夕立と”ゲリラ豪雨”、違いは何?という記事がありましたよ。確かに「夕立」と「ゲリラ豪雨」の違いは、なかなか難しいものがありますよね‥‥どう区別されるのでしょうか?
近年はすっかり一般化してきたこの”ゲリラ豪雨”、実は気象庁の予報用語ではありません。とてもあいまいな言葉なのです。よく「夕立とゲリラ豪雨の違いって何なの?」と聞かれることがあるのですが、そもそもゲリラ豪雨という言葉自体が定義されていない以上、答えるのがとても難しいところです。
数年前から「ゲリラ豪雨」ということが言われるようになりましたが、その言葉には定義がなかったのですか!
突然、ドシャーッと降ってくる豪雨、くらいのつもりで使っていましたが、確かに「夕立とどう違うの?」なんていうこともあったりして。
しかして、その「ゲリラ豪雨」という言葉は、気象の用語として正しい定義があるものではないのだそうです。
ゲリラという言葉を辞書で調べると、「スペイン語で、小戦争の意。敵の後方や敵中を奇襲して混乱させる小部隊」とあります。その語源からも分かるように、前線や台風など「激しい雨の要因」が天気図上で予想されている時に使うのはふさわしくないと判断されることが多々あります。
ただし、雨が想定以上の場合に「民間の気象会社や報道各社が積極的に”ゲリラ豪雨”という言葉を使った」ことで、市民権を得たと記事。
気象学的には「夕立」と「ゲリラ豪雨」は、同じようなシステムで発生するそうです。
違いとしては‥‥
夕立:数十分で止んで大きな災害なし
ゲリラ豪雨:1時間以上降り続いて大きな災害に
ということが挙げられるようです。
予測が難しく、定義もないゲリラ豪雨ですが、傾向として1つ言えるのは、気象庁が発表する「記録的短時間大雨情報」が出されたときに使われるケースが多いことです。この情報は数年に一度程度しか発生しない「1時間に100ミリ」などの大雨が観測されたときに発表される事後情報です。現在の雨が、災害に繋がるような雨量であったことを知らせるものです。
そして、ここ数年は、この「記録的短時間大雨情報」が発表される回数がかなり増えているということです。
さいたま市に限っていうと、今年は「ゲリラ豪雨」が少ない気がしていますが「10年以上経った今もズバリと予測することは難しいのが実情」ということなので、万が一には備えたいものです。