「シングルモルト余市1987」が「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」を受賞したことを受けて開催されたブロガーミーティングに参加しました。
ニッカウヰスキー本社ビル地下1階にある「ニッカ・ブレンダーズバー」で開催されました。
実はネタフルで、
▼「シングルモルト余市1987」世界最高のシングルモルトウイスキーに
というエントリーを書いてまして、受賞のことは知っていたのです。
ただ「WWA」がどんなものか知らなかったので、その途方もないすごさを理解しないままに行ったのですが、チーフブレンダーである久光氏の話を聞いてようやく分かりました。
恐らくワールドカップで日本が優勝してしまったくらい、の勢いなんだと思います。
「WWA」はウイスキーの本場であるイギリスで開催されるのですが、誰も日本のウイスキーが優勝するなんて思ってないと。ましてやシングルモルトの部門で。
日本の優勝を「コングラッチュレイション!」と祝ってくれたのは、インド人だけだったというエピソードからも分かります。
ブラインドテイスティングで優秀なウイスキーが選ばれるので、これはもう完全に素晴らしいからこその優勝なのですね。
で、今回はその「シングルモルト余市1987」をテイスティングさせて頂いたのでした。
テイスティングしたのは、以下の4種類です。
・シングルモルト余市 500ml
・シングルモルト余市 12年
・シングルモルト余市 1987
・シングルモルト余市 1987 “NON-CHILL FILTERED”
まずはテイスティングの仕方を教えてもらうということで「12年」から。
実は加水すると香りが開くのです。だから、ブレンダーが味わう時にも加水するのです。
なんとなく「いいウイスキーはストレートじゃなきゃ」みたいな縛りを感じていたのですが、決してそんなことはないのです。
そして「1987」「1987 “NON-CHILL FILTERED”」という順番でテイスティングしたのですが、当たり前なのですが圧倒的な存在感でした。
残念ながら両者の味を見分けることは、ぼくにはできなかったのですが、どちらも香り高く雑味のない、そして芯のあるウイスキーでした。
芯があって自己主張するというのは、ぼくが感じるニッカウヰスキーの特徴かもしれません。
アルコール度数が高いのですが、フルーティーな香りに誘われて、もう一口もう一口とついつい口に含んでしまいます。
味もそうですが、本当に華やかな香りが印象的でしたね。いつまでもかいでいたいくらいの、ウイスキーってこんな香りがするの? という驚きもありつつ。
今回、とても印象に残ったのは久光チーフブレンダーの、
ウイスキーは時間を飲むお酒
という言葉です。
20年もののウイスキーは、20年前の先人が残してくれたものから作られている、だから感謝している、久光チーフブレンダーは何度も繰り返しました。
また、
ウイスキーは語り合えるお酒
という言葉も、最近はよく分かります。
「ハイボール」ばかり飲んでいるように見えるかもしれませんが、バーにいけば普通にウイスキーも飲みます。
そこで新しいウイスキーに出会えることが、また楽しいのです。
余市にも「なぜ余市に蒸留所が作られたのか」などさまざまなストーリーがあります。そういうサイドストーリーを知ることで、また味わい深くなるのです。
35歳にして、ようやくウイスキーを愉しむことの入口に立ったんだなと、改めてそんなことを感じた夜でした。
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テイスティング終了後、余市を自由に飲んで良いというお話だったので、15年で「ハイボール」を作ってもらいました。
ニッカウヰスキーは自己主張が強いと書きましたが「ハイボール」にしても同じく、非常にウイスキー感が強い「ハイボール」でした。
こういう味わいもまた、いいですね。
さらにノーエイジのシングルモルトでも。
こちらはやはり、15年に比べるとはるかに自己主張が少なくなります。ウイスキー自体が持つパワーの違いなのでしょう。
ただ例えば毎日、飲むのであれば、こちらの「ハイボール」の方が飲みやすいかもしれません。
ちなみにソーダは「ウィルキンソン」でした。
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残念ながら「余市 1987」は限定品のため、既に購入することができません(バーに在庫があれば飲めます)。
代わりに「WWA」受賞記念として「余市 1987 “NON-CHILL FILTERED”」が販売されます。限定1,350本!
価格は20,000円で、ただいま予約受付中です。興味のある方は、ぜひ。
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