Apple、バッテリー劣化によりiPhoneの性能を落とすことがある理由を説明という記事を書きましたが、これに関して性能低下を開示しなかったことに関してAppleが謝罪し、さらにiPhone 6以降のモデルに関しては3,200円でバッテリー交換することを発表しました。iPhoneのバッテリーとパフォーマンスについてとして謝罪と説明が発表されています。
バッテリーが古くなったiPhoneのパフォーマンスに関するAppleの対応や、Appleの対応をお伝えする方法について、お客様からフィードバックをいただいてきました。Appleへの期待を裏切られたと感じる方もいらっしゃるでしょう。心よりお詫び申し上げます。この問題に関しては多くの誤解が生まれているため、事実を明確にし、私たちが行う変更についてお知らせします。
そもそもバッテリーは経年劣化するということがあまり知られていないということがあるのかもしれません。バッテリーの劣化が進んでくると「特にバッテリー残量が低下している時にピークエネルギーの負荷を処理する能力が落ちるため、状況によっては結果的にデバイスが突然シャットダウンする」ということになります。
Appleではこうした自体を避けるため、OSの性能を低下させることで対応していた、とていうことなのです。Appleとしてはできるだけ長く製品を使って貰うための対策でしたが、情報開示が行われていなかったための不信感に繋がってしまいました。
Appleでは「Appleの意図に疑問を抱いたすべての方の信頼を取り戻すために、私たちは以下の対応をとる」と発表しています。それが3,200円でのバッテリー交換です。
Appleは、バッテリーの交換が必要なiPhone 6以降をお持ちの方全員に対して、保証対象外のiPhoneのバッテリー交換の金額を8,800円から5,600円減額し、3,200円とします。この対応は2018年12月まで全世界で継続します。
通常8,800円が3,200円ということなので、かなりお得なバッテリー交換となります。現行モデルで問題がなく、もう1〜2年位は使いたいという人はバッテリー交換がオススメになりそうです。
そこでAppleはバッテリーの状態がパフォーマンスに影響を与えているかどうかを自分で確認できるようになる、iOSのソフトウェアアップデートを2018年初頭にリリース予定としています。
とはいえ、iPhoneの29ドルのバッテリー交換はほとんど無条件になったによると「調査の結果がどうであれ、交換してくれる」という、Appleの社内メモが確認されているということです。
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画面には残り駆動時間の目安があるだけで、「バッテリーがヘタっていつ急に落ちるか分かりません。防ぐため最高速度を抑えています」といった警告や、「システムを保護するためシャットダウンしました。再発を防ぐにはバッテリーを交換してください」的な説明はないため、ユーザーには何が起きているか分からず、バッテリーを交換すれば駆動時間だけでなく快適さも変わることは分かりませんでした。
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利用者の間では「新製品に買い替えさせるために意図的に処理速度を遅くしているのでは」といった疑念が広がり、米国、フランス、イスラエルなどでは訴訟が起きる騒ぎにもなった。
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この件は、ある「iPhone 6s」ユーザーが米Redditに12月9日、iOSをアップデートしたら急に動作が遅くなったと投稿したことがきっかけだった。これについてカナダの開発者、PRIMATE LABSが12日にデータに基づいて問題を明確にし、Appleは20日にようやく米メディアに対し意図的な速度制限を認めた。