病院で「ショック」は「急な刺激」ではない

「ショック」は「急な刺激」じゃない!?という記事より。

国立国語研究所の病院の言葉調査では「ショック」を「急な刺激」の意味にとるなど、市民が誤解していたケースが浮かび上がった。難解な用語を使う医師も依然として多いことも分かった。

えーと‥‥「ショック」はどんな意味!?(号泣)

改めて確認されると、なんかこう衝撃的なことがあったら「うわーん、ショックー」みたいに使うかと思ったのですが‥‥あ、でもこれは病院の言葉調査か。ちょっと違うか。

「ショック状態です」とか、そういう感じの使い方でしょうかね。

で、その場合の「ショック」なのですが、

「血圧が下がり、生命の危険がある状態」

という意味なのだそうです。

「ショック状態」だけ聞くと、生命の危険があるまでは思い至らないかもしれませんね。なんとなく回復しそうな。確かに病院用語としては理解が難しいかもしれません。

国語研が実施した医療関係者約1600人への別の調査では、一般の認知率や理解率が低かった「対症療法」といった言葉をそのまま使い、具体的な説明をしていないとの答えも多く、調査に当たった医師らから「予想以上に遅れている」との声が出た。

「対症療法」に「対処療法」? 難しいですねぇ。

対症療法 – Wikipediaには次のように書かれていました。

対症療法(たいしょうりょうほう)とは、表面的な症状の消失あるいは緩和を主目的とする治療法をさす。「対処療法」と表記しては間違いである。一般にあまり望ましくない、とされている治療法。

「対処療法」は間違いなんですね。