西川口にチャイナタウンがあるのをご存知でしょうか。昨今、テレビの「タモリ倶楽部」でも取り上げられ、西川口詣でをする人も増えているようです。かく言うぼくも某記事を読み、すぐに西川口を訪れてみた口です(なんせ近いので)。その時のことはコチラで書いていますが、日本語も通じないし「あ、本当に中国が西川口にあったな」と思ったものです。
3回目となる西川口探訪の今回は、西川口について検索すると必ず行き当たる「小城(おしろ)」という羊肉料理の店です。中国東北地方の中華料理の店に行くと羊肉が食べられることが多いのですが「小城」は羊肉料理を謳う、羊肉好きのための店です。
西川口チャイナタウンのある西川口駅西口とは真反対、東口から徒歩10分ほどのところでこれまで西口中心に攻めていましたが、今回は「小城」のために初の「東口」探訪です。どでかい羊肉が食べられますので、羊肉好きならぜひ訪れてみてください!
ちなみにこの日は東口を徘徊し「焼鳥日高」で一杯やってから向かいました。西川口駅東口は韓国系のお店が多いんですね〜。西口のチャイナタウンのように狭いエリアに密集しているわけではありませんが、定食屋、居酒屋、スナックなど、かなりの軒数です。これはこれで改めて調査の必要あり、です。
さて羊肉料理の「小城(おしろ)」です。
西川口「小城」の行き方・外観
マップアプリで調べたところ、西川口駅東口から「小城」までの距離は約700mでした。途中、信号もあるので普通に歩いて10分くらいでしょう。大きめの道を真っ直ぐ歩いていくだけなので迷うことはありませんが「なんか道を間違えたかな?」と少し不安になったくらいでキラキラした看板が見えてくるので安心してください。
ちなみに右側と左側なら、左側を歩いていくことをオススメします。信号的な関係と、店が右側にあるのでキラキラが左側からの方が発見しやすいからです。
寒風吹きすさぶ西川口駅東口を出立してから約10分、キラキラした「羊肉料理 小城」という看板が見えてきます。周囲の環境には不釣り合いなキラキラですが、中国料理の店はだいたいこんな感じで、むしろこれが本場感だったりします。疑問に思う場合は、コチラをどうぞ。キラキラした看板ばかりです。
半地下に駐車場があり、階段を少し上がったビルの1.5階くらいのところに「羊肉料理 小城」はあります。改めて写真をみると、ぶっとい排気ダクトがありますね。店内は余裕で50人は入れそうなくらい広いので、ここからモクモクと羊を焼く煙が出ていくのですね!
「小城」のメニュー
写真で「小城」のメニューをチェックします。とにかく量が多いです。西川口の中華料理はどこもこんな感じだと思いますが、とにかく料理の種類が半端ないです。
ドリンクメニューを見るとまずはチューハイに目がいくのですが、サワー類が400円、意外に高いな‥‥と思って生ビールに目をやったら380円。というか、あらゆるアルコール類の中で生ビールが最も安いって! なかなかないですよ、こういう店。
あ、でも西口の「鴻運楼」も生ビールは280円だったな‥‥もしかすると、西川口は生ビールの安い土地柄なのかもしれません。他にもハイボールや、中国酒もあります。ボトル3,000円くらいなので、飲ん兵衛が多い場合はボトルでも良いかもしれませんね。
そして今回のメイン! 「小城」を訪れた理由!
羊肉がたっぷり食べられルージョン!
・羊の足の丸焼き(後腿 4,800円/前腿 4,000円)
・羊のスペアリブ焼き(3,800円)
・羊の丸焼き(50,000円〜)
さすがに6人では羊の丸焼きは食べられません。羊のスペアリブ焼きは池袋の聚福楼で食べたことがあるのと、今回は6人もいるので羊の足の丸焼きとさせて頂きました。それでは前腿と後腿のどちらにするか?
お店の方も日本語が得意なようではなさそうだったので、確実ではないですが、恐らくサイズの違いのようです。価格の高い後腿の方が大きい、ということのようでして。もうここまできたら800円くらいの違いなら、ガツンと後腿を食べたいですよね。ということで後腿をオーダー!
