西川口チャイナタウンが激アツな昨今ですが、池袋にも飛び火(?)していたようです。西川口の中華料理「火焔山」の流れをくむ、日本でも盛り上がりつつある蘭州ラーメンを中心に出す店「蘭州拉麺 火焔山」がラーメンだけでなく色々と美味い。元から中国人のお客さんも多かったそうで、ちょっとした異国情緒も楽しみながら、旨味な中華料理にありつくことができます。
「蘭州拉麺 火焔山」とは?
「蘭州拉麺 火焔山」は池袋駅北口から徒歩5分ほどのところにある中華料理店です。メインがラーメンなので、ラーメンだけを食べにくるお客さんが多いですが、品数豊富な中華料理もあるので、2〜4人くらいで訪れて軽く呑みながら料理をつまみ、蘭州ラーメンで〆るというパターンもありました(まさに我々もそれ)。
店内は4人のテーブル席が2つ、あとはカウンター席がトータルで15席くらいでしょうか。席の予約はできないので行ってみて勝負。しかしラーメン店で回転は速いので、2人くらいだったらすぐに座れると思います。テーブル席は運任せですかね。
「蘭州拉麺 火焔山」のメニュー
蘭州ラーメンは手打ちラーメン。
ラーメン店なので、まずは麺類のメニューです。漢方入り蘭州ラーメン980円、味噌ラーメン960円、牛肉入りつけ麺980円、塩ラーメン960円、担々麺880円、蒸し煮牛肉麺980円、トマトと玉子ラーメン680円、ラム肉ラーメン880円。
汁なし担々まぜめん1,060円、汁なし牛肉まぜめん1,080円、汁なし新疆冷麺980円。
それぞれ中国語のメニュー表記があり、それだとどんなラーメンか想像しにくいですが、きちんと日本語と写真が添えられているのでパッと見て分かりやすいです。味噌ラーメンより担々麺が安いというのは、ちょっと意外です。トマトと玉子ラーメンも絶対に旨いやつだと思います。
でもここはやはり最初に食べるなら、蘭州ラーメンまたはラム肉ラーメンあたりがオススメでしょうか。店員さんに蘭州ラーメン以外のオススメを聞いたら、ラム肉ラーメンをプッシュしていただきました。
枝豆280円、干し豆腐の和え物780円、揚げピーナッツ280円、砂肝の和え物780円、胡瓜和え480円、じゃが芋のピリ辛和え780円、羊モツの和え物、羊の舌辛味和え880円、羊肉とネギの和え物980円、パクチーピーマンと玉ねぎ和え480円、ピータン280円、牛肉と胡瓜和え880円、リャンピー980円、牛肉の醤油煮込み1,280円、新疆風ラム肉の山椒かけマーラー風味1,880円。
新疆風ラムの串焼き280円/本、羊ハツの串焼き200円/本、羊マメの串焼き380円/本、新疆焼きナン280円。
ラムや舌の和え物、ラムや羊ハツの串焼きなど、羊肉メニューも充実していますので、羊肉好きが一杯やるのにも「蘭州拉麺 火焔山」は非常にオススメです!
ドリンク類の多くは一般的な居酒屋のようですが、中国酒や中国のソフトドリンクも珍しいものがあります。これも日本人よりは中国人が頼むのかもしれませんね。
ハイボール380円、青島ビール500円、焼酎500円、レモンサワー380円など、まずまずの価格帯。中国酒はボトルでしょうか、紹興酒が1,800円などありますが、詳しくは店員さんに聞くのが良いと思います。
「蘭州拉麺 火焔山」で食べて呑んで
今回は4人での訪問でしたが、最初はテーブル席が満席でカウンター席でした。席が空いたら移動することができます。実は電話で予約しようとしたら予約は受け付けてないと言われたのですが「4人だったら詰めれば座れます」みたいに言って頂きまして。どんな雰囲気なんだろうと思ったのですが、家庭的でした。席もみんなで譲り合いって感じなんでしょうね。
一緒に行った人たちの記事。
▼羊肉が美味しい!池袋「蘭州ラーメン火焔山」#東京の外国ごはん – UKOARA.com
▼ブーム来るか!?中国発「蘭州ラーメン」の新しい美味しさに池袋・火焰山で出会う
みんな美味しかったみたいで良かった!
揚げピーナッツ。量が多くて食べきれなかったのですが、残ってもテイクアウトOKでした。近所の人なら持ち帰るのも簡単でしょうから、心置きなくメニューを注文できますよ。
ハイボールで乾杯!
ソフトドリンク派が頼んでいた「黄老吉」。甘いお茶?
