汗をかいてデトックスしよう、というのはしばしば見かける文言ですが、実際には汗をかいてもほとんど毒素は排出されないことが研究結果から明らかになったそうです。「汗をかいてデトックス」はウソだった、研究報告という記事になっていました。
人間が汗をかくのは体温を下げるためであって、老廃物や有毒物質を排出するためではない。その役目を負うのは、腎臓と肝臓である。
デトックスは、デトックス – Wikipediaによると「体内に溜まった毒物を排出させること」と説明されています。
今回の研究では特に「汗をかいて身体から毒素が排出されるのか?」ということを研究したものなのですが、その結果によると汗をかいてもほとんど毒素は排出されないのだそう。
インベルト氏と研究仲間が調べた結果、普通の人が1日45分間の激しい運動を行ったとしても、1日の発汗量はせいぜい2リットルほどだった。これには、運動していない平常時の発汗も含まれる。そして、それだけの汗をかいても汚染物質は0.1ナノグラム以下しか含まれていない。
どんなに大量に汗をかいたとしても「その日体内に摂取した汚染物質の1%すら排出できない」ということです。
運動すると身体がすっきりしますが、毒素が排出されるのとはまた別。運動によるリフレッシュ効果もあるので、運動はした方が良いと思いますが、汗をかいてもデトックス効果はないということは覚えておいても良いでしょう。
アルコールを分解するのも肝臓なので、サウナにいって汗をかいてアルコールを抜くというのも、また誤解なのでしょうね。むしろアルコール分解には水分が必要なので、汗はかかずに水分補給した方が良いでしょう。