串焼き料理だけでもこの種類。羊肉串は1本100円、牛肉串は150円、さらには海鮮系の串などもあります。1本からのオーダーも受け付けていました。
前菜料理は2ページ。ピータン豆腐やパクチーを使った料理など、サクッと出てくるものが380円からオーダー可能です。
こちらは麻辣シリーズと海鮮料理です。麻辣○○という赤い色をした料理がたくさんあります。羊肉料理の店なので肉系が中心かと思いきや、海鮮料理もかなりの種類です。海老、イカ、ついでにザリガニ料理まで食べられます。
海鮮料理に肉料理。タチウオやイシモチの唐揚げなど、日本の料理ではあまり見かけない食材もありますし、羊肉の肉塊を頼まなかったとしても、ラム肉のクミン炒めや茹でラム肉など、たっぷりと羊肉に浸ることも可能です。
まだ肉料理と野菜料理が続きます。カイコやカエルの料理もあります。麻婆豆腐、麻婆茄子、定番の空芯菜もあります。
ようやくスープ、お粥、デザートと、点心、チャーハン、麺類料理のページになって終りが見えました。これだけ料理があると目移りするし、目移りするだけ食べまくっていたら、デザートやチャーハン、麺類までお腹がたどり着けない気がします。
四川麻辣火鍋も美味しそうですが、羊肉の鍋なんてのもあるんだ! これは羊の丸焼き系を体験したら、次は他の料理にも色々とチャレンジしたいところです。
「小城」で羊を食べたりビールを呑んだり
生ビールが安かったので、この日は生ビールデイ。
羊の足の丸焼き(後腿)をオーダーしたら出てきたのが、こちらのスパイスセット。唐辛子、クミン、そして塩です。塩はなんとなくコンソメぽい味がしたので、何かブレンドされているかもしれません。それにしても、なんとクミンが羊肉に合うことよ。唐辛子は他の料理にたっぷりつけも美味しいです(そこまで辛くない)。
店内は基本的にはテーブル席です。店員さんも中国の方が多いですが、聞こえてくる話し声からすると、恐らくお客さんも中国人が中心ではないかと。日本にいながらにしても、中国旅感をたっぷりと味わうことができます。
ほどなくして、ドカーンと羊の足の丸焼き(後腿)が登場!
テーブルに設置された焼台に載せてくれましたが、このサイズったら。
そうよね、よく考えたら羊の後腿が丸ごとなんですもんね。そりゃあ大きい。
外側が少し焼かれているだけで、まだまだレアです。これを削ぎ落としながら食べても良いのですが(フォークとナイフが人数分、用意されている)、バラバラにカットして頂くことも可能です。たぶん、それが食べやすくて間違いないです。
分厚いレアな羊肉。ちなみに肉の量は3kgくらいだそうです。骨の重量も入っているはずなので、肉だけだと2.5kgくらいではないかと思いますが、6人だったら400gくらいなので、けっこう食べられてしまうと思います。さっぱりしてますしね。
人が持つとこのくらいのサイズ感です。ひょえー、丸焼き感あるー!!!
羊の足の丸焼き(後腿)がカットされる間に、前菜をつまみながらビールをゴクゴクします。干し豆腐の和え物。これがさっぱりしてて美味くていくらでも食べられそうでした。先ほどの唐辛子を入れるとピリ辛になってこれまた旨いです。
お店のお姉さんがオススメしてくれた豚角煮。これも絶品。なかなかのボリュームですし、ぜひまた食べたい一品です。角煮定食にしても良さそうだなぁ。
そして、羊の足の丸焼き(後腿)がRe:登場!
羊の足の丸焼き(後腿)から羊肉になった感ありますね。
下の方に骨が入っているのですが、それにしてもなんでしょう、このマウンテン感。食べても食べても減らないんじゃないかっていう、ちょっと背筋が寒くなるようなマウンテン感。すげぇぜ、羊肉マウンテン。
焼台にバーーーーーーッと広げて羊肉を焼いていきます!!!
焼けども焼けども羊肉マウンテン!
これだけたっぷりと羊肉が食べられるのは、羊肉好きにはたまらない至福の瞬間です。まだある‥‥羊肉が‥‥まだ‥‥ある!
羊肉を焼き切ると、こんな感じで骨がボーンと出てきました。
最初は臭みのないラムのようなのですが、骨が近づいてくると、今度はマトン感が顔を出してきます。うんうん、いい臭み。それでこそ羊の肉だぞッ!!
唐辛子、クミン、塩、のループで美味しく羊肉を平らげてしまいましたッッッ!!
空芯菜。サッパリ旨味。
やはり西川口といったらカイコを食べていただかないと、ということで、初西川口の方のために蚕串焼きをオーダー。1個余ったので経験者が食べたところ、けっこうレア感はあるものの、以前よりも美味しいカイコだったそうです。仕入れが違うのかな?
湖南流が好きな人には白酒もあります。これをショットでやったら酔う!
