胴上げを世界に伝えたのは元サッカー日本代表の城彰二である‥‥というツイートが話題になっていました。なんでも、城彰二がスペインのバリャドリードに移籍した時に、一緒に胴上げも伝えたという説です。胴上げを世界に伝えたのは城彰二説です。これ本当!?
話題となっていたツイートはこちらです。
胴上げの世界への伝搬、こんな感じらしい。マジか。
長野市善光寺(発祥)
→ 日本国内
→ 城彰二
→ スペイン/バリャドリード
→ スペイン/レアルマドリード
→ 欧州全土
→ 世界(2018年ワールドカップにて)城彰二=ザビエル説https://t.co/B1HCmkJsVh pic.twitter.com/T3EWBJiAWq
— 覆面リーマン@絵師ならぬ図師 (@Fukumen_Ryman) 2018年7月15日
ワールドカップロシア大会で優勝したサッカーフランス代表が、ディディエ・デシャン監督を胴上げしたのを受けてのものです。
元の記事は2014年に書かれたものでした。胴上げをスペインにもち込んだのは城彰二さん | 科学技術のアネクドートとしう記事です。
ツイートでは「胴上げの世界への伝搬、こんな感じらしい」となっているのですが、記事を読むと「胴上げをスペインにもち込んだ」となっており、ここは少しニュアンスが違ってきます。
さて、メッシ選手が胴上げされている姿を見て、ほんのわずかな“違和感”を覚える人もいるかもしれません。「胴上げの文化は日本特有のものではなかったのか」と。
胴上げの起源には諸説あるようですが、長野市の善光寺の年越し行事「堂童子(どうどうじ)」で、仕切り役を胴上げをする習慣があり、これとする説があります。記事の中でもこれが起源らしいとして紹介されています。
2007年には、レアル・マドリードがリーグ優勝したとき、ファビオ・カペッロ監督を胴上げしています。翌2008年にも、スペイン代表チームが欧州選手権で優勝すると、ルイス・アラゴネス監督を胴上げしました。
スペインではサッカー選手たちが胴上げする傾向があるとされ、その理由として2001年にスペインのバリャドリードにレンタル移籍した城彰二の存在が挙げられています。
日本から来た城選手に対して、チームの選手たちは「日本人がよろこびを表すときどうするのだ」と聞きました。すると、城選手は「胴上げをするんだよ」と答えたという話です。
実際のところを城彰二に聞いてみたいところですがそれも難しいので、胴上げ – Wikipediaを調べてみます。すると「外国の胴上げ」という項目がありました。
古くはこんな胴上げがあります。
1956年、リュボフ・バラノワ=コズィレワが1956年コルチナ・ダンペッツオオリンピックで金メダルを取った際に行われた
1966年にスウェーデン、1967年に旧チェコスロバキアと続き、1994年にワールドカップで優勝したブラジル代表が胴上げした記録があるそうです。
そして2007年。
2007年、スペインのレアル・マドリードが、リーグ優勝した際にファビオ・カペッロ監督に行った。
ここから立て続けにヨーロッパで胴上げの記録が続きます。スペイン代表、ロシアのゼニト・サンクトペテルブルク、スペインのFCバルセロナ、ドイツのドルトムント、イタリアのインテルなど、です。
そして極めつけが、今回のワールドカップロシア大会で優勝したサッカーフランス代表の胴上げだったということのようですね。
どうやらヨーロッパの胴上げブームはスペインから始まったようで、選手の移籍も関係しているのでしょうが、各国のリーグに広まっていったのではないかと推測されます。
ヨーロッパのサッカー選手たちが胴上げをするようになる前から胴上げ自体はあったようですが、昨今のようにサッカー選手たちが胴上げをするようになったのはスペインからスタートしたように見受けられます。
今のところスペインに胴上げを伝えたのは城彰二説は都市伝説のようなところもありますが‥‥ぜひとも本人の口から真相を聞いてみたいものですね!