サッカーにおける「スプリント」とは何かご存知ですか?
サッカーの試合で「スプリント」という言葉を目に、耳にした人ことがある人も多いのではないでしょうか。「試合におけるスプリント回数が何回だった」など、そんな風に使われていたはずです。
では、そのサッカーの「スプリント」とはどんなものなのでしょうか?
サッカーの「スプリント」とは?
そもそも「スプリント(sprint)」とは、短距離走や短距離競泳など、短い距離の競技を表すことがあります。
sprintの意味・使い方 – 英和辞典 Weblio辞書によると「全力疾走」として意味が記載されています。
つまりサッカーにおける「スプリント」も似たようなもので、日本人に伝わる言葉としては「ダッシュ」と置き換えても良いかもしれません。
試合中に何回のダッシュを繰り返したのか、それが「スプリント」の回数としてイメージしやすいでしょうか。
どんな状態がサッカーの「スプリント」か?
しかし、ここで気になったのは、
・どういう状態がスプリントとして定義されているのか
ということです。
ただ単にダッシュした回数では漠然としすぎています。
Jリーグでも選手の走行データはトラッキングされており、トラッキングデータ スプリント回数ランキング:Jリーグ.jpのようにデータとして公開されています。
これは選手別のスプリント回数のランキングです。
チームとしてのスプリント回数もランキングになっています。
このようにスプリント回数が記録されているからには、Jリーグ、サッカーでも何らかの定義があるのだろうと思いネットで調べてみたのですが、時速24kmというところまでは分かったのですが、この状態がどのくらい継続すると「スプリント」として計測されるのかまでは分かりませんでした。
サッカーにおける「スプリント」の定義
そこで、Jリーグに質問しました。
「スプリントの定義を教えてください」
回答を頂きました!
「時速24km以上を1秒以上継続した場合にカウント」
これがJリーグにおける「スプリント」の定義です。
※ブンデスリーガは「14.4km/h以上で2秒以上、あるいは22.7km/h以上で1秒以上」などリーグによって違います。
時速24kmはどのくらいのスピード?
それでは時速24kmというのは、どのくらいのスピードなのでしょうか。
分かりやすいところでいくと、50m走を7.5秒で走るペースです。これを速いと感じるか遅いと感じるかはそれぞれだと思いますが、軽く50m走のダッシュを繰り返すというのは、意外に疲労がたまりそうだと感じました。
男子マラソンのトップランナーだと時速20kmということも言われたりしますね。
ちなみに2015年からJリーグに導入された「Jリーグトラッキングシステム」は、軍事技術のミサイル自動追尾システムを応用したものだそうです。
メインスタンドに設置された2台のカメラが、選手やボールをトラッキング(追尾)し、1秒ごとに25フレームの細かさで、ピッチ上のそれぞれの座標を取得する。
この座標データを元にして、選手の走行距離やスプリント回数が計測されています。
ということでサッカー、特にJリーグにおける「スプリント」の定義を調べてみました。
答えは「時速24km以上を1秒以上継続した場合にカウント」です。