
「プルゼニュ」は人口約17万人、日本でいうと苫小牧くらいの規模の街です。チェコでは4番目の大きさとなります(チェコの人口は約1,000万人)。「プルゼニュ」はプラハとドイツの間にあるので商業の街として発展しました。
1295年に町が作られた当時は森だらけでした。バーソロミュー大聖堂は1295年からつくられはじめ、今の形状になったのが15世紀でした。16世紀にはイタリア人の建築家がたくさんやってきて、今に繋がる街を作ったということです。プルゼニュには大学があり、約7万人の学生が暮らしています。

ホテルを出て歩いてすぐのところにあったビルです。なかなか刺激的な形状をしています。飛び出した部屋はもちろん目を引きますし、屋上部分にあるペントハウスのような場所は何に使われているのでしょうか。

1901年に建てられた劇場です。

緑豊かな公園を抜けていきます。5月で新緑の季節ですが、日本でいうなら4月くらいの気候です‥‥と、事前に聞いていたのですが、あまりの天気の良さに27度とか28度くらいはあったのではないでしょうか。

1890年につくられたシナゴーグです。ヨーロッパで2番目、世界でも3番目の大きさを誇ります。ただし、現在はホールとして使用されており、コンサートや展示会などが行われています。

「プルゼニュ」の中で最も古い建物の一つです。なんと14世紀の建物ですから、ざっと700年前となります。こうした建物が平然と街中にあるのは、驚くべきことです。歴史が日常生活に溶け込んでいます。
ちなみに、13世紀のロマネスク、14〜15世紀のゴシック、15〜16世紀のルネッサンス、17〜18世紀のバロックと、様々な年代の建築物が入り混じっています。それだけ、街中も華やかです。

街のシンボルでもあるバーソロミュー大聖堂は高さ103メートルです。1992年から大聖堂になり、司教がいます。

教会内は撮影禁止ですが、19世紀に作られたステンドグラスやイスを見ることができます。

イベントのために用意されたように見えた、ショッピングカートに植えられた植栽です。必要に応じてあちこちに移動できるので、なかなか合理的ですね。急な突風が吹いたらそのまま走り出してしまいそうでもありますが。

このモニュメントは、疫病が流行った時にここは大丈夫だったことを聖マリアに感謝するために建てられたもの。同じものは、カルロヴィヴァリのロケット城にもありした。恐らく水回りが清潔に保たれていたのでしょう。

現在は市庁舎として使われている建物です。バロック建築で、どこか他の建物と違う雰囲気を醸し出していました。

天使の飾りが施された鉄柵ですが、左から11番目の天使を左で撫でると良いことがあるそうです。しっかりとナデナデしてきましたよ!
バーソロミュー大聖堂を囲むようにしてある3つのモニュメントをご紹介します。

これは何の形に見えますか?
天使だそうです。確かに天使の羽根に見えますよね。

これはラクダです。

そしてこれがグレイハウンド。
バーソロミュー大聖堂の目の前にあるのが「マリオネット博物館」です。

チェコはかつてハプスブルク家の領土で、日常生活ではドイツ語を話さないといけない時代があり、しかし人形劇ではチェコ語を使って良いという決まりがあり、チェコ語と文化を守るためにマリオネットが発展したのだそうです。

ヨゼフ・スクーパはもともとはマリオネット職人でしたが、自分で父と子のキャラクター「シュペイブルとフルヴィーネク」を作り、それが国民的な人気作品となりました。

父と子のコメディです。

「マリオネット博物館」では、自分で人形を選んで、それを舞台で試してみることができます。

プルゼニュは街を少し歩くだけで、こんなに素敵な川べりを見つけることができました。芝生もしっかり揃えてあるので、平日の午後ですがファミリーやサイクリングなどを楽しむ人たちが多数、見られました。

これは川べりを歩いた後、ピルスナーウルケルの工場に向かう途中に見つけたサッカースタジアムです。近づいてくると、思わず「え、これがサッカースタジアム!?」と口をついて出てきてしまいましたが、本当にカッコいいスタジアムでした。
歴史的建造物も多いし、一風変わったデザインの建物も多いので、散歩してても全く飽きることのないプルゼニュの街なのでした!
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