企業向けソーシャルコラボツール「Zyncro」の新機能説明会が、渋谷のオーシャンブリッジで行われました。その様子をレポートさせて頂きます。
高山社長:
リリースから1年経過して、エンタープライズ向けの市場も変わってきた気がする。メール依存のコミュニケーションをなんとかしようとする動きが増えている。ソーシャルネットワークを活用して。メールの非効率さをなんとかしよう、という動きも1年前より加速している。
1年近く「Zyncro」を提供している中で、採用を検討する企業も増えている。Facebook、ツイッターはエンタープライズとは違うと感じている。BtoCとエンタープライズ向けは一線を画するのではないか。今後「Zyncro」をどのように発展させていくか?
社内で安心して使って頂ける。導入して実際に業務で使って効率化を実感して頂ける機能強化。外部システムとの連携。モバイル。仕事のコミュニケーションに効果をあげて頂ける機能強化を、今回は目指した。
菅沼氏よりデモ:
「Zyncro」は、一言で言うと「企業向けソーシャルコラボレーションツール」である。ファイル管理機能が充実している(他にはない)。クラウドだけでなく、プライベートクラウド、オンプレミスでの提供も可能。
[基本機能]
・Facebookに近い画面(ウォールと呼んでいる)
・コメントはスレッド機能
・誰かがファイルを追加/変更するとフィードに表示
・グループを複数作成することができる
・プロジェクト/部署単位などで
・ファイルもグループ内で管理可能(階層管理できる)
高山「ウォールからドキュメントが流れてしまわずに、きっちりと階層管理ができる」
・ファイルのバージョン管理も可能
・簡単に以前のバージンを表示することができる
・Zlink(外部に受け渡す用のURL生成機能)
・大容量ファイルの受け渡しが可能(サイズ制限なし)
・ファイルの全文検索が可能
他のソーシャルサービスには、ここまで充実したファイル管理機能はない。「Zyncro」はメッセージだけでない。
【新バージョン「Zyncro 3.2.3」の説明】
エンタープライズで本当に使えるソーシャルコラボレーションツールとして開発を続けている。
・モバイル対応
・基本機能の強化
・外部システム連携の強化
・システム管理機能の強化
以下、それぞれの詳細の説明。
[モバイル対応]
・iPhoneアプリから「Zyncro」が利用可能
・4月下旬リリース予定
・iPhoneで撮影した写真をグループに投稿可能
高山「コミュニケーションのベースをグループと考えているので、写真投稿が現在はグループ向けになっている。グループウェアとしてのコミュニケーションを優先している」
・基本機能はウェブと同じ
・ファイルのアップロードはiOS端末からはできない
・英語版のAndroidアプリはある
[基本機能の強化]
・「いいね!」ボタンでコメントやファイルに対して
・「いいね!」がつくと通知欄に表示される
・統計ダッシュボード
・発言回数やいいね回数が分かる
・組織への貢献度により位置付けが表示される
・リーダー、知識等
・自分が組織に貢献しているかどうかも分かる
高山「システムを導入するだけでなく、いかに活性化するか、いかに社員に使ってもらうかが重要。活性化しようと思うと、いいねボタンや統計ダッシュボードが重要になると考えている」
・公開グループとプライベートグループ
・旧グループはプライベートグループに
・公開グループを新機能として追加
・例えば社内のクラブ活動を公開グループに
・公開/プライベートは後から変更可能
・ファイルのショートカット機能
・ファイルのショートカットを別グループに
・ウェブサイトのリンク共有機能
・ファイルと同様にURLもファイルタブで管理
・スレッドの並び替え
・ウォールの表示内容のフィルタリング
[外部システム連携の強化]
・LDAP連携
・認証をディレクトリサーバに
・SharePoint連携
・SharePointに「Zyncro」の機能を追加可能
・RSSフィードの取り込み
・グループに取り込みコメントすることができる
・メールからの投稿機能
・各グループに対して
・システムからのアラートも通知可能
・ファイル添付も可能
・YouTube連携
・URLを入れて投稿すると「Zyncro」上に動画共有
・Googleカレンダー連携
・個人のカレンダーを連携することも可能
・個人と組織のカレンダーを切り替えることも可能
・「Zyncro」から予定を作成できる
[システム管理機能の強化]
・ユーザ操作ログの管理
・IPアドレスも把握可能
高山「情報漏えいがあった際に、誰が、いつ、ダウンロードしたかを知りたい」
質疑応答:
Q. 導入数は?
A. 現在は非公開。無料で5ユーザ、1GBまで使えるので、フリーで使っている人が増えている。有償版に移行するユーザも増えている。3万人という会社もあれば、数名という会社もある。
Q. タブレットへの対応は?
A. 今後はiPad版の予定がある。
Q. 3万ユーザの会社はクラウド?
A. オンプレミス。
Q. カルチャーが変われば変わってくる気がしている。空気感は?
A.
高山:
もうワンステップが必要だと思う。大手企業からの相談も増えているが、従来のコミュニケーションから離れられないところもある。
オーシャンブリッジは社内ではトップダウンで「Zyncro」化を実現した。そうするとCc:に入っていないと見えなかったことが分かりやすくなった。ファイル共有もしやすくなった。
「これこれこうしたらいいんじゃない?」という、ボトムアップのコミュニケーションも増えた。メインがメールで、だとなかなか活性化しない。議論がソーシャル上で行なわれる必要がある。
そこまでいくには、トップダウンも必要かもしれない。そのノウハウも発信していく必要を感じている。
菅沼:
「メールをやめて」とトップダウンがあって試すと、実際にメールがいらなくなる。その方が効率的だとはっきり分かる。メールだと引き継ぎをしようとすると転送が大変。「Zyncro」であれば、グループに登録するだけ。ファイルも共有できるし、メッセージも検索できる。
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「Zyncro」は最初のバージョンから利用させて頂いているのですが「ここがこうだったらいいのに‥‥」と思っていたことが、きっちりとバージョンアップで実現されたように感じました。
特に「いいね!」やモバイル対応(iPhoneアプリ)は、日本からのリクエストも多かったのではないでしょうか。採用を検討していた企業が、今回のバージョンアップで超前向きになれる気がします。
個人的にはiPhoneアプリはぜひ欲しかったですし、統計ダッシュボード機能も面白いと感じました。
5ユーザで1GBまで無料で利用できるので、小規模の会社は思い切って試してみてはいかがでしょうか。菅沼さんの「実際に試すと本当にメールがいらなくなった」というのは、非常に心強い言葉でした。
▼Zyncro:ジンクロ/社内ソーシャルネットワーク+文書共有・管理 – Zyncro