スリッパは「slipper」足を滑らせるように履ける履物

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生まれてこの方「スリッパ」が何語かなんて考えたことありませんでした、つい昨日までは。ホテルによく置いてあるこのタイプの「スリッパ」を見た瞬間に目に飛び込んできたのは「SLIPPERS」の文字。「え、スリッパって英語だったの!?」

底が平らで滑るように歩くことができるから「slipper」なのかしら‥‥と思い、調べてみました。

スリッパ – Wikipediaによると「足をするりと滑らすように入れて履ける履物」とのことです。底がスリップするのではなく、履く際にスリップするように履ける、という履物のことでした。

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日本だと室内で履く履物ですが、世界に目を向けると必ずしも室内履きだけではないようです。「スリッパの語が使われ始めるのは16世紀になってから」ということで、かなり歴史のあるものでもあります。

日本ではこんな歴史も。

開国により西洋人が多く日本に訪れるようになった明治初頭、室内で靴を脱ぐ習慣の無い西洋人が土足で屋内へ入り込む問題が発生し、それを解決するために仕立て職人である徳野利三郎が1907年(1876年という説もある)に発案した上履きが、現在のスリッパの原型であると言われている

つまり、靴の上から履くのが「スリッパ(slipper)」だったということですね。