何か珍しいものをってことで注文した鴨の舌。カモタン。鴨のベロなのですが、なぜ2つに分かれているのかとか疑問を抱きつつ食べると、ベロの中心には軟骨があり、その周りに薄く柔らかい肉がついているという他では経験のない触感。麻辣の味付けでして、ピリ辛でビールのアテには良いです。
が、やはりいかんせん見た目が宇宙生物のようでもあるので、好き嫌いは分かれるかもしれません。
トースト。パンがあるよって頼んでみたら、普通に砂糖とゴマの食パンを焼いたものが出てきました。甘くて香ばしいトーストです。これが意外に美味しかったのですが。
最後はサービスで出して頂いた羊肉スープで〆。かなり食べて、かなり呑んで、1人あたり4,500円くらいだったでしょうか。絶対にもっといっていると思っていたので、これまたちょっと驚きました。安いな、西川口リトルチャイナ。
同様の羊肉の肉塊は池袋の聚福楼でも食べられますが、西川口は他にも中華料理や韓国料理、さらにはウイグル料理の店など様々な国の料理店がひしめき合っているので、ちょっとした旅感覚で訪れてみるのもオススメです。
いやー、また人数を揃えて羊肉を食べに行かないと!
ごちそうさま!!!!!
他の羊肉も気になる方は「東京でラム・羊肉・ジンギスカンが食べられる店」もご覧ください。まとめてます!
2018年4月に再訪
今度は別のグループ6人で「小城」を再訪しました。4人だといろいろな種類を食べるのに少し人数が足りないので、やはり6人くらいのグループがちょうど良さそうです。
前回と同じく「羊の足の丸焼き」を注文しようとしたら在庫なし。えー、そんなことあるんだ!
ってことで、確実に食べたい人は予約時に「食べたい」と伝えておいた方が間違いなさそうですね。
今回は「羊のスペアリブ焼き(3,800円)」を注文することに。
ついでにメニューブックがリニューアルしてとってもキレイになっていました。
美味しい粉たち。特にクミンは癖になります。とりあえず出てきた料理は辛くしたり、クミンつけたり、何かが配合されている塩をつけたり、少しずつ味を変えて食べるのが楽しいです。
お姉さん店員のオススメ。キュウリでさっぱり〜。
干し豆腐もさっぱり美味しい。なんだか健康になりそうな気分。
これは牛のアキレス。
前菜的に頼んだ3種はどれも細切りで見た目は似ているんだけど、味も食感に確実に違って、それぞれに美味しいです。
食べたことがないという人がいたのでお約束のカイコ。
当たり前ですが、普通に食べられる人と「やっぱりダメ〜」という人がいます。食感、味、苦手な人はとことん苦手なのがカイコ。
前菜を食べながら生ビールを呑んでいると、出てきました「羊のスペアリブ焼き」が!
テーブルに網焼き台を起き、その上にドカーンと羊肉の塊が乗せられます。
デ・カ・イ!
デ・カ・イ!!
スペアリブなので骨にガツンと肉がくっついている感じでしょうか。
「インパクトあるね〜」ってみんなで写真を撮ったらば。
もちろん自分たちでこそげ落として食べても良いのですが、やはり小さくカットして頂いて、それを焼くのが食べやすいですね。
こうなって戻ってきます。
羊肉ラバーのみなさまにはたまらない至福の時間のはじまりです。
焼いては食べ、焼いては食べ、どんどん羊肉は減っていきます。
焼台に近いところは本当に暑いので、焼いて下さる方に感謝。
骨の周りも美味しい〜。クミン、塩、辛い粉をまぶして羊肉が止まりません!
紹興酒を呑む人もいたり。
女の子が生まれると紹興酒を入れた龜を土の中に埋めておく風習があるらしいのですが、そういう名前の紹興酒です。
ここからは食べてみたいものを頼んでみよー、ということでいろいろなものを食べました。
炒飯。ベーシックな味付けで美味しい。
辛い麺。麺は店内で打っているそうです。見かけほどは辛くないので、チョイ辛好きの人にもオススメではないでしょうか。後からピリリとくる感じ。
「これなんだろう?」って、みんなが気になってたやつ。
「コン粒の甘い揚げ」
こんなのが出てきました!
ケーキみたいや〜!
甘い料理のページだったのですが、本当にお菓子みたいな料理でした。コーンのかき揚げみたいな食感ですね。
さっぱり豆苗。
ラム肉のクミン炒め。これも追いクミンして赤い粉をバンバンつけて辛くして食べるの最高でした。ライスが欲しくなる!
最後に食べた肉まん的なもの。こんなにたくさん出てくると思わなかったのですが、6人だったのでちょうどよかったですね!
2回目の訪問では新たな料理も開拓できたし、美味しかったし、やっぱり大満足でした。これで6人で22,000円でした。思わず伝票を二度見する安さでした。
西川口でさらに駅から徒歩10分くらいとやや離れているので、予約で激混みにならなそうなところがありがたい。
ごちそうさま!!!!!
まとめています→【東京】羊肉・ラム・ジンギスカンの店【オススメ】
西川口「小城」のアクセス・予約
>>小城(焼肉・韓国料理)<ネット予約可> | ホットペッパーグルメ
住所:埼玉県川口市西青木1-12-11