AppleがWWDC22で、さらにカスタマイズ可能な文字盤、強化されたワークアウトアプリケーション、睡眠ステージ、これまでにない心房細動履歴機能、まったく新しい服薬アプリケーションなどを搭載する「watchOS 9」を発表しました。
Appleが「watchOS 9」を発表
「watchOS 9」によりApple Watchのユーザーはより多くの文字盤から選べるようになり、さらに豊富なコンプリケーションを利用できるようになります。
フィットネスや健康面の機能の充実もなかなか凄いです。
ワークアウトアプリケーションがアップデートし、パフォーマンスの測定のためのより詳しい指標と新しいトレーニング体験がユーザーのフィットネス目標の達成をサポートします。
「心拍数範囲」は手動で作成することも、パーソナライズされたヘルスケアのデータを使って自動的に計算することもでき、ワークアウトの強度のモニタリングに役立ちます。
「watchOS 9」ではワークアウトアプリケーションにカスタムワークアウトが追加され、運動と休憩のインターバルを含む構造化されたワークアウトを作成できるようになります。
「watchOS 9」では、ユーザーがどれだけ効率的に走れているかを記録するのに役立つさらに多くのデータと機能を追加します。「歩幅の長さ」「接地時間」「上下動」などの新しい「ランニングフォーム指標」のすべてを指標としてワークアウト表示に追加することができます。
「watchOS 9」では睡眠記録に睡眠ステージが加わり、さらに詳しい情報が提供されます。Apple Watchは加速度センサーと心拍数センサーからの信号を使って、ユーザーがレム睡眠、コア睡眠、深い睡眠の状態にあることを検知します。
ユーザーはApple Watchの睡眠アプリケーションで睡眠ステージのデータを確認したり、iPhoneのヘルスケアアプリケーションのグラフで睡眠時間などの詳細な情報や、心拍数や呼吸数などの追加の指標を確認することができます。
今は睡眠ステージの確認にサードパーティ製のアプリを使用していますが、これがヘルスケアアプリで済むことになります。
現在「Apple Watch」の心電図アプリケーションと不規則な心拍の通知機能によって心房細動(AFib)の兆候を特定することができます。心房細動は、治療をせずに放置すると脳卒中につながるおそれがある主な疾患の1つです。
「watchOS 9」では、心房細動と診断されたユーザーは、FDA認可の心房細動履歴機能を有効にし、心拍リズムに心房細動の兆候が現れたおおよその頻度などの重要情報にアクセスすることで、健康状態についてより詳しい情報を得ることができます。
また、毎週届く通知によって頻度を把握したり、ヘルスケアアプリケーションで、心房細動に影響を及ぼす可能性がある睡眠、アルコール摂取量、運動などの生活習慣関連因子を含む詳細な履歴を確認したりできるようになります。
ユーザーは心房細動に関する自身の詳細な履歴と生活習慣関連因子の情報が記載されたPDFをダウンロードして医師や医療従事者と簡単に共有し、より詳しい情報に基づいた会話に役立てることができます。
ユーザーが服薬リストを作成し、服用スケジュールとリマインダーを設定し、薬の情報をヘルスケアアプリケーションで確認することによって、薬、ビタミン、サプリメントの管理と記録ができるようになります。
「Apple Watch」の服薬アプリケーションによって、ユーザーは薬の服用を便利に目立たず、いつでもどこでも簡単に記録できるようになります。
Apple WatchとiPhoneの新しい服薬の体験では、薬、ビタミン、サプリメントの管理と記録ができます。1日複数回、1週間に1回、頓服などそれぞれの薬の服用に関するカスタムスケジュールを作成し、リマインダーを設定して記録に役立てることができます。
「watchOS 9」は2022年秋にリリース予定です。
「watchOS 9」のデベロッパ向けベータ版は、本日より developer.apple.com/jp を通じてApple Developer Programのメンバーに提供されます。
watchOSユーザー向けのパブリックベータ版は、来月より beta.apple.com にて提供されます。
watchOS 9を利用するには、iOS 16以降を搭載したiPhone 8以降と、Apple Watchの以下のモデルのいずれかが必要です。
Apple Watch Series 4
Apple Watch Series 5
Apple Watch SE
Apple Watch Series 6
Apple Watch Series 7
(プレスリリース)