声優の広川太一郎氏が死去…「007」R・ムーアの吹き替えという記事より。
映画「007」シリーズの英俳優ロジャー・ムーアさんの吹き替えなどで知られる声優の広川太一郎(ひろかわ・たいちろう)氏が3日、がんのため東京都渋谷区の病院で死去していたことが8日、分かった。
映画の吹き替えなどで活躍した声優の広川太一郎氏が、がんのため亡くなりました。68歳でした。
「007」の3代目ジェームズ・ボンド役として「死ぬのは奴らだ」「黄金銃を持つ男」などに出演したムーアの声を吹き替え。米俳優トニー・カーティス、ロバート・レッドフォードら、渋い二枚目の声優として活躍した。
二枚目キャラクターの他、「Mr.BOO!」のマイケル・ホイなどのコメディーも得意としていました。
台本にないアドリブが“広川節”だったと言われたようですが、広川太一郎 – Wikipediaを見ると実はシナリオ通りだったのだとか。
アニメにも多数、出演し「ムーミン」のスノークや「宇宙戦艦ヤマト」の古代守などを務めました。
遺作となったのは「獣拳戦隊ゲキレンジャー」の「臨獣ピッグ拳タブー」でした。
記憶に残る声というのがあるとするならば、広川太一郎氏の声はまさにそれでした。個人的にはアニメ「名探偵ホームズ」のホームズ役が非常に心に残っています。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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声優の広川太一郎氏(ひろかわ・たいちろう、本名諶次郎=しんじろう)が3日、がんのため東京都内の病院で死去した。68歳。東京都出身。葬儀は近親者らで済ませた。
広川さんは昭和15年に東京で生まれ、日大芸術学部演劇学科卒業後、一貫してフリーの声優として活躍。40年代から洋画や海外ドラマの吹き替えを多数こなした。
先月末に英コメディー番組「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」のDVD版(5月21日発売)のナレーションを収録したのが最後の仕事。関係者によると体調が思わしくないにもかかわらず、最後まで声優への情熱を貫いた。