宮崎県の東国原英夫知事が「自民党総裁候補」として衆議院選挙に出馬すると発言して話題になっていますが、それがまた大変な話題を呼んでいるので、関連記事をまとめてみました。
宮崎県の東国原英夫知事は24日、自民党から要請されている次期衆院選への立候補に関して「自民党総裁候補」となることをあらためて条件とした上で、「宮崎のために国政に行く」と意欲を示した。
自民党の県議の一人は「いきなり党総裁なんてお笑い的な発想。国民を愚弄するにも程がある」と反発。昨秋に東国原氏擁立論があった宮崎1区で野党系の無所属として出馬予定の川村秀三郎氏(60)は「知事が1区に立候補することになれば、自分の状況も変わる」と強く警戒する。
古賀氏は会談で「自民党に外のエネルギーを入れ新しい風を吹かせてほしい」と述べ、立候補を要請。東国原知事は「総裁候補」のほか、国と地方の税源配分を5対5にすることなど全国知事会がまとめた要請を一言一句、自民党のマニフェスト(政権公約)に盛り込んだ上で、4年間で実現するよう約束することを立候補の条件に挙げた。
自民党から出馬したものの政権交代が起きた場合については「野党になったらしょうがない。民主党の政治をチェックする」と述べた。
▼東国原知事、自民党の出馬要請に仰天要求!「次期総裁候補にして」
古賀氏は出馬要請した理由について記者団に「自民党が自浄能力を発揮して国民の審判を受けられるように変わらなければならない。今の自民党にない新しいエネルギーが欲しいのでお願いした」と説明した。
完全にナメられた形の麻生太郎首相(68)は「おちょくった気持ちで言っておられるとは思いませんけれども」と言葉を選びながらも表情はムスッ。
知事は条件について「麻生太郎首相の次に自分が総裁になるのではない。総裁候補の1人として衆院選の顔になるということだ」と説明。「いたって真剣だ。ふざけたり、おちょくっていることはない」と強調した。県庁で記者団の質問に答えた。
約20分の会談を終え、東国原知事は約50人の報道陣に囲まれた。いつもとは異なる緊張した表情で、古賀氏から衆院選出馬の要請を受けたと明言。その上で「総裁候補として、次期選挙を戦う覚悟あるのかどうか」と逆要請したことを、興奮を抑えるように説明した。
古賀氏は東国原氏と約20分間会談。終了後、記者団に「ずばり、自民党から出馬を要請した」と話した。理由について「自民党が自浄能力を発揮して国民の審判を受けられるように変わらなければならない。今の党にない新しいエネルギーが欲しい」と説明した。
河村建夫官房長官は記者会見で、東国原氏が掲げた出馬条件について「コメントする立場にないというか、コメントが思い浮かばない」と戸惑いを見せた。
自民党内からの批判に対しては「『頭を冷やした方がいい』と批判する人の方が、下野して頭を冷やした方がいい」などと反論した。
午前の参院議員総会では丸山和也氏が「党にエネルギーがないから『力を貸して』と言うこと自体が既に敗北。古賀氏の責任を追及すべきだ。即刻辞任してもらっていい」と辞任を要求。出席者からは「そうだ」と同調する声も出た。
鳩山邦夫前総務相は記者団に、東国原氏が「総裁候補」を条件に挙げたことに「冗談でなく、彼なりに考えた言葉だと思う」としながらも「自民党がなめられたというか、足元を見透かされた感じがする」と指摘した。
麻生氏は23日夜、古賀誠選対委員長が東国原氏に次期衆院選への立候補を求めたことについて聞かれ「はい、はい、はい」と、応じた。「東国原さんに会いに行くという話は知っている」と述べ、事前に報告を受けていたことを明かした。要請についてどう考えるか、との質問には「どう考えるか…」と反復した上で「選対委員長のところで、いろんな候補者に当たっている話の1つだと思う」と、あくまで「選挙対策の一環」と強調した。
会見直後に生出演したフジテレビ「スーパーニュース」でも「自民党総裁候補として総選挙に出るのか?」との質問に、慎重に考えながら「私も無責任に話したわけではありませんから」とジョークではないことを強調した。
橋下知事は「政治の力は金や権力ではなく、国民の後押しが最大のパワー。東国原知事は自民党といい線で張り合えるぐらいのパワーを持っている」と評価。「自民党と真っ向勝負するのはすごい」と述べた。
橋下徹大阪府知事は23日、東国原氏の「次期総裁候補」という“爆弾要求”について聞かれ「本当ですか? しゃれでしょ?」と、驚きを隠さず「(出馬要請を)断る理由ではないのか」と述べた。
橋下知事は「本当に言ったのか。度胸がある。僕が地方で騒いでいるのとは全然違うレベルの話」と指摘。「(出馬を)断る理由で言ったとしか考えられない。本気だったらすごすぎる」と驚きを隠さなかった。
さらに、国民の後押しが政治の力になるとしたうえで「東国原知事が今までの官僚出身の手下のように扱える知事でないということを自民党は理解しているのだろうか」とし、「自民党は大丈夫かと思う」と懸念を表明した。
自らの国政への転身については「府民も自民党の皆さんも、僕が国会議員に向かないということは知っている」とあらためて否定した。
一方、橋下知事は、自身の次期衆院選出馬については「僕が国会議員になったら、それこそ日本は沈没してしまう」と重ねて否定した。
千葉県の森田健作知事は24日、自民党から次期衆院選への出馬要請を受けた東国原英夫宮崎県知事が「次期総裁候補」を条件にしたことに関し「テレビで見たが、東さん(東国原知事)本気だ。大したもんだ」と述べた。千葉県庁内で記者団の質問に答えた。
自身への応援要請については「来ていない」とし、今後あった場合の対応についても「千葉県のためになるんだったら良いけど」と明言を避けた。
民主党の鳩山由紀夫代表は23日、党本部で記者会見し、「1期目も終えていないうちに、政党を救うため知事の職を投げ捨てる発想が県民や国民に理解されるかどうか疑問だ」と出馬をけん制した。
岡田幹事長は、東国原氏が「自民党総裁候補に」と出馬条件を逆提示したことに関し、「自民党の値打ちがそれだけ下がったということ。古賀さんもなめられたものだ」と指摘。「自民党は野党になり、(総裁は)首相じゃなくなるからいいのではないか」とやゆした。
衆院選で、支持を受けられるかどうか問われた鳩山氏は「(党が訴える)地域主権国家は、国の財源を地方に移すこと。その方向性は、知事の皆さんにも共鳴していただける内容が多くある。知事会の要望のほとんどが、民主党の主張に極めて近い」と強調した。