佐藤慶さん死去…悪役も本番も存在感という記事より。
大島渚監督の映画などで知的でニヒルな風ぼうで存在感のある演技を見せた俳優佐藤慶(さとう・けい)さん(本名・慶之助=けいのすけ)が2日午後4時19分、肺炎のため東京都世田谷区の関東中央病院で死去したことが6日、分かった。81歳。
俳優の佐藤慶氏が、亡くなっていたことが明らかになりました。最後の仕事は2009年公開の映画「カイジ」の「帝愛グループ」総帥兵藤役だったそうです。
福島県会津若松市役所の戸籍係に勤務しながら演劇に熱中し、無断欠勤して県の演劇大会に出場したためクビとなり、50年に上京。俳優座養成所に入所し同期に仲代達矢、宇津井健がいた。
どの番組ということはないのですが、確かに存在感があるというか、顔を見るとすぐに思い出すことのできる俳優の一人ですね。でもやっぱり「チョッちゃん」とかなのかな。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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81年の映画「白日夢」(武智鉄二監督)では愛染恭子(52)との“本番”が話題となった。ドキュメンタリー映画「東京裁判」など、落ち着いた低音の声質を生かしてナレーションの分野でも活躍した。
佐藤さんの代名詞になったのが、81年公開の映画「白日夢」(武智鉄二監督)。青年の妄想の中に登場する歯医者ドクトル役で、当時新人女優だった愛染恭子(52)との十数分に及ぶ長いセックスシーンを演じた。実際に2人が性行為をした“本番映画”として話題に。当時のインタビューで、佐藤さんは「女が絶頂期に達したときに起こす筋肉のけいれんを表現するには本番を一度やってみる必要がある」と語っていた。
残虐なやくざの親分や冷酷なエリートといった悪役で存在感を発揮。60~70年代には黒木和雄監督「日本の悪霊」、新藤兼人監督「裸の十九才」「鬼婆」、今井正監督「武士道残酷物語」など名監督の作品や武智鉄二監督「白日夢」などの話題作にも多数出演した。
再入院後は肺炎が悪化して意識が混濁した状態で「映画の依頼が2~3本来ていたが、とても受けられる状態ではなかった」(事務所関係者)。最期は長男の純さんとその妻ら数人にみとられ、静かに息を引き取った。