牛肉と胡瓜和え。完全に酒のアテとして抜群です。タレなのかな、濃いめで美味しい。でも胡瓜はさっぱりしている。
羊肉好きとしては見逃せなかった、羊肉とネギの和え物。ちょい辛めの味付けのネギがいい感じで羊肉と絡み合います。うーん、旨い。これはビールかな。
いずれの料理もけっこうボリュームがあるので、色々と食べたいなら4人くらいで行くとちょうど良いでしょう。
そして、やはり羊肉好きは頼んでおきたい、新疆風ラム肉の串焼きと羊のハツの串焼きです。
羊らしさも残っているのが良いですね〜。これもまた複数人でシェアすると、お腹の具合としてもちょうど良いでしょう。
羊肉につける唐辛子の粉が出てくるのも、この手の中華料理の嬉しいところ。これ、なんにつけても合うんです。辛いのが好きな人には嬉しいですよね。
羊肉にもたっぷり赤い粉。んま〜い!
露露は杏仁露とあるように杏仁豆腐の汁のお味。あれがジュースになっているなんて!
せっかくなので、もう一品ということで頼んだのが、店員さんにオススメして頂いた、羊の舌の辛味和えです。さっき食べた牛肉と羊肉の料理のハイブリッドのような感じなのですが、もちろん旨い。やっべ、羊タンてこんなに柔いんだ〜!
いよいよ蘭州ラーメンを食べる!
2017年夏あたりから、都内で蘭州ラーメンの店が増えつつあるのはネットニュースで知っており、いつか食べてみたいと思っていた念願が叶います。
蘭州ラーメンは牛骨と牛肉の煮込みスープを使用しているということで、これ自体は鳥取の牛骨ラーメンに通じるものがあります。むしろ今では都内では牛骨ラーメンより蘭州ラーメンの方が食べやすくなっているくらい、蘭州ラーメンの店が増えているかもしれません。
麺の太さは選べますということですが、それもそのはず。オーダーに応じて店内で麺を打っているのですから!!!
目の前で自在に操られ、細くなっていく麺。
もはや芸の域です。
あっという間に細くなったー!
店内には「蘭州ラーメンの起源」も書かれていますので、ラーメンを待ちながら読むのも一興。ざっくりとまとめると、はじまりは1799年。1915年に貧しかった馬保子が熱い鍋の牛肉ラーメンをつくり天秤棒で売り歩いたそう。人気となり後に自分の店を持ち、それが蘭州で初めての牛肉ラーメンの店となりました。つまりは蘭州ラーメンとは、蘭州ラーメンの牛肉ラーメンのことなのですね。
ちなみに蘭州市はこのあたりらしいです。
本場の蘭州ラーメンを食べに行こうと思うと、なかなか大変そうです。
ならば池袋で!
ってことで、まずは「蘭州ラーメン」です。
さっぱりとしているように見えるスープに、少しばかりラー油が浮いています。
麺打ちの様子から分かると思いますが、麺は一本麺。みんなでシェアするならハサミで切ってくださいと言われました。なかなかラーメンをハサミでカットする経験もないですね。
味は牛肉ベースの優しい味のスープ。麺は細めにしておくと、スープとの絡みが良いでしょうか。美味しい、美味しい。麺も美味しいけど、あまり食べることのない牛スープのスープが新鮮で美味しいです。
続いて店員さんのオススメが「ラム肉ラーメン」です。
いやだ! こっちも美味しい! ラムスープでラーメン!
麺は平打ちがオススメとのことだったので、そのようにたしました。平打ち麺のラーメンを食べる経験もなかったので、これまた新鮮。
異国だ、異国だ。女性の店長さんが日本語がペラペラでいろいろと教えてくれたり、オススメしてくれるのも楽しいです。
「ラム肉ラーメン」はお好みでラー油を入れるとピリ辛になってこれまたオススメ。牛肉ラーメンからラム肉ラーメンへの移行、牛から羊、最高のバトンタッチでした。
「蘭州ラーメン」がメインのラーメン店ではありますが、料理の種類が豊富なので、まずは前菜をいくつかつまんで一杯呑んで、〆にラーメンを食べるということができますので、3〜4人くらいでの訪問が良いでしょうか。
西川口チャイナタウンに行くとどの店も料理の種類が膨大でなかなか選べないので、逆に「蘭州拉麺 火焔山」くらいだと選びやすいというのはあるかもしれません。しかもどれも美味しいっていうね。気軽に食べられる珍しい蘭州ラーメン、気軽に食べられる羊肉の店、という感じで、本当に「蘭州拉麺 火焔山」はオススメです。
ごちそうさま!!!!!!
まとめています→【東京】羊肉・ラム・ジンギスカンの店【オススメ】
「蘭州拉麺 火焔山」のアクセス・予約
「蘭州拉麺 火焔山」はTwitter @WqxrsF もやってます。
>>蘭州拉麺店 火焔山 (ランシュウラーメン カエンザン) – 池袋/中華料理 [食べログ]
住所:東京都豊島区池袋2-47-7 フォーレセブンビル 1F