「FC町田ゼルビア」2020シーズンは名称変更しないと発表

「FC町田ゼルビア」2020シーズンは名称変更しないと発表

FC町田ゼルビア」のサポーターミーティングでオーナーとなったサイバーエージェントの藤田社長から突然の発表があった「FC町田トウキョウ」へのチーム名変更ですが、2020シーズンは変更しないという発表がありました。オーナーからのメッセージとして発表されています。

参加された皆さまから反対の声が相次いだこと、我々のそこに到るまでの段取りが悪かったことで、その場では「保留」という判断にしましたが、来シーズン(2020年シーズン)に関しては、リーグとも協議し、熟慮した結果、名称、ロゴなど現行のままで継続とさせて頂きます。

「FC町田ゼルビア」2020シーズンは名称変更せず

藤田オーナーは、

・2020シーズンに意見交換をしたい
・2021シーズンより一丸となって気持ちよく新たなスタートを切りたい

としつつ、さらに、

・現段階では、「町田」を軸にチーム名に「東京」を入れ「ゼルビア」を残す

としています。

今回の一件は、

・ゼルビアを無くす名称変更に強い反発があったことが世の中に知れ渡ったことは、クラブに新たな歴史を刻んだ
・一方で知名度、注目度は上がりました

としています。

なぜチーム名変更を受け入れられないのか

Jリーグのクラブ経営は難しい、クラブがなくなってしまうよりは投資を受け入れてチーム名変更しても存続する道が良いのでは、といった意見がありつつも、どうしても受け入れられないという反発はサポーターからありました。

部外者であるぼくも【FC町田ゼルビア】「FC町田トウキョウ」に改名すると町田市以外の人も取り込めるのか?(追記あり)という記事を書いてしまいました。感情が揺さぶられる出来事でした。

経営判断としては正しいのだと思いますが、その正しさとサポーターの思いはまた違うところにあると思う‥‥と書いたのですが、それをうまく整理した記事がありました。

FC町田トウキョウという名称への変更についてサポーターとサイバーエージェントの社長がかみ合わない理由です。

サポーターは、「理屈」ではなく「感情」でサッカークラブを応援しています。それは、子供に対する無条件の愛のようなものです。ぼくは生まれ育った葛西という小さな街を愛しています。

まさにこの「理屈」と「感情」ってやつです。

正しい理屈を前面に押し出されれば出されるほど、感情のサポーターは頑なになってしまうことでしょう。

ではどうすれば良かったか?

藤田社長は、まずサポーターに会い、酒を飲み交わし、意見を聞き、感情的に受け入れられるべきだった。サッカークラブの経営の話は封印し、町田という土地についての魅力を語り、町田と共に生きていきたいと語るべきだった。

このあたりをすっ飛ばして「東京」を入れたいとか「世界に打って出たい」「さらなる投資のために」というのは、やはり「感情」として受け入れ難かったのかな、と思います。

サッカーのクラブ運営って面倒くさい!

と思うかもしれませんが、そういうものです。そういうものだと言っている人もたくさんいます。

世界に打って出るためのクラブとして、投資対象として考えるならば、もしかしたら買収すべきはゼルビアではなかったのでは‥‥と思います。それこそ鹿島アントラーズとメルカリのように。

もともと「FC町田トウキョウ」で「エフマチと呼んで欲しい」という話もあったようですが、恐らくFC町田の古くからいるスタッフの希望によるものなのでは、と思いました。

長く歴史のある名前を残したい、と。しかし、サポーターの思いはそうではありませんでした。「FC町田」も大事だけど「ゼルビア」の歴史も大事だったのです。ここを見ると、サポーターの方を向いていなかったのだな、と思いました。

ともあれ、2020シーズンは「FC町田ゼルビア」で戦うことが決まりました。2021シーズンは「FC町田ゼルビア東京」などにチーム名が変わる可能性は高いです。「FC町田ゼルビア」として戦う最後の1年になるかもしれない。さらに話し合いをして、良い着地点を見つけて欲しいです。

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