植物状態の人と「会話」 fMRI使い脳活動検出という記事より。
交通事故や脳卒中などで脳が損傷し、意識がないと考えられている患者との間で、機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)を使って「会話」することに、英国とベルギーの医療チームが成功した。
「機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)」を使い、植物状態と診断されていた患者と「会話」をすることに成功したというニュースです。
医療チームは、植物状態またはそれに近い「最小意識状態」と診断された患者54人に「テニスボールを打つところ」「自宅の部屋を歩いているところ」をそれぞれ想像するよう口頭で指示し、fMRIで脳の活動を調べた。
その結果、多くの患者は無反応だったものの、5人だけは脳に障害がない健康な人と同じ反応を示したそうです。
さらなる実験で交通事故で植物状態になった男性に「兄弟はいますか」といった質問をし「はい」ならテニスを「いいえ」なら自宅を想像してもらったところ、正しい回答が得られたのだとか。
意識があるということは、ずっと耳は聞こえていたということですよね。その状態で何年も過ごすのは、想像もできませんね‥‥。
ブラックジャックには、呼吸の回数で外部と会話する、という話がありました、そういえば。
今回の研究から、植物状態の患者との間で一定の意思疎通ができる可能性が示されるが、治療の継続を望むかどうかを患者に尋ねたりすることには、倫理的な課題もありそうだ。
簡単に利用できる装置が開発されて、意志疎通がもっとしやすくなる、ということもあるのでしょうか。
▼ブラック・ジャック The Complete seventeen Volume set 全17巻(漫画文庫・化粧箱セット) (文庫)