富山でセミナー講師をさせて頂いた夜、懇親会が行なわれたのは「真酒亭」という居酒屋でした。普段からネタフルを読んで下さっており、地酒の美味しいお店に案内して下さいました!
壁に貼られた日本酒の銘柄! 銘柄! 銘柄!
富山の地酒が多いですが、新潟や埼玉の神亀の名前もあります。これはテンションが上がります。
大将と奥さまでしょうかね、二人で切り盛りされているお店です。こぢんまりとした空間がとても心地よかったです。
着席すると早速、杯が置いてありましたよ。さすが、日本酒のうまい店!
普段はみなさん、いきなり日本酒にいかれるようなのですが、この日はヱビスビールの瓶ビールからスタートです。
乾杯!
お通しはなんと5種盛。これが嬉しい。右手前はかぶら寿司です。かぶらは蕪のこと。蕪に鯖または鰤を挟み、麹で漬け醗酵させたものです。
醗酵食品なので好みが分かれるようですが、ぼくは美味しく頂きました。というか、もう、これだけで日本酒が進む逸品です。
左手前は赤飯ですが、いきなりお酒を入れる前に、ほどよくお腹に優しいお通しだと思いました。いずれにせよ、これだけ盛りだくさんなのは楽しいし嬉しいです。
そして!
満寿泉、玉旭、富美菊など、富山の地酒を5〜6種類ほど頂きました。富山の地酒は、しっかりとコクのある濃厚なお酒だと思いました。大将お任せでいいところを頂いて、大変美味しかったです。
そして基本、お酒は冷でした。燗酒はなし。冷にこだわりのある大将でした。そして値段も600円前後で、これまた飲ん兵衛には嬉しい設定です。
珍しいものも一杯。メニューを見ていて気になりました。
なんと本みりんです。黒松白扇本みりん。
みりんを飲むというのは聞いたことがあったのですが、もちろん料理酒ではなく本みりん。
これがですねぇ、貴腐ワインのような甘さを持っているのですよ。なるほど、料理をしながら飲むというのも頷けると思いました。
そてし忘れちゃいけない料理の話。とにかく「富山に行く」といったら、たくさんの人から「刺身を食べろ」と言われました。
食べた!
食べたよ!
泣けるほど美味かった!
富山市の目の前は富山湾、良い漁場のとれたての魚を頂く訳ですから、うまくない訳がない!
寒ブリの季節でして、少し小さめのふくらぎが美味でした。寒ブリだと脂がたっぷりなので、あえて小さめのふくらぎを食べたりするのだそうです(鰤は出世魚)。
手前はカジキマグロの昆布締め。富山ではいろいろな昆布締めが食べられるそうですが、これもまた美味。カジキマグロの昆布締めとか初めてです。
マグロの赤身も盛られていますが、富山市ではメインではないようですね。
で、個人的にこの日の刺身ナンバーワンだったのが、肝をタップリのせたカワハギ刺身!!
やべええええええええええええええええええええええ。
ヤバいから、もう一度、写真を。左側の刺身ですよ。
もうね、ダメだ。肝ですから。濃厚ですから。甘いですから。タップリですから。カワハギを肝醤油につけて食べるとか、そんなレベルじゃないですから。
これを食べるためだけに富山に行きたい!!
といっても過言ではないくらいに美味しかったです。ちなみに、帰り際にメニューをみたら1人前650円でした。安すぎるって!!
カワハギ自体は高くない魚ということですけど、こんな豪勢な食べ方ができるのは、やはり漁場が目の前にある富山ならではなのでしょうねぇ。
きときと(新鮮)ですよ、きときと!
他にも美味しいものがいろいろ出てきました。
イカの黒作りです。イカスミの入った塩辛、ですね。
富山で塩辛といえばこれだそうですが、ほとんどの場合はもっと真っ黒らしいです。ホテルの朝食で出てきたイカの黒作りは、確かに真っ黒でした。
それに対して「真酒亭」ときたら。この、ほのかなブラック。ご飯が欲しくなりましたよ。イカスミ、美味いですね。塩辛に入れても美味しいですね。
焼き魚。深海魚ニギス。こちらも初めて頂きました。やわらかくさっぱりした味でしたよ。丸ごとパクリ。でも頭は固いので注意。
鍋を食べて、うどんで〆て、身も心も超大満足でした。
富山、ヤバいです。北陸新幹線が開通したら、大宮から2時間とか、もう日帰りレベルに突入ですよ(もちろん泊まるけど)。
夏の白エビも食べたいな〜。冷酒もいいな〜。
ちなみにBGMは落語です。それもまた渋いでしょ。富山に行ったら絶対に立ち寄りたい「真酒亭」でした。
ごちそうさま!!!!!
住所:富山県富山市桜町2-6-20 福沢ビル2F