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厚生労働省の陽性登録者との濃厚接触をチェックするアプリ「COCOA」をインストールしていますが、幸いなことにまだ濃厚接触が確認されたことはありません。
普段は家にいて、外出もたまの買い物くらいなので濃厚接触する機会がほぼないといえばそうなのですが「これってちゃんと機能しているのだろうか?」という気持ちにもなります。
そんな人は、COCOAログを詳細に分析して、新規陽性登録者とのすれ違いをチェックできる「COCOAログ.jp」を使ってみると良いでしょう。
COCOAからログを取得できるようになった
「COCOA」アプリはバージョン2.0.1から、濃厚接触の有無だけでなく、詳細なログデータを取得できるようになっていました。
そのログデータを分析するためのサービスがいくつか公開されており、今回は「COCOAログ.jp」を試してみました。
それではCOCOAログの取得と解析をする方法を解説します。
「COCOA」アプリからログを取得する方法
「COCOA」アプリを起動します。ここではiOS版で解説します。
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「陽性登録者との接触結果を確認」をタップします。
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「情報を保存」をタップします。
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「コピー」をタップします。これで「COCOA」アプリからログデータを取得(コピー)できました。
COCOAログを解析する方法
続いて「COCOAログ.jp」を開きます。
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「ここにcocoaログをコピペ」の部分をタップし、ログの「ペースト」をします。
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これがCOCOAログをペーストした状態です。続いて「チェックする」をタップします。
COCOAログの解析結果は?
これまで新型コロナウイルスの感染者との濃厚接触はありませんでしたが、どんな結果が表示されるのでしょうか!?
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なんと!
濃厚接触者はいなかったものの、27日間で56件の新規陽性者が近くにいたという記録が表示されました。
濃厚接触者の定義は以下の通りです。
手で触れることの出来る距離(目安として1メートル)で、マスクなどの必要な感染予防策なしで、「患者」と15分以上の接触があった方(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)
「COCOA」アプリ同士はスマホのBluetoothで通信しているので、電波強度から相手との距離を推測できるそうです。そこで濃厚接触ではないけれど、近くにいた、通り過ぎたという人(スマホ)がログから分かります。
濃厚接触ではないので、厚生労働省の「COCOAアプリ」では表示されないレベルのすれ違いのデータが「COCOAログ.jp」で可視化されるということになります。
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こうしてみると、多くの日はたまに買い物に出かけるくらいでも、町中では新規陽性登録者とすれ違っているということが分かります。可視化されたからこそ意識することですね。
7月17日がピコーンとなっているのですが、Googleマップのタイムラインで確認したところ、心当たりがありました。地域イベントに顔出しした日でした。
※Googleマップのログ機能もオンにしておくと過去の行動を振り返ることができるので便利です。
Googleマップのデータによると滞在時間は約35分だったのですが、8件のすれ違いがありました。
7月17日の詳細なデータです。
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濃厚接触には当たらないけれど、陽性登録者とはすれ違っているというのが分かりますし、やはり人が多く集まるイベントだとそういう機会も増えるのですね。
ちなみに「距離」の数値はCOCOA利用者同士の電波強度で、統計的な数値から相手との距離を予測できるものです。
例えば「60」だから「60m」というものではありません。「判定」に表示されている距離を見ればOKです。詳細を知りたい人はコチラをどうぞ。
濃厚接触するほどではないけれど、やはり陽性登録者とすれ違っていると思うとより気をつけようと思う人もいるでしょうし、5m以上なら気にする必要はないと思う人もいるでしょう。
そのあたりの考え方はそれぞれだと思いますが、実際に感染した人の話を聞くと、インフルエンザよりも辛そうな話を聞いたり、後遺症が残っているという話も聞くので、ぼくは改めて三密に気をつけようと思いました(もちろん軽症の人もいるのでしょうが)。
「COCOA」アプリをインストールしているけれど、どんな風に機能しているんだろう? 本当に機能しているの? と思っていた人の参考になれば幸いです!