ソフトウェアアップデートを経て、ロジックボードの交換ですこぶる快調だった「MacBook Air」なのですが、CPUに負荷のかかる作業をするとkernel_taskが暴走してしまうことが稀にありました。
CPU使用率が100%を超えて、マシンの挙動がもっさりしてしまうという現象なのですが、drikin@Drift Diary13に相談してみると、どうやら、
負荷が高い作業をする → CPUが発熱 → kernel_taskが暴走
というコンボになっているのではないか、という推測になりました。
そこでファームウェアアップデートにより互換性云々で「CoolBook」をアンインストールしていたのですが、復活させてみることにしました。
※ファームウェアアップデートでシングルコア化は解消されました。
「CoolBook」というのは、CPUのクロックスピードや電圧を変更するソフトです(自己責任での利用です)。その名の通り、BookをCoolにしてくれます。
うまく調節すればCPUが熱くなることもなかろうと、次のような設定でしばらく使ってみました。
CPUクロックは標準の1600MHzのままですが、電圧を0.9500Vに下げています。
結論からいうと、kernel_taskが暴走しなくなりました。これまで開くだけでもっさりしていたFlashのページも問題ないことを確認しました。CPU使用率のグラフも、明らかに下がっています。
気になる使用感ですが、自分の作業の中では特に遅く感じたりすることもありません(主にウェブブラウズやブログを書くこと)。ACアダプターとCinema Displayを接続していますが、ほとんどこれまでの状態と変わらず(暴走せずに)に使えています。
すこぶる快適な状態で使えていた「MacBook Air」ですが、このまま超快適で使い続けられると良いのですが。またしばらく様子を見たいと思います。
ちなみにモバイル状態は以下のように設定しています。
動作が遅くなるかもしれませんが、バッテリの持ち優先でクロック数をかなり落とす設定にしました。これでどのくらいの時間、使えるようになるのか非常に楽しみです。
ちなみに「CoolBook」は10ドルのシェアウェアなのですが、ぼくにとってはその価値は十二分にありました。
ちなみにCPU問題で書いたエントリーは以下の通りです。実にここまでくるのに約1年かかりました。
▼「MacBook Air」CPUのトラブル?
▼「MacBook Air」を”Processor.prefPane”でシングルCPUに
▼「MacBook Air」CPUがシングルになってしまう問題
▼「MacBook Air」CPUシングル化問題その後
▼「MacBook Air」でCPU温度を計測してみる
▼「MacBook Air」クロック制御ソフト「CoolBook」を試す
▼「MacBook Air」ついにCPU温度が99度に
▼「MacBook Air」発熱しすぎはサーマルペーストに原因?
▼「MacBook Air」シングルコア化の原因は「kernel_task」?
▼「MacBook Air」シングルコア化問題をクロック制御で解決?
▼シングルコア化に対応する「MacBook Air Update」リリース
▼「MacBook Air」カーネルの暴走にPRAMクリアで対処してみる
▼「MacBook Air」シングルコア化の原因は「IPD board flex cable」?
▼「MacBook Air」Apple Storeにて修理中
▼「MacBook Air」修理から戻るも高負荷の原因は不明
▼「MacBook Air」ロジックボード交換ですこぶる快調に!
追記:drikin@Drift Diary13からの情報です。
・電圧が1Vを超えるとkernel_taskが暴走する説が有力らしい
・ライセンスがマシンにバインドされるので台数分購入の必要あり
#ネタフル「MacBook Airカテゴリー」もどうぞ。