「ウィルコムD4」と「MapFan Navii」をカーナビとして使ってみるテスト

インクリメントPの方より「やらないか?」とお声がけ頂きまして「ウィルコムD4」と「MapFan Navii for WILLCOM D4」のカーナビゲーションシステムを使ってみました。

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年末からお借りしていたのですが、なかなか試用する機会がなく、正月明けに家内の実家に行く際のショートドライブで試してみました。

マニュアル類が一切同梱されていなかったので、かなり勘で使っている部分もありますので、実際と違う操作をしている可能性がありますが、車載カーナビを使う時もマニュアルなんて見ないので、そういう意味では同条件でのテストです。

まずは車載キットで送風口にガチッと取り付けてみました。我が家の愛車はスズキの軽自動車「ラパン」でして、小さいです。なので、運転席側の送風口には取り付けできませんでした。

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まず最初に気になったのは、ケーブルの多さというか煩雑さでした。GPSケーブルが下から上へ出て、電源ケーブルが上から下に出てしまうことになっています。

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これはシガーソケットから「ウィルコムD4」に電源供給するための変換機ですが、電源の他にGPSのケーブルなど、とりまとめないとわちゃわちゃしてしまいます。特に狭い車内なので気になりました。

もちろん、取り外して車外に持ち出せる、というメリットがありますので、このあたりのケーブル類はトレードオフでしょう。あくまでも車載カーナビに慣れていると気になる、というレベルかもしれません。

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GPSはけっこう無造作にダッシュボードに置いてしまったのですが、全く問題なく機能しました。

さて、実際の使用感ですが、かなりカーナビだと思いました。カーナビシステムに対して「かなりカーナビ」というのも失礼な話ですが、ほとんど専用機にはかなわないんじゃないかと思ったのですね。

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でも、普通にルート検索して、道を辿り、ルート案内してもらいつつ走行することができました。このあたりはマニュアル無しでも大丈夫でしたよ。

既に「ウィルコムD4」は持っているけれど、まだカーナビは持っていない、という人は選択肢の一つとして考えても良いかと思います。

ただし、実際に試用するにあたり、いくつか懸念事項もありました。

・画面の反射が気になる

これはあくまでも「ウィルコムD4」の問題ですが、昼間だと光の具合によって画面がほとんど見えなくなることがあります。

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助手席に取り付けたという位置的問題もあるかと思いましたが、助手席に座っていたCHONAN、その後部に座って家内の双方が「反射して見えにくい」と言っていました。

通常は美しい液晶でも、カーナビとしての使用に当たっては反射を防止するようなフィルムがあった方が良いのかもしれません。

・タッチ操作がややしにくい

通常はスタイラスでペン操作する「ウィルコムD4」なので、なんとなくタッチ操作しにくいのです。クリック感が感じられないというか、微妙な判断がしにくいというか。

これはペン操作の端末をタッチ操作させている「Touch Diamond」にも言えることなのですが、本来、想定している挙動と違うことをさせるには、さらなる工夫が必要なのかな、と感じました。

・トンネルで自分を見失う

当たり前ですけど、トンネルに入るとGPS電波を受信できませんので、完全に走行しているポイントを見失います。地図のスクロールも停止します。

このあたり、通常のカーナビだと予測システムか何かでフォローしてくれるのですが、常磐自動車道の三郷から柏あたりの短いトンネルで何度も発生したので、気になる人は気になるかもしれません。

・ルート案内の声が小さい

本体から流れてくるルート案内の音量が小さかったです。もしかすると、これは「ウィルコムD4」の設定で改善されるのかもしれませんが、そうしたところはやはりカーナビ専用機ではなく、あくまでもWindows Vista端末なのだな、と思いました。

他にも急にダイアルアップの画面が出てきてどうやって消していいのか分からなかったり、意外にOSとしての操作も求められる気がしました。

以上、普段使っているカーナビと比較したような話ばかりになってしまいましたが、短い試用の間に気になったことをまとめてみました。

カーナビとして安心して使いたいということであれば専用機を購入するのが幸せになれる気がします。

ただし、同じ金額を支払うのであれば、もっと汎用性が高い方が良い、という場合であれば「ウィルコムD4」と「MapFan Navii for WILLCOM D4」の組み合わせがお薦めということになります。

どちらが自分に向いているか、ということを考えたときに、利用者のPC熟練度のようなものも影響するのかな、と思いました。基本はWindows Vistaですから。

同じようなタイミングでWindows VistaとGPSを搭載した「VAIO type P」も登場した訳ですが、こちらはタッチ操作はできませんし、キーボードを閉じた状態では画面を開くことができないので、カーナビとして使うならば「ウィルコムD4」の方が一枚上手かもしれません。

そして「MapFan Navii for WILLCOM D4」は、

通信機能をフルに活用、渋滞情報や駐車場の空き情報、さらにはスタンドのガソリン価格までリアルタイムで配信します。

このあたりも魅力なのでしょうね。で、この先を考えると、よりハイスピードの通信ができるようになった時に、地図すらもリアルタイムで配信する可能性が出てくると思うのですね(もしくはリアルタイムに差分をアップデート)。

故に、ソフトウェアのバージョンアップがしやすく回線環境が改善していく「ウィルコムD4」と「MapFan Navii for WILLCOM D4」の組み合わせというのは、今後さらに楽しみなことになっていくんじゃないかと思いました。

MapFan Navii for WILLCOM D4 カーナビ・パック [GPSセット] MFNAVII-01

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WILLCOM D4 ブラック[WILLCOM W-Value] WS016SH1B

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