永谷園の「麻婆春雨」といえば、定番商品の一つですが、その開発秘話がマンガになっていて、誕生までの物語が子供でも分かりやすく描かれています。マンガ「麻婆春雨」の開発秘話、です。そうか、そもそも中華料理には「麻婆春雨」はないんですか‥‥なるほどォォォ!
それは1979年9月初旬のこと。社長室に呼ばれたA氏。緊張した面持ちで聞いたのは、永谷嘉男社長(当時)の信じられない言葉だった。「当社は、次に何を開発するかという点が弱いと感じている。そこでこれからの2年間、食べたいものを食べ、行きたいところに行き、とにかく“ぶらぶら”して新商品のアイデアを考えることに専念して欲しい。出社は自由。経費は使い放題。報告書も不要だ」。
どこへ行ってもいい、何をしてもいい、経費をいくら使っていもいい、社長直々にそんな“ぶらぶら社員”に任命されたA氏の物語です。全部5話ありまして、2年間かけて世界を回った様子が凝縮されています。
日本国内のみならず、モスクワ、ウィーン、スイス、フランスといったヨーロッパから、アメリカでロサンゼルス、デンバー、シカゴを巡るA氏。そろそろ2年が経とうかという時に中華料理屋で出会った中華スープにビビーン! とくる、そんなストーリーです。
ぼくも好きです「麻婆春雨」。ご飯によく合いますよね。普通に中華料理だと思っていたのですが、日本発の料理なのですね。ぶらぶらして結果が出て、本当に良かったと思います。