西川口がリトルチャイナ化しているという情報を聞きつけ、居ても立ってもいられなくなりフライデーナイトに探検してきました!
かつて風俗街だった一角の物件が借り手がなかなか見つからず、もともと中国人が多く住んでいたこともあり、そこに中華料理屋がバンバン入居して街の景色も変わっていったらしいのですが、店のメニューは中国語、街角から聞こえてくるのも中国語ということで、本当にリトルチャイナになっていました、西川口が。
現在の西川口のリトルチャイナの様子と、そこで出会った絶品中華料理についてレポートします。
西川口はリトルチャイナになっているのか?
リトルチャイナ化しているのは西川口駅の西口です。駅を背に見て左前方に中華街はあります。中華料理屋がひしめき合っているのはそんなに広い場所ではないのですが、路地を曲がれば中華料理、その隣にも中華料理、一本向こうの道にも中華料理といった感じで、10軒以上の中華料理屋がありました。
中華料理屋の写真がたくさんあります。
明らかに日本の中華料理屋とはデザインや色使いのテイストが違います。
電飾なども含め、かなりギラギラした店が多かったです。こういうのが中国での繁盛店の特徴なのでしょうか。
このくらいだと落ち着いて見えます。
新装開店で花輪でも出ているのかと思って近づいたら、普通の状態でした。
日本語が書いてあるのは良心的で、完全に中国語のみだとどんな料理なのか想像するのも難しくなります。
中国でも流行っているらしい麻辣湯の店もありました。
山東省があったり四川省があったり、中国各地の料理が西川口に大集合です。
辛そう!
なんとなく街の雰囲気が分かったので、それではどこに入店しようか‥‥という話になったのですが、とりあえず飲み物が安い店がいいよねということで、生ビールが260円(激安!)が目にとまった店に入ってみることにしました。
まさか「鴻運楼」がこんなに美味いとは
入店したのは「鴻運楼」です。
ギラギラ系の中でも輪をかけてギラギラしています。
店の外観からは味というものは分かりませんね。いや、むしろギラギラしている店が美味しいのだろうか?
我々を誘うよ、生ビール260円の文字が。
怪味蚕蛹‥‥だと‥‥?
「鴻運楼」のメニュー
たくさんあって写真を撮るのも一苦労だった「鴻運楼」のメニューをご紹介しますね。
メニュー多すぎだわッ!
って、思わずツッコミを入れたくなる量。これだけメニューの品数が多いと、何を食べるか考えるだけでも大変でして。
串モノが200円くらいで安いですが、一品料理はどれも1,000円前後です。料理のボリュームがなかなかなので、もし「鴻運楼」に行くなら最低でも4人くらいで行くべきです。でないと、一品食べただけで終了してしまいます。理想的なのは5〜6人くらいでしょうね。
「鴻運楼」は‥‥絶品中華料理だった!
260円の生ビールで乾杯!
さっきも書きましたが、生ビールが安かったから入店したようなもので、味がいまいちだったらすぐに別の店に移ればいいよねー、くらいの気持ちだったのですが、結果的に20時に入店して23時過ぎまでずっといるという、その美味さにハマってしまったのでした!
とりあえず店の味が分かるのではないかと最初に頼んだ麻婆豆腐。
う、美味い!!
ボックス席に座っていたオジさんたちの顔が「パァァァァァ!」と明るくなるのが分かりました。ここ、当たりなんじゃない!?
玉子とトマトを炒めたものも、トマトの酸味がきいていて素晴らしく美味しいのです。
ここは間違いなく美味いという確信に変わったのは、この牛ホルモンの鉄鍋炒めでした。たっぷりの牛ホルモンが麻だとか辣だとかでいい感じに味付けされているんですよ! なにこれ、すっげえ美味いの。筆舌に尽くしがたいって書きたくなる美味さなの。今日から大好物になりました!!!
鉄鍋からして日本の中華料理では見たことがないので、リトルチャイナ的なところにある中華料理屋に行くべきですね。行って牛ホルモンの鉄鍋炒めを食べるべき。1,280円。
そうそう、麻婆豆腐を注文する時に「辛くしてください」と試しにお願いしてみたのですが、それは通じてなかったようです。店員さんは中国人で、地元の人向けの中華料理屋ですし、他のお客さんは全て中国人だったので、日本語でのコミュニケーションはあまり期待しない方が良いかもしれません。でも、西川口でそんな異文化コミュニケーションができるなんて素敵ですよね!
エビ。クミンがいい。
次々に串が出てきます。
左の4本は羊肉。やっぱりクミンがいいねぇ。
右端は‥‥
蚕です。
え、なんだって?
蚕です!!!
ぎええええ、これが「怪味蚕蛹」かぁぁぁぁ!!!
ということで、1人1つずつ食べました‥‥しっかりと火が通っていて、食感はササミのようでした。ただ、蛹なのでまわりに固めの皮がありまして‥‥それがなかなか噛めずに飲み込めないというか‥‥最後はビールで流し込んだ次第です。
蚕を運んできた中国人女子は「私は絶対に食べない」的なことを申しておりました。
後から遅れてきた人がいたので追加で蚕を頼んだら、今度はやたら早く出てきまして、そうなると分かりやすいというか、2回目はレアだったそうです。蚕。「ササミみたいだから大丈夫ですよ!」なんて言ってたのに「プシュッ」となったそうです‥‥。
レバー串。
牛アキレスはトゥルントゥルンして旨味。
ジャガイモのザクザクしたやつ。箸休めに良い。
軟骨の唐揚げ。少し辛くてビールに合います。
といった感じで途中まで4人、最後は5人になって食べまくりーの、飲みまくりーの、してきました。お会計はいくらになるんだろうと思ったら、驚きの15,000円。みんなで「えっ!?」という顔してしまったんですが、安すぎる。これだけ食べて、1人あたりビールも7〜8杯は呑んでいたと思うのですが。
なんという最強コストパフォーマンス!!!
美味い上に安い。なんだか素敵なリトルチャイナを発見してしまいましたよー。再訪確実です!
ごちそうさま!!!!!!
「鴻運楼」再訪(2018年7月)
西川口のチャイナタウンに行ってみたいというリクエストがあったので案内してきました。味に間違いないだろうというとで「鴻運楼」を再訪。
いつもと違うメンバーだったので、いつもと違う料理を頼みました。そんな中でも美味しかったものを何品か紹介します。
今回、最も驚いたのはインゲンを炒めた辛いやつ(正しい料理名は失念)。中国で仕事経験のある人が頼んでくれたのですが、唐辛子の辛さに山椒の辛さもビリビリやってきてこれが美味い! 旨すぎる!
挽き肉もほどよく入っており肉っけもあって、かなりオススメの逸品です。誰だ、唐辛子と山椒とインゲンを炒めるなんて悪魔的な美味さのものを考えてしまった人は!
麻婆豆腐が美味しかったので麻婆丼も食べたいということになり、この日、2度目の麻婆との出会い。美味しいもの美味しいんだ理論でライスにオンされた麻婆豆腐は至高。
ここは西川口。しかし台湾ラーメンというメニューを見つけてしまったら、これは頼まざるを得ない。これも美味しいラーメンでした。「鴻運楼」で初めてラーメンを食べたかも。もし少し近ければランチに通いたいところです。
オジさん7人でお会計は約30,000円。生ビール260円も継続中。かつては発泡酒に感じたのですが、この日はしっかりビールだったように思いました。
また、行く。ごちそうさま!!!!!
「鴻運楼」の行き方・アクセス・地図・住所
住所:埼玉県川口市西川口1-24-2