「ピザ窯の作り方」を知りたい!
少しの庭があれば欲しいもの、それはあこがれ‥‥それが「ピザ窯」です。ピザを焼くだけでなく、パンも焼くことができます。また、天気の良い日には、ビールを片手に庭でピザパーティーなんて素敵です。そこで、茨城の友人宅で、庭の一角に「ピザ窯」を作る手伝いをしてきました!
それではちょっとしたスペースがあれば作れるDIYの「ピザ窯の作り方」を解説します。しかもピザ窯の作り方はレンガを積むだけで、思いのほか、簡単にピザ窯が出来てしまいました。
どうしてもピザ窯はガッツリ作らないといけないと思っていた人には朗報ではないでしょうか。とりあえずピザ窯作りを試してみたいという人にもオススメです。
ピザ窯の作り方はレンガを積むだけなので、必要がなくなれば解体することもできます。ピザ窯作りの所要時間は約2時間でした。それではピザ窯の作り方をご紹介しますね!
DIYするピザ窯の作り方
さてピザ窯というと、モルタルで固めるなどして、手間や時間がかかることがイメージされます。しかし、友人調べにより、とりあえずはレンガを積むだけで大丈夫とのことだったので、サクッと作ってみました!
それでは、準備や工程は以下の通りとなります。
必要材料
・耐火レンガSK32(65×114×230) 113個
・透水平板(60×300×600) 5枚
・コンクリートブロック(土台用) 32個
追記:実際に使用したのは「耐火レンガSK34(より高温に耐える)」「耐火レンガのサブロク平板(300×600×65)」でした。材料の質の問題なので、どちらでも製作可能です。
道具・工具
・グラインダー(レンガ切る用)
・水平器(あれば)
その他
・ピザ窯のフタ(木材かレンガで製作)
・今後の雨対策(蓄熱した状態で雨がかかるとレンガに亀裂が入る恐れアリ)
・ピザピールも欲しいですね。
工程
・レンガをカットする(ハーフサイズ9個 195サイズ6個)
・土台ブロックを水平に積む
・図の通りレンガと平板を積む、以上
これらを茨城在住の友人がネット通販や近所のホームセンターを利用し、購入しました。全部込みで5万円弱だったそうです。
設計図
それでは設計図は以下の通りです。
今回、ピザ窯の設計をしたのは @daidaiiroo です。
ピザ窯を作る様子を写真で紹介
それでは、実際のピザ窯の作り方の様子を写真でご紹介します。
これが使用するレンガとコンクリートブロックです。重みで軽トラックのタイヤが土中にめり込みました。
整地する
まず、ピザ窯を設置する場所を整地します。ピザ窯は80cm x 80cmのサイズです。
続いて全ての草を取り払います。
さらに整地が完了したら、踏み固めて地ならしします。
レンガを積む
地ならしが完了したら、まずは土台となるコンクリートブロックを置いていきます。
次にいちおう、水平も取りました。
4段のコンクリートブロックを積んだところで、ピザ窯の土台は完成です。
縦横で積むと完全に一致するサイズではなかったので、微妙に隙間などで調整しました。
続いて、耐火を積んでいきます。
並行して、透水平板を置いた際に足となる耐火レンガの長さを調整するために、グラインダーでカットする作業を行ないます。
グラインダーの歯の長さでカットしきれない場合は、ノミのような道具を使ってカットすると良いです。
まずは一段目、薪を燃やす場所の耐火レンガが積めました。
続いて、透水平板を並べ、内側をカットした耐火レンガで支えます。
少しずつ、ピザ窯っぽくなってきました。
続いて2段目を積みます。ここはピザを焼くところです。
上部に透水平板を設置し、ピザ窯製作は完了です!
基本的には耐火レンガを積むだけですので、難しい作業はありません。
ここまで3人で約2時間ほどの作業でした。初めてのことなので、少し時間がかかったと思います。慣れれば1時間〜1時間半くらいで作業ができるようになる気がします。
いかがですか?
思っているより簡単だと思います。ぜひ、あなたの家にもピザ窯を!
ピザ窯作りに必要な道具など
ピザ窯でピザを焼いてみる
それでは、ピザ窯でピザも焼いてみます!
火の準備
まずはホームセンターで購入してきた薪を入れます。
着火!
意外と簡単に火は着きました。
この状態で、1時間くらい放置します。これはピザ窯を温める作業で、温まってくると天板や周りの耐火レンガが熱くなってきます。
青空とピザ窯。
なお、ピザを焼くところは、こんな感じで余った耐火レンガで塞いでおくと、より早くピザ窯を熱することができると思います。
ピザの準備
続いてピザの準備です!
ビザ生地は友人が準備してくれていました。
シンプルにトマトソースのピザを作ります。
1時間ほどするとピザ窯が熱くなりますので、いよいよピザを焼きます。本当は温度計があれば良いのですが、こんなもんだろうということで勘でやりました。
ピザを焼く
キッチンシートに載せ、ピザをピザ窯に投入します。この際に、ピザ窯は大変熱くなっているので、長いトングなどがあると良いです。
これは木の棒とステンレスの板で @daidaiiroo が自作した”ピザを取り出すスコップみたいなもの”です。
途中、ピザの様子を見て、裏側がカリッとしてきたらキッチンシートを外しておきます。
そして、待つこと2分ほど!
ピザが焼けました!
超早い!!!
ピザが完成
試作ピザ第1号です!!
チーズがトロトロになってますね〜。
上はもちもちしていて、裏側はカリカリで、このピザは本当に素晴らしいピザだと思いますよ!!
あっという間に食べたので、次のピザを作ります。
また2分で焼けた!
美味しい、美味しい!!
ピザの美味しさを、改めて知りました。ピザ窯で焼くピザ、これは超クセになりますね。間違いないです。
ピザ窯でパンも焼いてみる
ピザを焼いた後、ピザ窯の温度が下がってきたら別のものにも挑戦します。
せっかくなので、続いてパンも焼いてみました。
どうっすか!
外はカリカリ、中はもちもち、ハイジの白パンみたいなのが焼き上がりました!
これまた上出来でしたよ。いきなり焼いてみたにしては、ものすごくよくできたと思います。
ピザ窯作りは成功
まずは、ピザ窯作りは大成功でした。命名「つむだけピザ窯」です。簡単に作れます。
ただ、倒れると危険といった安全性の問題がありますので、いずれはモルタルで固定する方向で考えています。今回、試しに作ってみたことで、もう少し小型化できる方向性も見えました。
小型化すればスペースも小さくて良いですし、何より材料代も安くなりますからね。いずれ、作り直しをしたいと思っています。
基本的にはレンガを積むだけですので、工夫のしがいもあるのではないかと思います。広めのスペースがある家にお住まいの場合は、ぜひピザ窯にチャレンジしてみてください!
追記:ピザ窯を自作、久しぶりピザを焼いてきた!という記事も書きました!
手軽に使えるピザ窯も増えている
庭にドカンと自作のピザ窯があるのも大いに魅力的ですが、そこまでのスペースがないという人が多いと思います。キャンプでピザを焼きたいたいんだよね、とか。
そこで、そういう人たちの願いを叶える、コンパクトで持ち運びができるようなピザ窯も登場しています。時代は変わりましたね。
バーベーキューグリルの上で使える折りたたみ式のピザ窯。5,000円程度で購入可能です。
同じく5,000円くらいで購入できる、バーベーキューグリル用のピザ窯。折りたたみ式ではありませんが、ピザだけでなくグラタンやローストビーフなどオーブンとして使えます。
ちょっとお高くてもよければ、自分で作れるピザ窯キットも売っています。