「Airbnb」泊まりたい人と部屋が余っているを結びつけるC2Cサービスのイベントに参加して概要や歴史、メリット、課題などについて聞いてきた!

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ニュース系ブロガー支援プログラム「iWire」で、最近、日本でも話題になりつつある「Airbnb」のイベントがあったので参加してきました。「Airbnb」というのは、自宅の空き部屋とそこに宿泊したい人とを結びつけるC2Cサービスです。

「Airbnb」イベントレポート

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「Airbnb」田辺氏より、概要の説明が行われました。「Airbnb」は、基本的にはローカルのカルチャーを知りたいという人の利用が多いそうです。紛れ込んで暮らすことで、違う視点が得られるという理由です。

「Airbnb」の問い合わせ機能は人気機能の一つで、気候はどう? ジャケットは? こういうイベントに参加するんだけどクルマは? など、行ったことがないのに現地に知り合いができたような体験ができるのが特徴となっているそうです。

どんな人が部屋を貸し出しているのか、どんな人が借りるのか、双方に心配な点があると思いますが、宿泊した人だけが残せるレーティングがあるそうです。貸し手も、初めて「Airbnb」を利用する人には貸さない、という場合もあるそうです。

個人的には鍵の引き渡しが気になっていたのですが、手渡しの場合もあれば、暗証番号でガレージを開けるとそこに鍵が封筒に入れておいてある、といった色々なパターンがあるそうです。

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部屋に入るとお手製のガイドブックが置いてあったり、自分の家に帰ってきたような感覚で、現地の人からの情報も得られる、そういうことを楽しみで使っている人もいるということです。

「Airbnb」の歴史

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イベントでは「Airbnb」の成り立ちについても説明がありました。元々は5年前にスタートしたビジネスで、サンフランシスコで家賃が上がったことに困った創業者たちが、エキシビションでホテルからあぶれてしまった人たちに自分たちの部屋を貸したらいいよね、ということで簡単なウェブサイトを作って告知したところ、すぐに宿泊者が現れたということに由来しているそうです。

この時に、部屋にエアーベッドを置いて泊めてあげたことが「Airbnb」の「Air」として残っています。「bnb」は「bed and breakfast」ですが、その時はドーナツを出したそうです。宿泊した方もさせて方も、普段は聞けない話が楽しく「これは絶対に他の人もやりたいのでは!?」ということで「Airbnb」を開始したそうです。

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去年まではマーケティングせずクチコミだけで、600,000物件、35,000都市、190カ国という人気のサービスになっています。これまでに1,500万人が利用、最近は月に100万人が利用するサービスに成長しているそうです。

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城やメキシコのビラ、ツリーハウス、船など、普段は宿泊できないところに泊まれる、というのも「Airbnb」の魅力の一つでしょう。

「Airbnb」地域への経済的貢献

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今回のイベントでは、地域への経済的貢献があることにも力を入れて説明されているのが印象的でした。ピンクが「Airbnb」ブルーがホテルなのですが、ホテルのないところに物件があり、一般の旅行者がいかないカフェなどにお金が落ちる、そんな経済効果があるということです。

この経済効果に関しては、次のような数字も明らかにされました。

・サンフランシスコ 年間56億円
・シドニー 年間214億円

また「Airbnb」は旅慣れた人向けのサービスで、利用者は平均年収が一般より高めなので、旅行の宿泊数も多く、使うお金も多いそうです。

1.9泊 693ドル
3.9泊 974ドル Airbnb

日本だと「田舎に泊まろう」という民泊のテレビ番組に近い、という説明もあったのですが、なるほどな、と思いました。ユニークなサービスですが、そこは好みが分かれるでしょうね。

「Airbnb」質疑応答

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最後に参加者からの質疑応答が行われました。その中でいくつか分かったことがあるのですが、東京で人気なのはおばあちゃんの貸している物件だそうです。夫を亡くしたおばあちゃんが、余った部屋を貸しているそうですが、英語も喋れないけれど、これはここでしかできない体験ということなのでしょうね。

ちなみに、訪れたい人に対して物件が足りていないのが、東京とサンフランシスコだそうです。丸ごと部屋が余っていれば良いですが、一部屋だけを旅行者に貸すというのは、なかなか日本人には抵抗のあることでしょうか。

「旅館業や民宿業になると思うが?」という質問もされました。それに対しては次のような回答がありました。

「もともと旅館業法にはC2Cが想定されていなかったためグレイである。ただ、これで良いとは思っておらず、行政と話し合いをしている。新しい規制を作るのかどうか。個人に対しては法律が存在しない」

税金に関しても「安全性の確保、地域社会への貢献をしながら成長している。税金をどうするか、という議論をしている」とのことでした。

実際に「Airbnb」に務めている方も2LDKの一室を貸し出しているそうで、詳しくは分かりませんが、収入の柱の一つにはなるようですから、近い将来に副業としてあてにする人も出てくるでしょう、きっと。東京オリンピックも「Airbnb」ビジネスチャンスですよね。

そうなると、現状では色々とグレイなのは、新しいサービスの宿命かもしれませんが、安心して「Airbnb」を利用できるような法整備が待たれるところです。

大進撃AirBnB、「家の短期レンタル」合法化へといった記事もありましたが、法律的にもそうですし、近隣の人と合意が得られるような仕組みが整うといいな、と思います。個人的に気になるのは賃貸物件の場合、又貸しになるというところです。「Airbnb」の方によると、バレて大家と交渉して家賃値上げでまとまった、という話もあるそうですが、部外者の立入は他の住人に嫌がられるケースもあると思います。

全室が「Airbnb」向け物件、なんていう賃貸アパートを建てる人も出てくるかもしれませんね。そうなると、立派な旅館業になってしまいすが。でも、二世帯住宅の一室が余っている場合とか、自分で物件を所有し、貸し出してビジネスにできる、という可能性を「Airbnb」は十分に秘めていると感じました。

ちなみに、トラブルがあった場合は8,000万円までは「Airbnb」が保証します。中途半端な数字なのは、これが決まった時が1ドル80円だったからだそうです。また、ブラジルW杯に行った人の20%が「Airbnb」を使っているという数字もあるそうです。

「Airbnb」離島で使ってみたい

イベント当日は「自分だったらどうやってAirbnbを使うか?」という簡単なお題が出たのですが、ぼくならやはり、離島に行くのに使ってみたいですね。

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リゾートマンションの貸し出しもあるのですが、これがなかなか良さそうで‥‥。

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