「うな重」と「うな丼」の違いとは?

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某旅番組を見ていたら、グループでうなぎ屋に行き、それぞれ注文していたのですが、届いた料理を見ると、どうやら「うな重」を食べている人と「うな丼」を食べている人がおりまして「はて、違いは器だけだっ?」などと疑問に思ったので調べてみました。

ちなみに、よくある「うな重」のランクの松竹梅というのは、多くの場合は鰻の大きさの違いのようですよ。

さて「うな重」と「うな丼」です。違いを検索すると、他にも同様の疑問を抱いている人がたくさんいることが分かりました。順に見ていきたいと思います。

うな丼とうな重の違い【その1】 : 蒲焼小僧~うなぎ屋の三代目

順番に目方の少ないほうから、多いほうに並べていくと、
うな丼(並)→うな重(並)→うな丼(上)→うな重(上)となります。
お値段も、この順番で高くなっていきました。

鰻屋で修行されていた方の記事です。この方が修行されていた店では、鰻の量によって違っていたそうです。

EiKAN:案外知らない「うな重」と「うな丼」の違い、松竹梅の違い。

*鰻重と鰻丼の違いは器の違いだけです。

全国レベルで有名な鰻屋の張り紙に書いてあったそうです。「松竹梅の違いは、鰻の量が違うだけ」とも。よく質問されるのでしょうね。

「うな丼」と「うな重」のちがいって、単にどんぶりに入っているか、じゅうに 入っ… – Yahoo!知恵袋

基本的には、用いる食器が丼であれば「うな丼」、重箱なら「うな重」とすることが多いですが、「うな重」とは鰻が重なった状態の鰻重ね(うながさね)を意味するとして、御飯と鰻の蒲焼をサンドイッチ状(=挟む)にして、表面の鰻の下のご飯の下に更に蒲焼が入った合計二匹分の蒲焼が入ったものを「うな重」と呼ぶ地域や店舗もあります。

「うな重」の「重」に意味がある地域もあるのですね。ただ、基本的には器の違いだけのようです。

うな丼とうな重の違い

重箱を使うことにより見た目もよくなり、器を上絵などを書き加えた漆器を使用することにより高級さをアピールしていったようです。

こちらもやはり、基本的には器の違いということが記されています。

うな重とうな丼、違いは名前と器だけ?(Excite Bit コネタ) – エキサイトニュース(1/2)

もともとうなぎは庶民の食べ物で、丼で食べていたのが、きれいな漆器のお重に入れて、高級感を出すようになったといわれてます。でも、必ずしも、『丼』が安い店で、『重』が高級な店というわけではなくて、たとえば、何千円もする『うな丼』だけのお店もありますよ。そういう店では、『うな丼』が有田焼の立派な丼で出てきたりしますからね

都内の鰻屋に質問した回答です。

鰻丼 – Wikipediaには「うな丼」の発祥が次のように書かれています。

一説には所用で水戸方面へ向かっていた今助が牛久沼のほとりの茶店で鰻の蒲焼で飯を食べようとしたところ、渡し舟が出そうになったため、今助は蒲焼を飯の上に乗せて皿をふた代わりにして渡し舟に飛び乗った。渡し舟が対岸に着き舟を降りた今助は蒲焼を食べようとしたら蒲焼は飯の蒸気と熱でよい香りになり、味も今まで食べたどの鰻の蒲焼よりも一番美味しい味だった。江戸へ戻った今助は丼に飯を入れてその上に蒲焼を載せ「鰻丼」として売り出すようになった。

そんないわれがあるのですか! 「うな重」との違いに関しては「用いる食器が重箱なら鰻重になる。鰻重には、鰻の肝の入った肝吸いが付く事が多い」ということで、やはり器の違いのようです。

店によって多少の違いはあるのかもしれませんが「うな重」と「うな丼」は、基本的には「器の違い」ということのようです。器が違うということは、ご飯だったり鰻の量が少し違う、ということもあるかもしれませんね。確かに「うな重」だと高級感を感じ「うな丼」だとかきこむ姿をイメージしますが、ディナーとランチ的な、食べるシチュエーションも違うのかもしれないと個人的には思いました。