鍋と火を使わずにラーメンの袋麺が作れるという「お湯を注ぐだけで袋麺が作れる!保温力が高い二重構造ラーメンどんぶり BOOK」の発売を心待ちにしていました(2023年1月31日発売)。
期待していたというより「本当にお湯だけで袋麺が作れるの!?」という実験的な気持ちが強くありました。届いて試して納得。ちゃんとラーメンの袋麺が作れるではありませんか! これはなかなか良いです! 感動しました!
「保温力が高い二重構造ラーメンどんぶり BOOK」を買った
「お湯を注ぐだけで袋麺が作れる!保温力が高い二重構造ラーメンどんぶり BOOK」という、とても長いタイトルのムックです。
ムックにすることで全国の書店に流通することができますし、話題性もあるというメリットがあるのでしょうね。
パッケージの裏側には作り方などが書かれています。
価格は2,739円で、まあまあいい値段がします。
今回は「日清のラーメン屋さん」を作ってみました。
パッケージは大きめではあるのですが、ラーメンどんぶりが入っていると思うと、思っていたよりは小さいかな、という印象です。
中には取扱説明書と共に本体が入っています。ラーメンどんぶりの容量は1.3L、サイズは(約)口直径15.5×高さ10.5cmです。
「保温力が高い二重構造ラーメンどんぶり」外観
この手の付録は正直なところデザインや質感が微妙なケースもままあるのですが、この「保温力が高い二重構造ラーメンどんぶり」のファーストインプレッションは「そこまで悪くないな」というものでした。
ホワイトを基本にブラックが少し使われており、デザインとしてもシンプルで好感が持てます。質感は高くはありませんが、そこまで安っぽさもないかな、と。
取っ手があるのも持ちやすいです。ただ、持つと非常に軽いので、それを質感としてどう感じるか、というのはあるかもしれません。中に汁ものを入れるとなると、容器が軽くて片手で持ちやすいは正解だと思いますが。
蓋を開けたところです。
取扱説明書には使い方とレシピ
あくまでも付録付きのムックの体裁を取るために、中には薄い冊子が入っています(こうすることで書店流通が可能に)。
作り方は簡単です。乾麺を入れ、粉末スープを入れ、お湯を入れ、蓋をして5分待つというもの。
待ち時間に関しては「袋麺に準ずる」とは書いてなくて、あくまでも5分となっていますが、今回4分の袋麺を5分で作ってみた感じからすると、恐らく袋麺所定の時間で良いのではないかと思います。
この「保温力が高い二重構造ラーメンどんぶり」の特徴としては、バルブがあることが挙げられると思います。
ただ単に蓋をするのではなく、バルブの開閉で密閉を調整しています。たぶん、単なる蓋だと密閉が弱くなるのではないでしょうか。
「保温力が高い二重構造ラーメンどんぶり」で袋麺を作る
それでは「保温力が高い二重構造ラーメンどんぶり」でインスタントラーメンの袋麺を作ってみます。
「日清のラーメン屋さん」の札幌味噌味を作ってみました。
麺を取り出してラーメンどんぶりに入れたところ、一番底まで入らないのですね。よくよく説明書と見比べると、丸い麺が使われています。
四角い麺は底まで入らないトラップ!? とか思いつつも、とりあえず粉末スープも入れます。
先に麺を割った方が良かったかな、なんて思いながらお湯を入れてしまったのですが、そうするとすぐに乾麺がフニャッとなってフォークでツンツンしてお湯につかりました。
キャンプでメスティンに麺を割り入れたりするので乾麺がどんぶりにジャストフィットしなくても全く気になりませんが、こういうのが気になる人にはあまりオススメできません。
ちなみにお湯はティファールの電気ケトルでサクッと湯沸かししています。湯量は袋麺の所定の量を入れましたが、ティファールの電気ケトルだと小窓から湯量がだいたい分かって便利です。
蓋をかぶせ、バルブをしっかり押して5分待ちます(本来は4分だけど5分待ってみることにした)。
最初「プシュシュ」みたいな音が聞こえるので何かと思ったら、蓋が少し浮いていることに気づきました。内圧が高まって蓋が少し開いたようです。そこで今一度、蓋をしっかり閉めてバルブをギュッと押し込みました。
今度はしっかりと密閉することができました。Apple Watchで5分のタイマーをかけて待ちます。
5分後。麺のポジションは最初の位置をキープしています。これをよくかき混ぜてみます。
完成です!
ここにトッピングなどすると良いようですが、今回はそのまま素のインスタントラーメンとして食べてみます(取扱説明書にトッピングのアレンジも紹介されています)。
熱湯だったものがどのくらいの熱さをキープしているのか、まずはスープを一口‥‥って、けっこう「熱ッ!」となる温度帯です。大量にゴクゴクと飲むようなぬるさではありません。
ラーメンどんぶり自体はそこまで分厚い構造はしていないのですが、なかなかの保温能力を有するようです。ハンドルは非常に持ちやすくて良いですね。
麺はしっかりと火が通っています。やはり高温で茹で続けるのとは少し食感の違いは感じますが、全体を通しての手間を考えれば、これだけ食べられれば十分だと思いました。
今は一年で最も寒い時期です。そのタイミングでこれだけ熱さをキープしているのなら、他の季節ならもっと良い調理が期待できるのではないでしょうか。
「保温力が高い二重構造ラーメンどんぶり BOOK」の感想
お湯があればインスタントラーメンの袋麺がカップ麺のような感覚で食べられるというのは、なかなか便利なものだと思いました。鍋を使わずに丼1つで完結するので、洗い物も減らせます。
個人的にはスパゲッティを作るときもそうなのですが、お湯を沸かして鍋を使うというのが面倒なんですよねぇ。だから電気ケトルで湯沸かしして、それをラーメンどんぶりに入れるだけで良いというのは、かなり精神的なハードルも下がると感じました。
日常使いでは他にも温泉卵やふわとろ鶏レバーなんかの調理にも使えるでしょうし、キャンプや車中泊にも便利に使えるアイテムになると思いました。場合によっては非常時にも温かいものを食べやすくて良いかも?
どうせぬるくなって期待はずれだろう‥‥という気持ちがなかったわけではありません。かなり心理的ハードルを低めにしていたので、その分、製品に対する感動、驚きは強まってはいるかもしれませんが、それでも「これは使える」と思ったアイテムです。
仕事が忙しいときとか、もう料理したくないときとか、そんな時にお湯を電気ケトルで沸かすだけで袋麺が食べられるというのは、けっこう手軽で良いのでは、とも思います。
使う人を選ぶかもしれませんが、個人的には超オススメの調理器具&食器だと思いました!
レンチン野菜も組み合わせてみた
ラーメンどんぶりに麺とお湯を入れ、完成を待っている間に、電子レンジで白菜と長ネギをレンチンして組み合わせました。
レンチンした野菜をラーメンの上に乗せるだけですが、たっぷり野菜も食べることができました。
火を使わずに完成。これまた手軽で良いです!