「ザ フェアモント シャトー レイクルイーズ」に宿泊した翌日、朝から挑戦したのは乗馬でした。ホテルのすぐそばから馬に乗ります。湖の周辺を馬に乗ってパカパカと散策するのかと思ったらとんでもない。始まったのは登山でした! 乗馬で登山!? 山を登ったその先にあったものとは?
レイク・ルイーズで乗馬体験、なんと馬は山に向かう!
「ザ フェアモント シャトー レイクルイーズ」に宿泊したら乗馬はこちら。「BREWSTERS STABLES」です。ホテルからは徒歩数分の場所に位置しています。
少しくらいの雨では実施されますので(この日も雨だった)、防水の上着に手袋なんかがあると良いでしょう。要するにアウトドアの格好ですね。ドロドロのところを歩くことはないので、靴はスニーカーでも良いかもしれませんが、寒そうな日はトレッキングシューズのようなものの方が良いかもしれません。
よくよく見たらパンフレットの表紙では山を登っているのですが、これはあくまでもイメージで、まさか険しい山道を馬で登っていくとは思いもしませんでした。
乗馬のための馬が集められてきます。今回はぼくらの他に2人、計4人での乗馬体験となりました。ぼくに用意されたのは「カーター」という名の馬でした。
堀さんから馬に乗ります。
せーの、と。
馬に乗って初めて、乗馬の方法について説明があります。曰く、右に行く時は右に引く、左はその反対、手綱を引くと止まるよ‥‥と、そのくらいのものでした。
え、そんな簡単な説明でいいの!?
と思っていたら出発です。
ずんずん。
けっこう泥水が深いのか、ガポッガポッという音と共に馬は歩みを進めていきます。
堀さんは後ろから着いてきます。
ほとんど説明らしい説明もなくスタートしてしまって、なんとなく乗馬しているのですが、いかにも海外に来ているんだな〜、という感じでしたね。それで全く問題もなかったのですが。
徐々に細くなる道。
馬は足元が見えないので、こういう木を乗り越えたりするのは苦手だそうで、こちらも慎重になりながら手綱を握ります。
レイク・ルイーズで乗馬、の動画!
それでは山道を乗馬している様子を動画でご覧ください。
それでも最初はわりかし平坦で道も広かったので馬に任せて登っていたのですが、徐々にきつくなる勾配、そして細くなる山道。
馬が利口なのでお任せですが(前の馬に着いていく)、それでも細い山道の崖側を際どく歩くのにはドキドキさせられました。けっこう怖い!
レイク・ルイーズで乗馬、湖に出た!
30分ほどして、乗馬も慣れた頃でしょうか。開けたところに出ました。ここがゴール? 片道1時間くらいと聞いていたけど、と思ったら、美しい湖の写真撮影ポイントでした。
美しいブルーのミラー・レイクです。
ここでガイドから写真撮影して貰いました。
まさか馬に乗って山登りするとは‥‥まだまだ途中なのですが、湖を眺めながら、感慨深く感じたのを思い出します。
レイク・ルイーズで乗馬、そして登る。
馬はさらに登ります。そして道は狭くなります。勾配は急になります。
景色も神々しい感じになってきました。
ここまでくると、馬には感謝の気持ちしかありません。自分の足で登っていたら、相当、疲弊していたことでしょう。細い足で頑張ってくれています。
そして、ようやく目指すポイントに到着しました!
ここまで1時間強の道のりでした。
カーターから降り、もう少し上に行けるというので行ってみることに。
レイク・ルイーズで乗馬、その先にあったものは?
少し登ると滝がありました。超目の前です。さきほどミラー・レイクのあたりで滝の音が聞こえていたのですが、どうやらこの滝だったようです。
滝は山の下へ流れ落ちていきます。落ちちゃいけない。
まだもう少し上に行けそうということで、さらに登ってみると‥‥?
山小屋がありました!
ここでお茶が頂けるんですね!
と思って回り込むと‥‥
どわーーーーーーーーーーーーーー!!
湖があったーーーーーーーーーーー!!
これはかなり感動しました。まさか、山を登った先に、こんな景色が広がっていたとは。しっかり湖があって、しっかり秋が広がっていました。レイク・アグネス(Lake Agnes)と言います。
馬に乗って、こんなに高いところまでやってきてしまったんですよー!
ふぅ‥‥馬に乗っていただけと言えばそれまでですが、初体験の上にこんなに長時間の乗馬でしてし、膝は痛いし‥‥てな具合でしたが、景色から目が離せませんでした。
乗馬のスタート地点では、まさかこんな素晴らしい景色が広がっているとは思いませんでしたからねぇ。
とはいっても、ここに滞在できるのは30分。いそいそとお茶を飲むことにしました。自分の足でトレッキングしてきた人は何分いても大丈夫です。
山小屋に向かいます。
それにしても、なんと美しいのでしょう。最初にこの場所を見つけた人は、どんな気持ちだったのでしょうか?
「Lake Agnes Teahouse」に向かいます。
クレジットカードは使えませんのでご注意を。というか、電気がなくて、かろうじてガスだけなんですよね。
景色が一望できるテラス席。ちょっと寒かったですけど。
店内の様子です。
窓際の席を陣取り、ホットチョコレートをオーダーしました。
メニューです。ホットチョコレートは4ドルでした。その他、食事もできたりするみたいですよ。
粉を入れてお湯でといただけだったんだすけど、なんか凄く落ち着く。寒い中を馬に乗って1時間かけて登った甲斐があったというものです。
よくよく考えたら、日本で乗馬で山登りなんていう体験はなかなかできないでしょうし、本当に貴重な経験をしました。
名残惜しかったのですけど、滞在できる時間には限りがあります。ホットチョコレートを飲み干し、馬が待つ場所に戻りました。
レイク・ルイーズで乗馬、下山。
カーターが待つ場所に戻り、下山開始です。
帰りもよろしくね。
上りとは違い、見晴らしが良かったです。でも、登るよりもスピードは速いので、あっという間でした。
慣れた手つきになってきた堀さん。
長時間に渡って同じ姿勢だったのがたたったのか、帰り道は左足の付け根が攣りそうになって悶絶しました。
帰り道は1時間弱くらい。トレッキングで登ってくる人たちとも、たくさんすれ違いました。
ガッポガッポ。
最後の乗馬の感触を確かめます。
ガッポガッポ。
ガッポガッポ。
ありがとう、カーター!
ということで、最初に想像していたのとは全く違った乗馬体験となりました。でも、良い方向に期待が裏切られたのが素晴らしく良かったです。まさか、乗馬で登山するなんて。自分で思い描いていた乗馬、つまり湖畔をパカパカとか180度違う体験でしたが、これはレイク・ルイーズまで来ないと体験できないですからね。
「ザ フェアモント シャトー レイクルイーズ」に宿泊したならば、絶対に乗馬体験することをオススメします。小学生くらいなら参加できると聞きました(予約の際にご確認を)。この体験は一緒の思い出になりますよ!!
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今回のカナダ・アルバータ州のブログ取材について
アルバータ州観光公社から取材の依頼を頂き、カナダ・アルバータ州をブログ取材します。2011年夏、2014年冬に続く3度目のカナダ取材です。
過去のカナダ・アルバータ旅の記事
▼カナダ・アルバータ州・バンフのブログ旅まとめ(ロッキー山脈とスキーと犬ぞりとアルバータ牛と) #冬のカナディアンロッキー
▼【ネタフル・カナダ支局】カナダ・アルバータ州ブログ旅まとめ(恐竜と先住民とスタンピードと)