カナディアンロッキーは大自然です。日本で思う自然の規模とは全くレベルが違っていて、むしろ大自然の中に人間がお邪魔している感じといいましょうか、基本あちこちが自然です。人が暮らしているのは、自然の一部です。だから自ずと、野生動物に遭遇する機会というのは多いです。エルクやピカもそうです。しかし、それだけ自然が多くてもなかなか出会えない動物がいます。それがグリズリーです。
もちろん、普通に面と向かって出会ってしまうと超危険な動物です。ですから、トレッキングやハイキングの際には遭いたくないのですが、今回は窓越しに出会うことができました。興奮しました。まさか、生で野生のグリズリーを見られると思いませんでしたから。
日本に生息するエゾヒグマ(U. a. yesoensis)とは近縁である。最大級の個体は体重が450kg以上に達する(1979年にイエローストーン国立公園で508kgの個体が麻酔銃で捕獲・計量された)が、平均的な大きさは日本のヒグマとあまり変わらない(1979年にイエローストーン国立公園で行われた調査では雄の平均体重は260kg、雌の平均体重は170kgであった)。
グリズリーと聞いてピンと来なくても、ヒグマと近縁と聞けば、その危険さが分かるかもしれません。
今回、グリズリーを見たのは「ケーブ&ベイスン(Cave and Basin)」です。カタツムリを眺めている時に、建物の2階にいた人が「道の向こうにグリズリーがいる!」と言っていたのです。まさか、こんな近くにいるとは思いませんでした。
森の中から出てきたグリズリーは、人のいる施設の方にやってきました。
ちなみに、こんな感じの建物の中にいました。外にいた人たちも、慌てて室内にやって来ました。
グリズリーは一頭それぞれに発信機がつけられており、後からメスで4歳のグリズリーだということが分かりました。
時速50kmで走ることが出来るそうなので、もし外で出会ったアウトですね。
国立公園の警備をしている人たちも「あまり人を怖がらなくて困る」というようなことを言っていたそうですが、ずんずん歩いてきます。奥の方を見ると分かるのですが、森の中に施設がある感じなので、グリズリーとしてもいつも通りの場所なのでしょう。
この時は不覚にもかわいいと思ってしまったのですが、改めて写真を見ると、やはり怖いですね。
グリズリーが現れたのが、ガラスを隔てた向こう側で良かったです。
しばらくすると、森の中へ戻っていきました。
後から国立公園を管理する人たちが駆けつけてきました。
さっきまでグリズリーがいた場所です。
まさに人間が大自然の中の一員なのだな、としみじみと感じた出来事でした。ガイドさんも野生のグリズリーに遭遇することはあまりなく、貴重な機会だったと言っていました。
みなさん、カナディアンロッキーにはグリズリーがいますよ!
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今回のカナダ・アルバータ州のブログ取材について
アルバータ州観光公社から取材の依頼を頂き、カナダ・アルバータ州をブログ取材します。2011年夏、2014年冬に続く3度目のカナダ取材です。
過去のカナダ・アルバータ旅の記事
▼カナダ・アルバータ州・バンフのブログ旅まとめ(ロッキー山脈とスキーと犬ぞりとアルバータ牛と) #冬のカナディアンロッキー
▼【ネタフル・カナダ支局】カナダ・アルバータ州ブログ旅まとめ(恐竜と先住民とスタンピードと)