日立とNECとカシオ携帯電話事業統合へという記事より。
日立とカシオは2004年に合弁会社を設立して携帯電話の開発部門を統合しており、これにNECが加わる案が有力だ。合弁会社へのNECの出資比率を50%超とする方向で調整している。
日立製作所、NEC、カシオ計算機の3社が、2009年4月にも携帯電話事業を統合する方向で検討していることが明らかになりました。
これが実現すると市場シェアが20%を超え、首位のシャープにも迫るということです。
NECは現在NTTドコモとソフトバンクモバイルに、日立はKDDI(au)、カシオはauとソフトバンクに携帯電話端末を供給。
NECといえば、折りたたみ式の携帯電話で一世風靡したのが思い起こされます。
統合により各メーカーは、開発コストや材料調達費の削減を見込んでいます。
「三菱電機が08年に開発や生産から撤退したほか、三洋電機も京セラに携帯事業を売却」していますが、さらなる業界再編のスタートですかね。
メーカーが少なくなると多様性が失われて、日本独自に進化していた携帯電話の力が弱まる、ということに繋がったりするのでしょうか。
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日立とカシオは、平成16年に携帯電話の開発部門を統合して合弁会社「カシオ日立モバイルコミュニケーションズ」を設立しており、NECが携帯電話事業を分社化して合弁会社に合流するとみられる。
電子情報技術産業協会(JEITA)によると、今年4~6月の携帯電話の国内出荷台数は前年同期比27.8%減の835万台にとどまっている。高機能化で開発コストも上昇しており、各社は携帯電話事業の見直しを加速している。