自宅に仕事部屋を作ってからランチは家で食べることが多いのですが、ここ数年はなんとなく料理に興味が出てきています。
料理といっても家庭科で習ったくらいで、後は一人暮らし時代に超適当な炒めものとか、見様見真似の適当料理ばかりしていたので、今も自信を持って「料理している」とは言い難いところがあります。
だからこそ「たまごかけご飯だって、立派な自炊です。」と言ってくれる本書の内容に興味を持ちました。
「たまごかけご飯だって、立派な自炊です。」感想
一言で説明するなら「たまごかけご飯だって、立派な自炊です。」は、料理未経験者のための料理本です。
卵かけご飯に始まり、目玉焼き、卵焼き、炒り卵と卵料理でステップアップしていきます。多少は料理しますので、ちょっと簡単すぎるな‥‥と思うところもあったのですが、それはやはり料理する人の意見です。
そうじゃない、この本は全く料理したことなかった人が料理に興味を持ち、少しずつ料理を学んでいくための本なのですね。知っている人からすれば、簡単で当たり前なのです。
だって、誰でも料理できるように、誰にでもできる簡単なことが書いてあるのですから。
でも、気づきもあるんですよ。
料理研究家の土井善晴先生の一汁一菜にならって、冷蔵庫に使い残して余っているような野菜を大量に投入して味噌汁を作るようにしているのですが、あ、そこに玉子を入れたら良かったんだ、って。
子どものころ、今は亡き母が味噌汁に玉子を入れるのが嫌で嫌で。でも、本書を読んで「あ、味噌汁に玉子を入れたい」と思ったんですね。なんであんなに味噌汁に玉子を嫌がってたんでしょうね。自分でも不思議ですけど。
卵料理ですし、とにかく難しいことはしないです。冷凍野菜を使いましょう、とか。自分で湯がいて冷凍しておくなんて、料理したことない人は億劫に思いますよね。
そこまで自炊すれば食費も抑えられるかもしれませんが、まずはできるところから、手を抜けるところは手を抜きましょうというのが、本書の教えでもあると思います。
油を変えれば風味が変わるというのも、料理初心者には目からウロコ、ですよね!
サラダ油じゃなくてごま油で作れば中華風になるだろうし、オリーブオイルだったら少しオシャレな味になるだろうし。塩コショウでなくタバスコで食べるとか、ね。同じ料理でも調味料を変えればいいのか、というのは発見でもあると思うのです。
うずらのたまご大好き人間としては、この焼鳥缶でつくる「うずらの漬けたまご」は絶対に作ってみなくてはな、と思っているところです。
諸般の事情で急に一人暮らしするけど料理したことがなかった人とか、子どもが春から一人暮らしするとか、そういう人のプレゼントにも良いと思います。
今はファストフードや弁当なども充実してますけど、やはり自分の手で温かい料理をなんとなく作ると、ホッとする時間になると思うんです。
料理の後片付けや、便利な調味料なども参考になります。最近はホットサンドメーカーでインドアアウトドアな料理にもハマっているので参考にします。作ろうっと、卵料理!