エア・カナダでモントリオールに到着した翌日は、朝から市内を徒歩で散策しました。美術館、街を一望できる山、大聖堂など、行った場所の数は多くはありませんが、モントリオールという街の雰囲気を存分に堪能することができました。市内でも見られる紅葉も、とても美しいものでした。
カナダの公用語は英語とフランス語ですが、確かにモントリオールはフランスの文化が息づく街なんだということも良く分かりました。歩いた距離は約10kmほどです。体力に少し自信のある方なら、街歩きもオススメです。
10月のモントリオールの気候
事前の情報では12月程度の寒さと聞いていたので、既に紅葉は終わり、寒いくらいの紀行を想像してやってきたのですが、実際にはそこまで寒くはありませんでした。天気の良い日で、歩いていると汗ばむくらいの陽気でした。
長袖のTシャツにウィンドブレーカーくらいでも十分ですが、日陰を歩くと寒く感じることがあります。極寒の装いは必要ないかもしれませんが、万が一に備えて重ね着できるように1枚多めに持ち歩くと良いでしょう。ぼくは首元のマフラーが重宝しました。
木々もちょうど紅葉しており、市内から臨むことができる「モン・ロワイヤル」も、赤黄色オレンジでとてもキレイでした。歩いて登ることもできますので、紅葉が見頃の季節はとてもオススメです。
モントリオールの交通
地下鉄、バスがありますが、英語に自信がなければUberを使うのが簡単かと思います。日本でアカウントを取得していけば、空港に到着した瞬間から利用することが分かります。事前に料金もざっくりと分かるので安心です。ダウンタウン周辺だけであれば、徒歩でも大丈夫かと思いますが。
ちなみに「モントリオール」という地名の由来は、フランス語の「王の山(モン・ロワイヤル:Mont_Royal)」と言われており、市内にある標高233メートルの山にちなんでいるそうです。
カナダの公用語が英語とフランス語になっている歴史については、なぜカナダの国名は「カナダ」なのか?アンバサダーイベントで魅力をたっぷり聞いてきたという記事を参考にして下さい。
モントリオールの街並みと紅葉
モントリオールの街並みは、フランスの文化が息づいています。同じカナダでもカルガリーやエドモントンとは違う街並みだということが、歩いているとすぐに分かりました。「北米のパリ」とも呼ばれるそうです。
美しい街並みと紅葉で色づく街並みを写真で紹介します。
スターバックスに立ち寄ったところ、北米デザインのマグカップがありました。まだ所有していないモントリオールとケベックがあったので、購入しました。「バンフ(Banff)」「カルガリー(Calgary)」「エドモントン(Edmonton)」「バンクーバー(Vancouver)」に続いてとなります。いったい何種類あるのでしょうね。
坂を登ると「モン・ロワイヤル」へと続いていきます。
モントリオールの町中には公園も多く、本当に紅葉が見事でした。日本からの便が混雑しているということだったのですが、うなづける話です。
マリー・レーヌ・デュ・モンド大聖堂(Cathedral of Marie-Reine-du-Monde)
宿泊しているホテル「マリオット・シャトー・シャンプレン」の目と鼻の先にあるのが「マリー・レーヌ・デュ・モンド大聖堂(Cathedral of Marie-Reine-du-Monde)」です。
ケベック州で3番目に大きいカトリック教会で、日本語だと「世界の女王マリア大聖堂」というそうです。バチカン市のカトリック総本山サン・ピエトロ寺院を参考にして建設されたと言われているそうです。
大聖堂と名付けられていますが、中に入ってその大きさに驚くことになりました。平日の昼間なので観光客がまばらにいるくらいでしたが、これが礼拝の日になったら‥‥と想像すると、胸が熱くなりました。
荘厳な空気に触れ、身の引き締まる思いがしました。
よくぞこれだけ装飾が施されたものを、人の手で作ったものだと感心します。
ひとたび外に出ると‥‥
こんな風に、大聖堂とビルの街並みが共存しているのですね。このあたりも、モントリオールらしさと言えるのでしょうか。
レッドパス博物館(REDPATH MUSEUM)
「レッドパス博物館(REDPATH MUSEUM)」は、ダウンタウンにある博物館です。入場料は無料で入ることができます。見学の所用時間は1〜2時間くらいでしょうか。
McGill University(マギル大学)のすぐ近くにあるので、周辺には学生たちがたくさんいます。実はモントリオール美術館が月曜日が休館日だったので、こちらに行ってみたという訳です。
フロアは3階建てです。
入口からして、博物館らしさが伝わるでしょうか?
