「Googleアース」で牛や鹿が“北枕”であることが判明?

牛やシカは方角を知っている!?地磁気を感知しているとの研究発表という記事より。

牛やシカに、地磁気を感知する能力があるとする研究結果を、ドイツとチェコの国際チームが25日、米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。チームによると、放牧中の牛や休息中のシカの体の向きを分析したところ、南北方向が統計上最も多かったという。

放牧中の牛や休息中のシカの体の向きを分析したところ、南北方向が統計上最も多かったそうなのですが、なんと調査に使われたのは「Googleアース」でした。

研究チームは世界中の衛星写真を閲覧できるインターネットのサイト「グーグルアース」で、世界308か所の牧場の衛星写真を分析。牛8510頭の体の向いている方角を調べた。

まさか「Googleアース」がそんな調査に使われるとは‥‥面白い。

結果、牛は60〜70%の確率でほぼ南北方面に身体を向けていることが明らかになったそうです。

鹿は衛星写真とは別に実際の休息跡や地上から観察、鹿もやはり南北方面が多く、特に北を頭にした“北枕”が多かったのだとか。

研究チームは、牛やシカの体の向きが、太陽の位置や風向きとは無関係であることも確認。またどの地域でも、ほぼ同様の傾向が見られたとしている。

このことから、鹿や牛が地磁気を感知をしている、と結論付けられています。

地理上の北極点と地球磁場の北磁極とのずれが大きくなる北半球の高緯度地域では、牛の体はより磁極方向に向いていることが分かったとしている。

非常に興味深いのですが、地磁気っていうのは、どんな風に身体に感じるものなのでしょうね。なんかこう、ビビビッとかきたりするんでしょうか。

それともコンパスが北を指すように、しぜーんに身体が北を向いていくのでしょうか。不思議です。

ムツゴロウさんは次のようにコメントしています。

「牛や馬やシカが放牧中にある方向を向くことは知られていたが、風向きに対して正対すると理解されていた。私自身も放牧されている牛を見て『風向きと同じ方向を向いている』と感じていた」

まさか北風の方向を向いているとか、そんなことじゃないでしょうしね。