「きになるき」五反田ヒルズに移転し“再始動”!塩で食す熟成まぐろや飲める牛煮など季節の小料理に舌鼓を打つ夜

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2016年の初訪問で衝撃を受けて記事を書いた渋谷の「きになるき」が、ビルの取り壊しによる移転のため新天地を求めて一時お休みしていたのですが、2023年6月5日より五反田ヒルズに移転新規オープン“再始動”しました。

店主の正田さんとはプライベートでも仲良くさせて頂くようになりまして、ここ半年くらいは月イチペースでキャンプに行き、店は休みなのに正田さんの料理をずっと食べ続けていました。

【キャンプ】焚き火の料理/バーベキューには穴のあいたフライパンがあると便利【ギア】という記事に登場するのが、正田さんのキャンプ料理です。キャンプをしながら五反田ヒルズに移転が決まったことも聞いていたので、再開を心待ちにしていました。

正式オープンに先立つ6月3日、いっとう最初の口開け営業にお声がけ頂き、五反田ヒルズに移転し営業再開した「男の小料理 きになるき」に行ってきたのでレポートします!

「五反田ヒルズ」とは?

そもそも「五反田ヒルズ」とはなんなのかという話ですが、名付け親である有限会社ノオトの宮脇社長による気合いの入ったレポート記事を読むのがオススメです。

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かいつまんで説明すると、目黒川のほとりに佇む「リバーライトビル」地下1階、1階、2階にある飲食街の愛称で、吹き抜けが表参道ヒルズっぽかかったため、勝手に「五反田ヒルズ」と呼び始めたところ定着。

ビル正面の看板にも「五反田ヒルズ」と記載されるほどになりました。

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まだ看板はアップデートされていなかったのですが「とんかつ満天」の跡地が「きになるき」となります。

五反田ヒルズには、今をときめく予約の取れない「食堂とだか」や、やっぱり宮脇さんが誘致した立ち食い寿司の「都々井」さらに「きになる嫁」といった、界隈では名前の知られた飲食店も軒を連ねています。

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「きになるき」の冷蔵庫には、宮脇さんから新規開店を祝う日本酒が贈られていました。さすがです!

そういえば、初めて「食堂とだか」に行ったのも宮脇さんの誘いでした。その時に書いた記事に宮脇さんが写っています。

「きになるき」外観

それでは徐々に五反田ヒルズに移転した「きになるき」を紹介していきましょう。まずは外観です。

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これが「きになるき」の外観です。最初はバーだったらしいのですが、居抜きで店が受け継がれ、直前はとんかつ屋さんだったそうです。

が、木の雰囲気が実に「きになるき」ぽいのです。これはもう、ここに移転すべく移転したような雰囲気です。

外から中を伺うことはできませんが、基本は予約のみのお店ですので、店内にいる人はこのほうがゆっくりできることでしょう。

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渋谷時代からの「きになるき」の看板も馴染みすぎている気がします。

「きになるき」の住所としては1階になります。なるのですが、入口からは階段を上がった中2階のような位置です。

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「きになるき」の目の前の吹き抜けを撮影した写真ですが、下の1階に見えるのが地下1階です。階段を少し降りると地下、階段を少し上がると1階なので、間違えないように気をつけてください。

「きになるき」店内

扉を開けるとカウンター席が6席、テーブル席が4席あります。

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なんというか、店内に入っても木がふんだんに使われており、非常に「きになるき」として馴染んでいるのです。ここで10年くらい営業していたような錯覚に陥ります。

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テーブル席は4席ありますが、当面はカウンター席の6席とテーブル席の2席、合計8名をマックスに営業していくそうです。

ぼくは今回はテーブル席に座ったのですが、横並びで厨房のほうを向くと、完全に野球の外野席のようで面白いです。

BGMがなかったからかしっかりと声も通るので、テーブル席だからといって遠いという感覚は全くありませんでした。8人での貸し切りがオススメです。

「きになるき」料理

「きになるき」は正田さんの市場の仕入れで料理が変わってきますので、季節ごとに違います。メインディッシュはある程度は決まっていても、小皿料理は日によって違います。

なので、今回の料理も“この日は”こういう料理だったという参考としてご覧ください。

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営業を開始したばかりのキレイなビールサーバーだったので、生ビールもいつも以上に美味しく感じました。