1階の奥には講義スペースがありました。
上階へと続く階段。
2階です。
恐竜の化石も展示されています。実は、カナダといえば恐竜なんですよ。ご存じない方も少なくないかと思いますが。ネタフルでも次のような記事を書いています。
▼ロイヤル・ティレル恐竜学博物館(Royal Tyrrell Museum)の見事すぎる化石に感動した!
▼ロイヤル・ティレル恐竜博物館の化石発掘ツアー(Dig Experience)で”生”化石を掘る
▼世界遺産のアルバータ州立恐竜公園(展望台から見たバッドランド)
▼世界遺産のアルバータ州立恐竜公園(無料で入れるエリアに恐竜の化石が!)
▼世界遺産のアルバータ州立恐竜公園(恐竜の化石探索バスツアー その1)
▼世界遺産のアルバータ州立恐竜公園(恐竜の化石探索バスツアー その2)
▼世界遺産のアルバータ州立恐竜公園(恐竜の化石探索バスツアー その3)
恐竜好きの人はカナダに行きたくなるかも!?
大自然の動物たちも。
3階です。
3階からの眺め。
ダウンタウンの中にあるので、少し時間に余裕ができたという場合には、オススメの観光スポットです。「レッドパス美術館」と紹介されることもありますが、展示内容としては「レッドパス博物館」だと思います。
モン・ロワイヤル公園(紅葉)
「モン・ロワイヤル公園」はモントリオール市街を一望することができる、標高233メートルの山です。
最初、市内から眺めていた時は丘のようなものだと思っていたのですが、登山道をショートカットする階段が工事されていたり、思ったよりも登るのに時間がかかってしまいました。
工事は2018年まで続くようです。通常は英語とフランス語が併記されているのですが「モン・ロワイヤル公園」はフランス語表記の案内板ばかりでした(なんとなくの意味は分かりましたが)。
追記:カナダの公用語は英語とフランス語ですが、モントリオールのあるケベック州の公用語は、カナダ国内で唯一フランス語だけなのだそうです(!)。ただ、多くの人は英語も話しますので、英語が分かれば観光で困ることはないのではないかと思います。
ランナー用に平坦な上り坂が続きますので、とても歩きやすいです。ただその分、山頂までの距離があります。ぼくは途中で休憩を挟みつつ50分ほどかかりました。距離にすると恐らく2km程度なのではないかと思います。
本当にモントリオールの紅葉のいい季節でした。
あちこちの木が紅葉!
赤、黄色、オレンジ。
北米の公園では定番のリスもいて、ゆさゆさと尻尾をゆすって走っていきました。
途中、湖があります。行き交う人とすれ違うと、フランス語を話している人が多いことに気づきます。同じカナダでも、アルバータ州のカルガリーやバンフにいるのとは、違う文化圏なのだということに気付かされます。
ぐるーりと大きく歩いてきて、ようやく眺望の良いところにたどり着きました。奥にビル群が見えてきて、視界も開けてテンションが上がってきます!
うわー、すごい!!
紅葉とモントリオールの街並みが重なります。これは一年のうちでも、割りと短い期間しか見られない景色なのではないでしょうか?
奥に見えているのが、セント・ローレンス側です。ちなみに、モントリオールで建設されるビルの高さは「モン・ロワイヤル」の標高233メートル以下と定められているそうです。王の山より低く、ということですね。
振り返ると‥‥
「Chalet du Mont-Royal」があります。中に入ってみましたが、広い休憩所のようなところですね。
「モントリオール観光」1日街歩きで秋の紅葉散策
この後、ランチを食べてホテルに戻ると16時くらいでした。頑張ればもう1ヶ所くらいは行けるかもしれませんが、夜に備えて(?)少し身体を休めておくのも大事です。
ランチを食べるなら、モントリオールのファストフードの名物である「スモークミート」か「プーティン」がオススメです。
モントリオールの見どころは他にも美術館や大聖堂がありますが、カナダの他の都市と少し違う、フランスの影響を残した街並みを見るのは一つの醍醐味ではないかと思います。特に秋は紅葉が素晴らしいので、それに合わせて訪れるとモントリオールの街がいっそう輝きます。