「アイスフィールド・パークウェイ(国道93号線)」の観光スポットです。
「アイスフィールド・パークウェイ」周辺の観光スポットの最大の見どころの一つが、氷河の上に立てるアクティビティ「グレーシャー・アドベンチャー」に参加できる「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」です。そこから流れ出した氷河の一つ「アサバスカ氷河(Athabasca Glacier)」に雪上車に乗って行き、歩いたり、触ったりといった体験ができます!
「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」で氷河体験(グレーシャー・アドベンチャー)
カナディアンロッキーの「アイスフィールド・パークウェイ」を走っていると、あちこちの山に氷河を見ることができます。数日滞在していると、氷河が身近な存在に感じられてきますが(そのくらい見かけることができる)、標高の高いところにあるので、おいそれと近づくことはできません。
しかし、観光スポットとして氷河の上に立つことができる場所があるのです。それが「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」の「グレーシャー・アドベンチャー」です。そこから流れ出した氷河の一つ「アサバスカ氷河(Athabasca Glacier)」に立つことができます。
「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」はどこにある?
地図で見ると「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」はここにあります。
だいたいジャスパーとバンフの中間くらいにあります。ジャスパー、バンフのどちらを起点にしても、訪れることができるでしょう。
「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」近くになると、こんな看板が出てきます。ジャスパー国立公園の中にあることが分かりますね。ここから奥に見えるのが「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」から流れ出した氷河です。
それまでに目にしていた氷河よりも、圧倒的な量に興奮してしまいました。「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」は下からは見えず、さらに奥にあるそうで、氷河の供給元になっているという訳ですね。
Columbia Icefield Discovery Centre
「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」のアクティビティ「グレーシャー・アドベンチャー」に参加するには、事前にツアーに申し込んでおくと分かりやすいと思いますが、必ずこの「Columbia Icefield Discovery Centre」を通過します。自家用車で離れたところに駐車し、徒歩で氷河に近づく方法もありますが、氷河を堪能するならアクティビティに参加した方が良いですし、それがオススメです。
駐車場にクルマを停め、橋を渡り「Columbia Icefield Discovery Centre」に向かいます。
先ほどの氷河の方に目を向けると、下からは隠れていて見えなかった部分に氷河があり、下の方まで延びていることが分かります。これが「アサバスカ氷河(Athabasca Glacier)」です。雪上車でここまで行きます。
「アサバスカ氷河(Athabasca Glacier)」は、かてつはさらに下の方まで氷河があったことが分かります。
「Columbia Icefield Discovery Centre」にはトイレや土産物屋、レストランなどがあります。
かつて使われていたのでしょうか、古いタイプの雪上車もありました。実はこの氷河アクティビティは歴史が古く、ガイドさんによると、バンフから2週間くらいかけて馬で往復する貴族の遊びが始まりだったそうです。
「Columbia Icefield Discovery Centre」の入口です。
チケットを受け取り、出発に備えます。2枚あるのは、1枚は「グレーシャー・アドベンチャー」で、1枚は後から行く「グレーシャー・スカイウォーク」の入場券です。
夏の繁忙期は短い間隔で、今の季節は15分に1本くらいの間隔で雪上車までのシャトルバスが出ています。バスの時間がくるまでは、周囲を観光したりしましょう。
刻一刻と変化していく自然を眺めているだけで、飽きません。
パノラマ写真を撮影しましたが、左方向にシャトルバスが向かう道、そして右下には一般の駐車場があります。
「アサバスカ氷河(Athabasca Glacier)」に向かう
時間が来たら、入場チケットを握りしめ、入口に向かいます。「Columbia Icefield Discovery Centre」の中にあります。ここでチケットをスキャンして貰い、奥に進むとシャトルバスのバス停があります。
「Glacier Adventure(グレーシャー・アドベンチャー)」つまり、氷河の冒険ですね。
こうしてジャスパーとバンフの位置を確認すると、厳密には「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」はジャスパーからの方が近いですね。
時間が来るまで、行列に並びます。
雪上車までのシャトルバスは、いわゆる普通の観光バスです。前の方の席に座っていると、乗り降りがスムーズです。
シャトルバスから雪上車に乗り換える
乗り換えポイントに着いたら、今度は雪上車に乗り換えます。
この超巨大なタイヤで、急斜面や氷河の上を走っていきます。
運転手兼ガイドの話を聞いていると、やがて氷河が見えてきます。
氷河の上を、クルマで走っています。日本人には凍った雪、というとイメージがしやすいでしょうか。
氷河の上を、雪上車でずんずんと進んでいきます。下の方でチョロチョロっと氷河を触るのかと思いきや、けっこう上の方まで進んでいきます。
窓を開けて写真撮影可能です。ちなみに、メインの氷河は右側にあるので、座る座席は右側がオススメです(ぼくは左側に座ってしまいました)。
そして、いよいよ氷河に到着です!
