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豚丼というと、なんとなく「パサッとした薄切り肉を甘辛くした十勝や帯広のB級グルメ」というイメージがあったのですが、十勝の「ドライブインいとう」で食べた豚丼により、そのイメージは大きく覆されることになりました。ソフトな厚切りロース肉に甘いタレが絡むと、これが得も言われぬ旨さになるのです。
生姜焼きともまた違う、どちらかというと鰻の蒲焼きのタレに近いその味は、思わず食べた者が「(無言で)美味いね!」とアイコンタクトしてしまう旨さでした。
「ドライブインいとう」は「とかち清水本店」のみですが「豚丼名人」というブランドで新千歳空港に出店しています。もし新千歳空港に立ち寄ることがあれば、絶対に食べますね、この美味さは。
「ドライブインいとう」十勝清水の豚丼店
オジ旅で札幌の新千歳空港から陸別町に向かう道中、帯広を通るので、せっかくだから豚丼を食べようとわざわざ高速道路を途中で降りて向かった十勝にあったのが「ドライブインいとう」です。「ここは美味かった」の情報を元に向かったのですが、本当に美味くて驚きました。
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クルマを走らせると「豚丼名人」の看板が見えてきます。「豚丼名人」というのは新千歳空港の店舗の名称であると同時に、オリジナルの豚丼のタレの名前でもあります。「からまる味な名人」というのもタレの名前で、これは豚丼以外にも使えるということをアピールするための名称で、中身は「豚丼名人」と同じです。
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「ドライブインいとう」は、まごうことなきドライブインです。交差点にあり、クルマを運転する人が休憩しやすい場所です。昭和世代からするとドライブインというのは懐かしいのですが、今の若い人たちにとってはどんな存在なのでしょうね?
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1883年に入植した人たちが、4頭の豚を持ち込んだのが帯広の養豚の始まりだそうです。1933年頃に、日本人は鰻が好きという発想から、うな丼のタレに近い醤油ベースのタレと入手しやすい豚肉で「豚丼」が誕生したそうです。
「ドライブインいとう」の豚丼メニュー
「ドライブインいとう」の豚丼のメニューをご紹介します。
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豚丼(864円)、温泉たまご豚丼(972円)、黒豚丼(1,188円)、ヒレ豚丼(1,188円)、二階建て豚丼(1,296円)などがあります。「二階建て」というのは、豚肉がご飯の中にも敷き詰められた、大盛りの豚丼のことです。
なんとなく黒豚いいなぁ、と思ってしまうのですが、これは鹿児島産黒豚ですので注意です。地元の方も多く訪れるようですので、そういう方向けのメニューだと思います。観光客なら北海道の豚を使用している、ノーマルの「豚丼」が良いかと!
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他にも豚皿定食、豚ステーキ定食など、豚肉を使用したメニューもありますし、ぶっかけ茶そば・うどん、昔風ラーメン屋カレーライスなど、ドライブインらしいメニューもあります。ちなみに北海道は日本有数の蕎麦の産地だそう。
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「豚丼名人」は物産展などにも出品されるそうですが、ネットなどで注文することも可能です。新千歳空港を利用する人なら、帰りに空港で「空飛ぶ豚丼弁当」を購入するのもオススメです!
で、我々が注文したのはこちらのメニューです。
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期間限定、しかも「ドライブインいとう清水本店」のみのメニュー「ぶっかけ山わさび豚丼(1,080円)」です。十勝産山わさびの辛さも味わえる、期間限定、店舗限定、限定尽くしの逸品です。
山わさび、いわゆるホースラディッシュは北海道ではとてもポピュラーな食材で、ご飯に山わさびをのせて、そこに醤油を回しかけて食べるとか、もうそれも絶品なんですよね。だから「ぶっかけ山わさび豚丼」も期待です。
「ぶっかけ山わさび豚丼」を食べてみた!
ジャーーーーン!!
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豚山脈に、雪のような山わさびが降り積もる‥‥!
パクッ‥‥う、うめー!
豚肉が厚くて柔らかく、この時点で持っていたイメージがひっくり返ります。甘辛いタレがからんで、脂身も最高なんです。そこに山わさびのピリリとした味わいが加わり、肉、タレ、山わさび、でもう箸が止まりません。
本当にあっという間にペロリと平らげてしまいました。これは絶品。豚丼、最高。
あまりにも美味かったので、思わず「豚丼名人」のオリジナルタレを購入してしまった我々です。
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もし「ドライブインいとう」「豚丼名人」に立ち寄れる機会があるなら、これは是非とも豚丼を食べて頂きたいですね。「豚丼うめー!」って、間違いなくなりますから!
ごちそうさま!!!!!!
催事情報も要チェック!
北海道にフェリー家族旅行・軽自動車で2,000km走破!も約10年前かぁ。
Amazonで「豚丼名人」が買える:
ドライブインいとう 十勝清水本店
住所:北海道上川郡清水町字熊牛90番地