音楽や動画の世界にサブスクリプションサービス、いわゆる定額制のサービスが拡がりを見せつつあります。月額◯◯円で聴き放題、見放題というアレです。
そこに新たに定額制の乾杯が加わりました。月額980円の定額制で、1日1杯のお酒が呑めるという定額制乾杯アプリ「GUBIT(グビット)」がリリースされています。
月額980円の定額制乾杯アプリ「GUBIT(グビット)」
アプリが既にリリースされているので、ダウンロードして試してみました。
お店は位置情報を利用し、自分の近いところからリスト形式で表示することができます。
地図から探すことも可能です。当然ですが、都内の飲食店がほとんどです。さらにいうと、多くは「肉汁餃子製作所」のチェーン店となっています。
お店をタップすると、各店舗の詳細な情報が見られます。ここで1杯無料で提供されるドリンクも分かります。
ドリンクを選択し、先に進もうとすると‥‥
月額プランの購入を促されます。
まだ行動範囲内に対応する店舗がないので、課金は見送りです。
定額制の乾杯アプリ「GUBIT」はどう?
気になったのがチャージの有無なのですが、これは店のチャージの有無に準じるそうで、例えばお通しのある店であれば1杯は定額制の範囲内の無料となるものの、お通し代は別にかかります。
そうなると、ちょっと一杯だけというよりは、やはり少し腰を落ち着けて呑む気分にもなると思うので、1日1杯ずつ軽く呑んで帰るという雰囲気でもなくなるのかな、とは思いました。
飲み会をする時に自分だけ1杯無料というのもややこしいです。となると、1人呑みをする時に、選択肢の1つとして「GUBIT」掲載店に行くというのがメインの使い方になるのかな、と思いました。
今どきドリンク1杯300〜400円くらいだとすると、3〜4杯くらいは呑まないと元が取れません。となると週一で掲載店に立ち寄るかというと、それもなかなか難しそうな気もします。
少しハードルの高さがあるからこそ、月額980円という価格が実現できているのだとは思いますが。
これ、例えばある特定の店舗が導入し、月額2,000円くらいで提供としたとしたらどうなんでしょうね。
仮に30日通って1杯ずつ呑んだとして、お通しが300円だとすると、それだけで9,000円。そこに2,000円が加わると11,000円。
ドリンクとお通しが300円でペイしていたとすると、2,000円は丸々儲けになります。しかも毎日1杯で済む人はいないでしょうしね。2杯、3杯、2品、3品、と。こんな会員が30人くらいいたとしたら?
もしかしたら飲食店の月額会費制は新規開拓よりも常連獲得に向いているのでしょうか。アプリで課金できれば集金の手間もないですし。