温め続けてきたプロダクトが、いよいよ孵化しました。自分の理想のリュックを追求した「かわるビジネスリュック」です!
ここまで本格的にプロダクト開発に携わったのは初めてのことで、右も左も分からないまま「スーパーコンシューマー」というコンセプトに従い、自分が使いたいリュックのわがままを言わせて頂きました。3年半前。富山を旅している時に @masakiishitani から届いたメッセージから全ては始まったのです。
スーパーコンシューマーとは何か?
まず初めに、今回、ぼくが加わらせてもらった「スーパーコンシューマー」について説明します。マニアックな消費者のアイデアを形にするプロジェクトで、つまりは万人受けするものは目指されていません。とことんこだわったモノ好きによるプロダクトはしかし、結果的に多くの共感者を産み、いしたにさんの代表作である「とれるカメラバッグ」や「ひらくPCバッグ」といった製品ラインを生み出しました。テレビで取り上げられることの多い「小さい財布」や「薄い財布」を目にしたことがある方も少なくないかもしれません。
ということで「個人的にこんなリュックが欲しいんだ!」ということに徹底的にこだわらせて頂き、いしたにさんと共同で進めたプロジェクトが完了、本日2016年7月27日より「かわるビジネスリュック」として発売開始となりました。
リュックへのこだわり、なぜリュックが好きなのか?
今でこそ「ひらくPCバッグ」や「ひらくPCバッグmini」を使うことも多いですが、数年前には完全に「リュックの人」でした。だからこそ、いしたにさんから今回のプロジェクトに声をかけて頂いたのだと思いますが(プロジェクト内部ではずっとリュッカープロジェクトと呼ばれていました)。
高校生の頃に初めて自分でリュックを購入して以来のリュック派です。リュックのメリットとして感じるのは、両手があく、収納力がある、といった点が大きなところです。
両手があけば写真も撮りやすいですし、行動にも幅が出てきます。何より背負っていると肩がけのバッグとは疲れ方が違ってきます。加えて取材や旅の時には、帰りに資料が増えたり、お土産を購入したり、万が一に備えることができる余力のあるリュックが欠かせないのです。雨具や上着を入れるスペースも大事ですよね。
大人になってからは1〜2年に一回くらいのペースでリュックを買い換えてきたのですが、その時は良いと思えるのですが、完全に理想のリュックには辿りつけないでいました。
これは後から気づいたことなのですが、ぼくはビジネスでも使えるリュックをアウトドア用のリュックに求めてしまっていたのです。ビジネス向けリュックという選択肢が完全に頭になかったのは、仕事で使うのにはいいけれど、普段使いのカジュアルさが感じられなかったからでもあります。
理想のリュックとは?
理想のリュックとは何なのでしょうか?
プロジェクトの開始当初、ぼくはデジカメの取り出しやすさを主張しました。これは今でも代わりませんが、小さめの一眼レフ、ミラーレス一眼を自由に取り出しやすいこと。実は普通のリュックだと、これが可能なものが見当たらないのです。リュックを背負ったまま、カメラを楽に出し入れできるリュック。
続いて収納です。実際に自分で4,000m超の山登りに開発中のリュックで登って分かりました。根本的に、山用のリュックと普段使いのリュックは構造が違ってしかるべきなのです。山ではスペースがありません。そこでは上から出し入れするリュックが便利です。
しかし普段使いになると、積み重なった荷物の出し入れをするのは便利ではありません。そこで普段使いできるアイテムを入れるスペースと、視認性高くがっつりと荷物を入れておくことのできるスペースがあることで、スーツケースのような使いやすさを実現します。
大きく分けるとこの2点。これがぼくのこだわりでした。
出来上がった製品を見ると「なるほどね」と思うのですが、ここに辿り着くためには本当に紆余曲折がありました。
3年半という期間には、大量の試作品も生まれました。最初はリュックの中に別のカメラバッグを入れるという発想をしていたんですよ‥‥自分でも驚きです。この開発の様子はコチラで連載していますので、ぜひご一読ください。リュックにかける熱い思い、失意、そして歓喜を味わって頂けるのではないかと!
そして、さらなる商品詳細やスペックはコチラから。ぼくが事細かに説明するよりも、こちらをご覧頂くのが早いです。分かりやすいです。
余談ですが、月イチペースで3年半続けてきたミーティングがなくなると思うと、それはそれで寂しい気分です。産みの苦しみはありつつも、愉快なメンバーとの時間は刺激があり楽しい時間でした。長い間、本当にありがとうございました。
「かわるビジネスリュック」の利用シーン
ビジネスリュックとネーミングしましたが、利用用途はビジネスシーンだけではありません。カジュアルにも使うことができます。
例えばフットサル。
28cmのシューズも入ります。
例えばペットボトル。
少しゆさゆさしますが、2リットルでも入ります。水が大好きな人にオススメ。
例えば買い物。バーベキューの買い出しだって余裕です。ちなみにこれは10人前くらいの野菜と焼きそばです。仕事帰りにスーパーに立ち寄っても、リュックに荷物を入れてしまえば手ぶらですね!
ぼくは旅の仕事も多いので、1泊2日〜2泊3日くらいの旅でもこなせるくらいの収納力となっています。飛行機だったら機内持ち込みサイズですし、高速バスの種類にもよると思いますが、頭上の荷物置きにも入りました。
後は問い合わせが増えてきた、女性が背負った時にどう見えるのか、ということに関して、です。
身長158cmの @mayumine がグレーモデルを背負っているところです。「かわるビジネスリュック」の本体重量が980gと軽いのも、女性には好評だったことを申し添えておきます。
製品レビューなどなど
最後にもう一点だけ。実はポケット類はぎりぎりまで削りました。リュック好きはポケット好きが多いのですが、実際のところ‥‥そんなに使い分けてます?
かつてはオールマイティーにリュックだけで過ごすのが素晴らしいと思っていたのですが、様々なバッグを使い続けるうちに「シチュエーションに応じて使い分けた方が便利だ」と当たり前のことに気づきました。
普段使いで「かわるビジネスリュック」をテストがてらずっと使い続けていますが、別のバッグを使う時ももちろんあります。そんな時に中の荷物を移すのに、あまりにも小分けされていると不便だし、そもそもポケットの存在を忘れてしまうこともあったのです。
必要最小限のポケットに、インナーバッグなども駆使しながらそれをうまく有効活用すべき、というのが結論です。
昨夜の製品発表イベントではモニターのみなさんに製品をお配りしましたので、様々なタイプのレビュー記事がこれから書かれると思いますので、まずは製品について知りたいという方は、そちらの記事もチェックをお願いたします(いしたにさんの発表会まとめ、ツイートまとめ)。
「かわるビジネスリュック」ブログのレビュー記事まとめもぜひご覧ください!
「かわるビジネスリュック」購入
「欲しい!」と思って頂けたなら、ぜひともよろしくお願いいたします。
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これまでにない、かなり尖ったリュックに仕上がったと思いますが、気に入ってくださいる方がいれば幸いです。どうぞよろしくお願いします!