・鰹出汁につけた桜豚のローストポーク
・こんにゃくの刺身 塩昆布
・稚鮎
・生ワカメ
・桜海老

味のしみたローストポークはビールに合います。稚鮎は頭から丸ごと。内臓の苦味が酒を誘います。ミソが多めの桜海老では日本酒が欲しくなりました。

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生ビールや芋ソーダは正田さんが作ってくれますが、日本酒は冷蔵庫から自分で選ぶスタイル。大人たちが、ああでもないこうでもないと意見を戦わせます。良い日本酒がいくつもあって驚きました!

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そうこうしている間にも、厨房では正田さんが軽快なトークとともに“食のジャングルクルーズ”のオールを漕いでいきます。

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・炊き込みご飯
・うなぎ塩焼き
・もつ煮
・牛煮

炊き込みご飯はプラ容器に盛られて出てきます。ここから自分の好みで食材をピックアップし、自分だけの弁当を作ってお持ち帰りできる‥‥はずが、あまりにも美味しくモリモリ食べてしまい、今回は弁当なしになってしまいました。なんたること!

うなぎ塩焼きも白焼きみたいで日本酒だし、もつ煮は芋ソーダでさっぱりと、そして牛煮には日本酒と、様々なマリアージュを楽しませて頂きました。

ちなみに、牛すじ煮ではなく牛煮なのです。たっぷりの牛、君と牛、I will give you all my love. なぜか優しい気持ちがいっぱい。

この溶ける脂がたまりません。飲める牛、君と牛、I will give you all my love. 涙が出ちゃう男のくせに。丼にして浴びるほど食べたいです。この牛煮は本当に美味い!

そして「きになるき」といったら、やっぱりこれです。

塩で食べる熟成まぐろ

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熟成まぐろ!

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時間をかけて生み出される、至高のまぐろです。塩で食べるまぐろを覚えたのは、そうだ「きになるき」でしたねぇ。

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左から、中トロ、炙り、漬けとなっています。塩は、沖縄の雪塩。3種類のまぐろの食べ比べがたまりません。

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特別に炙った切り落としを頂いたのですが、これが‥‥うまーーーー!!!

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そして鍋が並びます。

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ラストは牛肉、豚肉のすき焼きです。たっぷりと入れる実山椒。実山椒と一緒に食べる肉が、ビリビリしてまことに美味しい。

お弁当を食べてしまったのでかわいそうだと追いライスももらったのですが、あまりにもすき焼きが美味しくてペロリ。翌朝、弁当がないことに愕然としたので、次回はちゃんと食べる量を調整しようと思います。だって、楽しみすぎて朝から何も食べてなかったんだもん。

なお、すき焼きにはさらに別のご飯を入れて雑炊で食べました。超満腹でした!!!!!

移転オープンおめでとうございます!

今回はスペシャルな会ということで、口開けの会に参加したメンバー+αで記念品を贈らせて頂きました。

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「きになるき」にも一緒に行っている、炭素画伯のイラストです。しっかり正田さんをイメージして描いて貰いました。

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お店の中に飾られていると思いますので、ぜひご覧ください。イラストの酒瓶のラベルもチェックしてくださいね。

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あとは、正田さんリクエストによる「きになるき」ステッカーです。小さいサイズなので、スマートフォンケースにも入れておけます。2,000枚あるので、しばらくはあると思います。お会計時に正田さんに「ステッカー欲しいよ〜」と言ってみてください。

「きになるき」予約方法

「きになるき」の料金は飲み放題付きで8,000円/人です(予約ページに詳細あり)。「きになるき」に行きたくなってしまった人はウェブ予約からどうぞ!

正田さん、いつも美味しい料理をありがとうございます。五反田でも益々のご発展を祈念しております!

「きになるき」住所と地図

>>きになるき – Facebook

住所:〒141-0031 東京都品川区西五反田1-9-3 ホテルロイヤルオーク五反田 1F 28号室