J2の「FC町田ゼルビア」が、サポーターミーティングを行い「FC町田トウキョウ」に改名することが表明されたそうです。【町田】クラブ名を「ＦＣ町田トウキョウ」に改名へ サポーターは猛反対という記事になっていました。
配信された同ミーティングの動画によると、昨年１０月に経営権を取得したＩＴ大手・サイバーエージェント社長で、町田オーナーの藤田晋社長（４６）はチーム名変更が契約時の項目に入っていたと説明。
サイバーエージェントが「FC町田ゼルビア」の経営権を獲得したことから、チーム名の変更という大きな改革が行われようとしています。
チーム名に「トウキョウ」を入れるのは「今後のクラブ発展のためのスポンサー獲得、ブランド力向上のための施策」ということです。非常に分かりやすいですね。
「東京全域でマーケティングを展開する、選手獲得やブランディングなどさまざまな利点があるので『トウキョウ』は外せない」
過去にも「ザスパ草津」が「ザスパクサツ群馬」になったり「ジェフユナイテッド千葉」は「ジェフユナイテッド市原・千葉」になったり「ヴェルディ川崎」は「東京ヴェルディ」になったりしています。
いずれもホームタウンを広げる狙いがあるのは明らかです。
強く地元と密着し、強力な地盤、足元を作るためにはホームタウンは絞った方が良いのだと思いますが、クラブを発展させる段階になればそのローカルさが足を引っ張る‥‥と考えられているのでしょうね。
ぼくは浦和レッズサポーターなので、例えば「埼玉レッズウラワ」とかになったらやだなぁ‥‥と思います。「浦和レッズ」に愛着がありますから。だから長くFC町田を支えてきたサポーターも「FC町田ゼルビア」という名前に誇り、愛着を持っていることはよく分かります。
そんなに簡単にチーム名の変更は許せるものではありませんよね。もちろんチーム強化のために、ホームタウンを広げてサポーターを増やすというのも大事です。お金がなければクラブ運営は続けられませんから。
背に腹は代えられないという状況からすれば「FC町田ゼルビア」というチーム名変更もやむなし‥‥と考える自分もいます。
ただ、ですよ。
このチーム名変更の話題を目にした時に思ったのですが「FC町田トウキョウ」ってかっこ悪くないですか？（個人の意見です）
いやいや、そういうことじゃない。東京をターゲットにしたいのに、なぜ「町田」を残すのか。「FC町田トウキョウ」って見て、町田以外の東京都民が「お、応援したろ」って思いますかね。やっぱり町田のクラブだと思うんじゃないだろうか。
世界から見て「東京」が大事というのも分かるので、それなら「FCゼルビア東京」とかの方が、まだチーム名を変更する意味があるのではないか、と思ってしまうのですが。
地元に配慮した「町田」を残し、東京を意識した「トウキョウ」を入れる‥‥一挙両得のようにも見えますが、二兎追う者は一兎も得ずになっていないでしょうか。
というか「FC町田ゼルビア・トウキョウ」じゃダメなんですかね？ もし本当に東京を狙うのであれば「東京ゼルビアFC」とかなのではないかな、とか（個人の意見です）。
藤田社長は「投資をする際、『東京』をチーム名に入れることは外せないことでした」と語ったそうなので、チーム名変更は既定路線だったのだと思いますが。
ただ「ゼルビアという名前は意外と覚えづらい」「“エフマチ”と呼んでほしい」というのは、サポーターからすると受け入れがたい話のような気もします。
藤田社長は「（東京町田ゼルビアは）検討したが、長い。東京とゼルビアを両立させるのは難易度が高かった」とも語ったそうですが、サポーターに意見を聞くことなく、話が進められてしまったのも反対意見が多い原因の一つなのでしょうね。
経営判断としては正しいのだと思いますが、その正しさとサポーターの思いはまた違うところにあると思うので、今後はしっかりと話し合いをして良い落とし所を探して欲しいところです‥‥。
反対意見が多かったため、チーム名を改名するリリースは保留されています。
以上、チーム名変更の話を聞いての雑感でした。
追記：
藤田社長が「サポーターミーティング」というブログ記事を更新しました。
私は「頑固」と言われることもある経営者ですが、名称は絶対譲れないものではありません。上場企業の立場として納得できる投資に持っていければ良いだけです。昨日ミーティングと懇親会で多くのサポーターと直接話せたので、今はより良い着地点を見つけられたらと思っています。
藤田社長は、引き続きサポーターミーティングで話し合いの場を設けたいとしています。
追記：
