鹿島アントラーズの親会社となった「メルカリ」が、スマホ決済「メルペイ」のユーザー登録1人あたり1,000円の強化費が鹿島のアカデミーに入るという施策をしていることを知りました。登録人数×1000円強化費 メルカリ鹿島大胆施策 – サッカー現場発という記事になっていました。
メルカリが展開するスマホ決済サービス「メルペイ」でキャンペーン期間中に特別招待コード「KASHIMA」を入力して本人確認・登録を行えば、メルペイから鹿島のトップチームに強化費として1000円が支払われるというものだ。
メルペイ登録でアカデミー強化費に
2019年11月9日から第2弾キャンペーンが実施されていますが、実は9月に第1弾が実施されていました。
その時は約1カ月の実施期間で、8,655人のサポーターが「メルペイ」に登録し、約870万円がアカデミー強化費となったそうです。これはなかなか大きい金額です。
グッズをいくら購入しても、どれだけスタジアムに足を運んでも、自身が落としたお金のうち何割が“利益”としてクラブのプラスになっているか、それが何に使われているかは、明確でなかった。
確かに「自分がメルペイにユーザー登録することでアカデミーに1,000円が渡る」というのは、分かりやすい施策です。
「すすメルペイ」の特別企画
もともと「メルカリ」は「すすメルペイ」というキャンペーンとして、招待コードを発行した人、それを入力してメルペイに登録するとお互いに1,000ポイントをプレゼントするという企画を実施しています。
鹿島アントラーズのケースはそれをアレンジしたバージョンで、鹿島アントラーズが招待コードの発行者となり、そこを経由した人からの1,000円キャッシュバックをアカデミー強化費とする、としたものです。一種の成果報酬型のアフィリエイトプログラムのようなものでもあります。
※鹿島アントラーズは1,000円ですが一般の人は1,000ポイント。
浦和レッズとDAZNもアフィリエイト的な施策をしている
実は2017年から浦和レッズとDAZNも、アフィリエイトプログラム的な施策をしています。
浦和レッズのオンラインストアでDAZNの年間視聴パスを購入すると、その一部がクラブの強化費に充てられるというものです。
実際にいくら位がクラブの強化費として渡るのか明確ではないのですが、雀の涙ほどだとしてもないよりあった方が良いと思いますし、ポイントバックなどもあるので、オンラインストアで購入するようにしています。
DAZNからすれば、クラブが年間視聴パスをサポーターにセールスしてくれるのですから、こんなにありがたいこともないですよね。WIN-WIN-WINな施策だと思います。
このように、クラブと親会社含むどこかの企業が成果報酬型の施策をするというのは今後はさらに増えていくでしょう。ネットで成果を追跡しやすくなっていますから。
その点では「メルカリ」が親会社になっている鹿島アントラーズというのは、ネットやスマホの活用では一歩抜きん出たと言えるでしょう。
一方で反発するサポーターも
「メルカリ」と鹿島アントラーズの施策に反発するサポーターもいる、ということが記事になっていました。
勘違い? メルカリのJ1鹿島・強化費キャンペーンめぐり「退会報告」 誤解訴える声もという記事になっていました。
ツイッターでは「特別招待コード『KASHIMA』を入力」という部分が抜け落ちて情報が拡散され“炎上”。本人確認の手続きをした登録者全員が鹿島に協力するように受け取られて、「(ライバルの)鹿島の強化に手助けするのは嫌」「正直ここまで強い鹿島に1円でも強化費を入れたくない」などと他チームのサポーターらが反発した。
勘違いもあったようですが、中にはわざわざメルカリを退会したというサポーターもいたそうです。
今回の招待コードの施策は別として「メルカリ」「メルペイ」を使っている限りは、利益のうちからほんの少しかもしれませんが、鹿島アントラーズの強化に繋がっていくわけです。
そう考えると、微々たる数字だとは思いますが、熱狂的なサポーターは「メルカリ」や「メルペイ」を使いたくない、と思う人が出てきても不思議ではありません。
ネタフルですら「レッズサポーターだから読みたくない」という人がいるくらいですからね。
でも、サッカーというものはそういうものだと思いますし、特定チームのスポンサーになるというのもそういうものだと思います。
ちなみに招待コード「EVZRXQ」を入力してメルカリに登録すると300ポイント、メルペイに登録すると1,000ポイントが(いろいろな意味で)ネタフルの強化費となります。