氷河に立つ! 氷河に触る! 氷河の解けた水を飲む!
氷河に辿り着いたら、20分ほどのフリータイムです。もちろん氷河なので雪とは違うのですが、見た目は凍った雪です。しかし、現実には状態は氷河でして、少しずつ動き、なんとこの足元も深いところでは300mの渓谷が眠っているという話にも驚愕しました。
クレバス(氷の裂け目)があるかもしれないので、遠くには行かないようにとの注意がありました(落ちて亡くなった人もいるらしい)。もちろん、人が近づく場所は安全を確認済みです。
早速、氷河の解けた水を飲んでいる人たちがいました。ぼくも飲んでみたいと思っていました。
みなさん、ペットボトルを持参で用意周到です。水があり得ないくらい冷たいので、氷河の水を飲みたい人は、ペットボトルなどを用意していった方が良いでしょう。
あちこちから、氷河の解けた水は流れ出しています。ぼくも早速、手ですくって飲んでみましたが、無味の冷たい水でした。ほうほう、氷河は味がしないのですね。もちろん、3杯くらいすくったところで、手の感覚がなくなったのは言うまでもありません。
それでは同行した @mehori のレポートをご覧ください。
思わず「痛い!」と言ってますので、いかに氷河の解けた水が冷たいかが分かると思います。
「アサバスカ氷河(Athabasca Glacier)」の写真
それでは、現地で撮影してきた「アサバスカ氷河(Athabasca Glacier)」の写真をご覧下さい!
時間が来たらバスがクラクションを鳴らして合図をするので、乗り込んで帰路につきます。なお、この「Glacier Adventure(グレーシャー・アドベンチャー)」体験は冬期はお休みになりますのでご注意ください。
「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」で氷河体験を終えて
日本で体験することのできないアクティビティとして「コロンビア大氷原(Columbia Icefield)」の「グレーシャー・アドベンチャー」は、カナディアンロッキーで最大の見どころの一つだと思います。氷河の上に立つ、ということだけでもなかなか経験できることではありませんから、家族で氷河体験をメインにカナディアンロッキーを訪れるのもありだと思います。
▼Glacier Adventure Tours on the Columbia Icefield | Brewster Travel Canada
#今回の旅に関するその他の記事は「カナダ」カテゴリをぜひご覧ください!
今回のカナダ・アルバータ州のブログ取材について
アルバータ州観光公社から取材の依頼を頂き、カナダ・アルバータ州をブログ取材します。2011年夏、2014年冬に続く3度目のカナダ取材です。
過去のカナダ・アルバータ旅の記事
▼カナダ・アルバータ州・バンフのブログ旅まとめ(ロッキー山脈とスキーと犬ぞりとアルバータ牛と) #冬のカナディアンロッキー
▼【ネタフル・カナダ支局】カナダ・アルバータ州ブログ旅まとめ(恐竜と先住民とスタンピードと)