これまで身体に必要ない組織と考えられてきた虫垂が、実は腸内細菌のバランスを保っていることが、マウスの実験で明らかになったそうです。虫垂むやみに取らないで 腸内細菌バランス保つという記事になっていました。
体に必要ない組織と考えられていた虫垂が腸に免疫細胞を供給し、腸内細菌のバランスを保っていることを大阪大などのチームがマウスで明かし、10日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。
虫垂は盲腸の端にある細長い組織で、虫垂炎になると虫垂を取る、なんてよく聞きますよね。身体の役に立つ組織ではないので取っても大丈夫、という話は聞いたことがありましたが、実は腸内細菌のバランスを保っていることが明らかになったのだそうです。
虫垂は「体内に侵入した病原体などを攻撃する免疫細胞を作る働きを持つ」そうで、だとすると、なんだかとても大事な組織の気がしますよ!
他の病気の開腹手術の際に、大きな影響がないとして取ってしまうことがあるそうですが「虫垂をむやみに取らない方が良い」と研究者。虫垂炎になったら止むを得ないけれど、そうでない場合はそのままにしておいた方が良い、ということのようです。
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