2023年7月に、マレーシアのスバン・ジャヤ(Subang Jaya)に、美味しい和牛の焼肉が食べられる「炭火焼肉あすも(Asumo)」がオープンしました。
ぼくは「かわるビジネスリュック」「かわるビジネスリュックmini」「旅ストラップ」のプロダクトデザインに関わっていますが、この開発販売元であるバリューイノベーションの南社長がマレーシアに移住しています。
そんな南社長が「自分が食べたいものがある店を作る」として、マレーシアに「炭火焼き鳥いつも」「炭火焼肉 今日も」「金牛」をオープン。今回、4店舗目としてオープンしたのが「炭火焼肉あすも」というわけです。
※取材のための旅費を負担して頂いています。
「炭火焼肉あすも」の外観・店内
これまでの3店舗は「モント・キアラ(MONT KIARA)」という地域に集中していましたが「炭火焼肉あすも」は少し離れたスバン・ジャヤ(Subang Jaya)にオープンしました。
ハイウェイ横にレストランが集まっている一角があり、そこに「炭火焼肉あすも」はあります。
マレーシアは主な交通が車移動のため、道路からも目に入りやすい場所を選ぶなど、その立地にも理由があります。
日本にあっても不思議ではない店舗デザインとそのクオリティにも、南さんのこだわりを感じます。非常に上品な仕上がりで、完成までにもかなり時間を要しているのではないでしょうか。
入口から見える席の背もたれも絶妙な高さで、外から見たときに人がいるのがかろうじて分かるくらいの高さに設計されているのだそう。人が入っているという、にぎわいが可視化されます。
照明付きのダクトも、南さんが考案したオリジナルなのだとか。長く一緒のプロダクトに関わっているから分かるのですが、店内の隅々まで、一つ一つに、意味と理由があるのが、南イズムだと思います。
特別にバックヤードも見学させて頂きました。オープンしたてとはいえ、整理整頓され、清潔に保たれています。
特に日本とはメンタリティも違うため、声のかけ方から南さんは気を遣っているとのことでした。そのおかげか、スタッフ一人ひとりが集中して仕事をしているのが、とてもよく分かりました。充実の笑顔も素敵ですよね。
1階こそオープンな席が配されていましたが、2階は全て個室となっています。これもコロナ禍を経ての対応とのことでした。
「炭火焼肉あすも」のメニュー
我々が食事したのは、道路に面した窓の大きな個室です。室内からの景色も良いですし、逆に外からも賑わいが見えます。
テーブルに用意されている取皿やつけダレも、日本でも見るようです。ここがマレーシアだったかどうか、一瞬、忘れてしまうほどに“日本”が行き届いています。
↓が「炭火焼肉あすも」のメニューです。現在のレートだと1RM(リンギット)は約30円です。価格帯としては日本と同等、もしくは少し安いくらいだと感じました。
“ハイボールのチンチロリン”が目を引きますが、マレーシアの人たちは初体験なので、これが盛り上がるのだそうです。
メニューについては日本風ではなくローカライズされており、写真の撮り方、見せ方、デザインのテイストなど違い、やはり直感的に使われる部分の違いというのがあるのが分かりました。
「炭火焼肉あすも」食べた感想
生ビールで乾杯です。しっかりビールサーバーの洗浄の行き届いた、美味しい生ビールです。
陽気で話好きなスタッフさんが、木箱に入った肉を持ってきて見せてくれます。
美しいサシの入った肉塊。やはりここは日本なのではないでしょうか?
キムチ5種の盛り合わせ。よく見てください。金箔がトッピングされています。
ナムル5種の盛り合わせ。椎茸のナムルは日本でも食べたことがありません。
薄切り牛タン。美しいです。薄切りと見せかけて、少し厚みがあるのが嬉しいですね。
これを炭火で焼くのですが実に美味い。
最近、焼肉を食べる機会が減っていたのですが、まさかこんなに柔らかくて美味しいタンにマレーシアで出会えるとは!
和牛すじ煮込み。塩味で整えられていて絶品です。
薄すぎるくらいのさつまいもチップス。塩気と甘味がよく、箸休めにもぴったりで、ついつい食べてしまいます。
和牛月見つくね。つくねというと鶏肉ですが、こちらではつくねまで和牛なのです。
卵黄にたっぷりとひたせば、まろやかなコクが加わって美味しさアップです。和牛のつくねも美味しいです。
本能でマレーシアに行ってもチンチロしてしまいました。
チンチロの結果、半額になったチューハイ。何杯かチンチロしましたが、こういうときに運を使ってしまって、ほとんど半額か無料でした(負けるとメガになる)。
南さんのレストランに行くとお馴染みのメニューとして登場するのが、チーズたっぷりのケールサラダです。これが一皿を一人で食べられるくらい美味しいのです。
サーロイン雲丹のせ。超贅沢なひとくちで、味映えが凄い。
8種類の和牛盛り合わせ。通称「天国への階段」です。一段、一段、和牛の階段を登っていくと、やがて天国にたどり着くという伝説のメニューです。まさか天国への入口がマレーシアにあったなんて。
天国にあがったつもりが、気づいたら海中にいました。海鮮串です。これも炭火で炙って頂きます。日本だと焼肉店で海鮮串は珍しいと思いますが、こういうのもローカライズのアイデアなのでしょうね。
スパイシー牛ラーメン。いかにも辛そうなビジュアルです。一緒に行った人が食べたものを写真に撮らせてもらいましたが、なかなかのスパイシーさだったそうです。ラーメンメニューは牛骨ラーメンも気になります。
ぼくが選んだシメ飯は、まさかまさかの「ホタテご飯」です。炒り卵やネギ、なめたけのような煮詰めたエノキをのせたご飯に、ホタテを焼いてのせてしまうのです。
先ほどまで和牛が焼かれていた炭焼き台も、まさか貝付きのホタテバターを焼くことになろうとは思いまい。
バターとホタテの旨味が溶け出した汁を、ホタテとともにご飯へ。
想像しただけで口の中が洪水になりますが、ここにも天国への階段がありました。本当に、最後の最後まで油断ならないと思いました。
油断は禁物と改めて気を引き締めたので「スイートポテト&アイスクリーム」は冷静に食べることができました。冷製のメニューだけに。
冷たくて甘くて美味しいです。胃がクールダウンしました。
全て食べ終えて思ったのは、つくづく日本でも開業してくれないかな、ということでした。でも、スタッフの素晴らしいホスピタリティも含め、マレーシアだからこその味なのでしょうね。
マレーシアのスバン・ジャヤ(Subang Jaya)にオープンした「炭火焼肉あすも(Asumo)」は“明日も”食べたくなる焼肉であるのは間違いありません。
ごちそうさま!!!!!
「炭火焼肉あすも(Asumo)」住所と地図
>>ASUMO – Japanese Wagyu Yakiniku Restaurant | あすも 和牛炭火焼肉 SS15 Subang Jaya KL スバン クアラルンプール マレーシア
住所:No. 49 & 51, Jalan SS 15/5a, Ss 15, 47500 Subang Jaya, Selangor, マレーシア