アルコール度数がよずか0.5%という“微アルコール”というカテゴリーの確立に乗り出したビールテイスト飲料「アサヒ ビアリー」を呑んでみました。2021年3月30日より発売されている製品です。
ノンアルコールビールもカテゴリーとしては成長しましたが、やはりビールと名前がつきつつ、味はビールではないんですよね。
ビールは呑みたいけど、酔っぱらいたいわけではない‥‥かるーくビールを飲みたいというニーズに「アサヒ ビアリー」は応えることができるでしょうか? 美味しい? それともまずい?
果たして“微アルコール”はどうか?
低アルコール飲料の話になると思い出すのが、四半世紀前に宝酒造から発売された「プラニパ」です。アルコール度数0.5%の“微アルコール”ビールテイスト飲料「アサヒ ビアリー」3月30日発売という記事でも「プラニパ」に関しては触れているのですが、このときから“微アルコール”は提唱されていました。
コロナ禍で家飲みの機会が増えたものの、毎日のようにストロング系の缶チューハイを呑むという人は減ったのではないでしょうか。ともすれば休肝日が増えたという人も多いかもしれませんね。
たまに呑みたくなるけど、少し呑むと酔っ払ってしまうので本当に少量でいい‥‥なんていう人にも、この“微アルコール”の「アサヒ ビアリー」は良いのではないでしょうか。
「アサヒ ビアリー」はノンアルコールビールとは違い、ビールを醸造した後の脱アルコール工程でアルコールを除去する製造手法を採用しています。
つまり、ビール特有の「発酵由来の複雑な香気成分」を残しつつ、ビールらしい本格的な味わいに仕上げられている‥‥というのです。
ノンアルコールビールを呑んで「なんか違う」と思っていた人も、この「アサヒ ビアリー」は気になる商品ではないでしょうか。
何しろ特徴は、アルコール度数です。
アルコール度数は0.5%です。1%を切っています。
2003年に書いたノンアルコールビール ~ダイエットにもいけるという記事を振り返ってみます。世にノンアルコールビールという一大カテゴリーが登場する前夜のことです。国産はほとんどありませんでした。
日本の酒税法では、アルコール濃度1%未満のビールを酒類となりませんので、当時はノンアルコールビールとしつつ、今のようにアルコール度数0%ではなく、わずかにアルコールが入っているものが売られていたんですよね。
当時のラインナップはこんな風に書かれています。
●ヘニンガーゲステル アルコール度数0.5%未満。ドイツ!って感じでした
●クラウスターラー ドイツで40%のシェア
●テキサス セレクト ビールと同じ製法で作り、アルコールを除去
●バービカン 価格は高めだけど低カロリー
●ブローリー プレミアムラガー オーストラリア産で低カロリー
●バクラー ハイネケンが作りました
当時からアルコール除去したものはあったのですね。国産だと「バービカン」が有名でした。
ただし、1%未満の場合は酒税法で酒類と分類されないものの、わずかでも入っている以上、誤解を招きやすい、ということで、当時から「ノンアルコール」の表記をしないよう、指導が行われていたようです。
ということもあって、0.5%の「アサヒ ビアリー」は“微アルコール”なのでしょう。
でもアルコールが入っているけれど、1%未満だから名称はこうです。
なんと、炭酸飲料。ただし、少しでもアルコールが含まている限りは、酔う可能性があるので、運転時には飲まない方が良いと思います。
ノンアルコールビールやノンアルコールカクテルは飲酒運転になる?という記事では、ホッピーを例として取り上げられています。
ホッピーは焼酎の割材なのでアルコールゼロだと思っていたのですが、アルコール度数は0.8%もあるそうです。意外でした。
ノンアルコール飲料のホッピーでも、アルコールに弱い人なら1.5L強で血中アルコール濃度は0.03%(アルコール濃度0.15mg)近くになります。ノンアルコールだからといって、飲み過ぎると酒気帯び運転になる可能性があるということです。
お気をつけを。
「アサヒ ビアリー」を呑んだ感想
一口目の印象は「あ、ビールに近い」というものです。かなりビールです。美味しいしゴクゴク呑む感じ、ビールなんです。
が、やはりどこかノンアルコールビールで感じるような雑味が微妙にするんですね。もしかするとアルコール度数が低いことで、ビールだと感じない味を感じているのかも‥‥とも思いましたが。
ただ「アサヒ ビアリー」は、かなりビールよりの飲料だと思います。ビール度数を100とすると、70くらいビールです。これなら様々な事情でビールの代わりが必要なときに呑んでも満足できると思いました。
アルコール度数0.5%で酔いを感じるのだろうかと思ったのですが、かるーーーく酔いました。ほろ酔いまではいかないのですが、アルコールが体内に入っているのは感じました。
ガブガブ呑むと、酒気帯びになるのも分かると思いました。
「スーパードライ 生ジョッキ缶」も大人気ですし、アサヒビールとしては「ビアリー」もヒットすればウハウハですね!
「ビアリー」カロリーと炭水化物
100mlあたりの「ビアリー」のカロリーは33kcal、炭水化物は7.4gです。糖質も7.4gですし、ダイエット向きではないかもしれませんね。