前面の挿入口から名刺を入れてシャコーンシャコーンと連続200枚のスキャンがクセになる「ScanSnap iX1300」2種類のスキャン方式が特徴だ!

ScanSnap iX1300

ScanSnapの新商品「ScanSnap iX1300」が発表されました! コンパクトな「iX100」と高機能な「iX1600」の中間に位置するモデルとなります。

まさに両者のいいとこ取りをしているモデルで、モバイルする需要がないのであれば、一般的なユーザーにはベストな選択肢となりそうです。

ScanSnapプレミアムアンバサダーとして事前に「iX1300」を試しているのですが、程よいコンパクトさに加わったスピーディーさで、快適に200枚の名刺をスキャンしてしまいました。手差しで。

PFU社長の原点回帰宣言

zoomで行われた記者発表会にも参加させて頂きましたが、社長就任後に石川県かほく市の本社を見学した長堀社長が「PFUの強みはものづくり、原点回帰する」と宣言されていたのが印象的でした。

ScanSnapに代表されるドキュメントイメージングビジネスは、PFUの売上の35%をも占めるそうで、2020年度は40秒に1台が売れたそうですが、カローラは34秒に1台という数字を引き合いに出すくらいに売れているそうです。

「ScanSnap iX1300」の特徴は2種類のスキャン方法

「iX1300」は「iX100」譲りのコンパクトさを備えています。使用時でもA4サイズというコンパクトさです。

ScanSnap iX1300

Uターンスキャンという方法を採用したことにより、排紙が前面ではなく上部になります。そのため、スキャン時ですら必要とするスペースは本当にA4サイズなのです(閉じた時のフットプリントは296 x 114 x 87mmでほぼ2リットルのペットボトルサイズ)。

リモートワークと共にScanSnapの需要が伸びたそうですが、自宅で使うなら可能な限りコンパクトにしたいというニーズは大きいのは間違いありません。

そして、なんといっても「iX100」と「iX1600」譲りの2種類のスキャン方法を搭載しているのが最大の特徴と言えるでしょう。「Uターンスキャン」と「リターンスキャン」です。

ScanSnap iX1300

これはもう完全に「iX100」と「iX1600」のいいとこ取りですね。しかも、上部からのスキャンに関してはスキャンしてまた上部に戻る‥‥という進化まで遂げています。

「iX1300」がどんなスキャナーかは、動画を見ていただくのが分かりやすいです。

どうでしょうか。素晴らしくないですか!? これこれ、これが求めていたスキャナーなんだよ! という声も聞こえてきそうです。

・Uターンスキャン
 毎分30枚の両面スキャン
 前方の排紙スペースを必要とせず

・前面のリターンスキャン

 A3二つ折りにも対応
 レシート、身分証など様々な媒体をスキャン可能

WiFiを搭載し、スマートフォンやタブレットとも連携しますが、保存先をクラウドにするなら、スキャナーのみでOKです。e文書に対応した画質でも保存可能です。設定するのもスマホから可能なので難しくありませんでした。

実際に試した名刺スキャンを200枚

事前に試させていただく上で、没頭してしまったのが名刺のスキャンです。

暇を見つけてはScanSnap Cloudに送り、自動振り分けで連携している名刺管理サービスの「Eight」に送っていました。最近、机の奥から名刺の束が出てきまして、これを試しに前面のリターンスキャンでスキャンしてみたのです。

その様子がこちらです。

まあ高速なんですよ。シュコーン、シュコーンて。古い名刺だったので、懐かしさもあって1枚1枚確認しながらスキャンしたのですが、このリターンスキャンが“見ながらスキャン”に素晴らしく最適でして。

内容を確認したら挿す、後は自動で吸い込まれて、自動でスキャンして、自動で排出されて落ちます。自分でやるのは挿すだけ。最初は名刺の束を見て「うっ」となったのですが、シュコーンシュコーンと30分もかからずにスキャンできてしまいました。

業務で使うなら「iX1600」のスペックが欲しくなることもあるでしょう。持ち運びしたいなら「iX100」のコンパクトさは魅力です。

しかし、自宅で使う、ある程度の省スペースで様々な媒体に対応したい、けっこう高速で‥‥なんていうニーズに合致するならば、あなたにとって「iX1300」は最高のパートナーになるに違いありません。

ScanSnap iX1300

ScanSnapとしては、2つの給紙機構は初搭載です。ニューノーマルに対応するための、ScanSnapの20周年を記念するとモデルとなっています。ほぼ直方体のボディも控えめでグッドです。

ScanSnap iX1300」のカラーバリエーションはブラックとホワイト。価格は35,200円。2021年10月8日より販売開始となります。

記者発表会Q&A

Q. 販売台数の目標は?

A. ミドルレンジでもあるが年間でワールドワイドで10万台の販売を目標としている。国内は20%、海外は80%くらい。

Q. 発表会の自己採点は?

A. 100点満点。素晴らしいスタジオが横浜本社に作った。ニューノーマルな時代なので、商品発表だけでなく、スタジオから様々な情報発信をしていきたい。

Q. ふるさと納税の見込みについて。iX1600と1400は返礼品として人気を集めているが1300は採用される予定は?採用される場合はカラバリは選べるのか。

A. 返礼品としての登録は予定していない。生産地が地元である必要がある。今は生産はかほく市でしていない。今後、iX1300の売れ行き、評判を確認しながら考えていきたい。カラバリを出すかも考えていきたい。

Q. GIプロセッサーはiX1300にも搭載されているのか。半導体の枯渇は生産に影響するか?

A. GIチップをiX1300も搭載している。半導体の問題はPFUも厳しい調達状況にある。影響を受けているが、色々な工夫をしている。代替品を乗せるための設計方法や調達方法を工夫している。部品が集まったプロダクトから作っていくという手法をとっている。

関係性の明示

PFU製品のHHKBエバンジェリストScanSnapプレミアムアンバサダーに就任しています。