春うららかな昼下がり、メールボックスに「商標無断使用」という穏やかではない雰囲気のタイトルのメールが届きました。「な、なにごと!?」と思ったら「万歩計」を商標登録している山佐時計計器株式会社からのメールでした。曰く、歩数アプリの記事に「万歩計」を使うことはできませんよ、と。
そ、それは大変申し訳ありませんでした‥‥ということで、当日中に回答せよとのことだったので、慌てて当該記事の表記を変更しました。どの記事かって? 「POPOPO」通知センターから歩数が分かる歩数計iPhoneウィジェットです。「万歩計」から「歩数計」に変更しました。
「万歩計」は登録商標、一般的には「歩数計」
子供の頃から「万歩計」としか聞いたことがなかったので、すっかりそういうものなのだと思ってしまっていましたが、一般的な呼称は「歩数計」となるそうです。
こういう間違いをしている人は少なくないらしく、2013年には「万歩計」を登録商標してからもうすぐ30年というプレスリリースも出されていました。
近年、インターネットの普及により『万歩計』を一般用語(※)と誤解をして、ウェブサイトで他社の歩数計にたいして『万歩計』の名称が記載されていたり、EC サイトにて歩数計の“区分名”や“カテゴリー名”としての使用や、検索エンジンの広告(リスティング広告)にて他社の歩数計を『万歩計』で出稿されている状況があります。
やはり誤用が多いのですね。似たようなところだと、ジッパーとかバンドエイドもそうでしょうか。
山佐時計計器株式会社では「万歩計」を商品区分第9類指定商品の歩数計に商標登録第1728037号で所有しており、無許可で製品名やインターネットのカテゴリーなどに使用することはできません。
「万歩計」は山佐時計計器株式会社の「歩数計」の製品名ですので、一般的には「歩数計」を使っておけば間違いありません。今後は気をつけるようにしたいと思います。
友人によると、先月くらいから法務が活発化しているようだ‥‥とのことですが、ネットでの誤用が見過ごすことができなくなってきたのかもしれません。というのも、例えばSEOの観点から考えてみても、自社商品と関係ないものが上位に表示される可能性がある訳でして。
ですので、みなさんも「万歩計」ではないものは「歩数計」と書き換えると良いと思われます。
※メールを下さった山佐時計計器株式会社の方に「記事を書きますね」ということをお伝えして書いている記事です。