オーマイニュース編集長として話題の鳥越俊太郎氏が、ブログxPodcastingのスペシャルインタビューでAppleのサイトに登場しています。
鳥越氏、カッコイイ。ぼくは「ザ・スクープ」の頃からのファンですよ。
インタビューでは、オーマイニュースについてもいろいろと語っています。
ちょっと気になったのは「オーマイニュースはブログとは違うものなのですか?」という質問に以下のように回答していることです。
日本だとブログというのはやっぱり日記の延長で、そこには重要な情報が含まれている場合もあって否定する気はないんだけれども、ここまで流行した背景には「匿名性」という文化があるんだよね。でも例えばアメリカなんかだと言論に責任を持つというのが建前となっていて、テレビでも匿名やモザイクがかかった人の発言なんて信用しない。
ブログは匿名性が高いことは否定しませんが、微妙に同意しかねる感じが‥‥。意識的にモザイクをかけて書いている人もいるかもしれませんが、匿名性が背景にあったから流行した、というのはちょっと違うのではないかと思います。
試しにオーマイニュースを見ると、確かに実名で書いているっぽいですが、記者の記事一覧もなければプロフィール欄もないので、実名だけど匿名っぽいです。そこだけ見ると、ですけどね。
ぼくも実名に近いペンネームのような形でブログを書いていますが、だから信用しないということもないでしょうし、そこでパーソナリティーや親近感、信頼感を生むのがエントリーの積み重ねなのではないかと思います(参考:「情報量が多く更新頻度の高いサイトが信用できる」)。
まあでも、オーマイニュースとブログを区別することもないのでは、と個人的には思っています。
ブログを続けられなかったけどオーマイニュースには書ける、というのならそれはそれで良いと思うし、ブロガーがオーマイニュースからニュースをピックアップしてもいい。
さらには、ブログで話題になっていることのまとめサイトや検証みたいなことをオーマイニュースがやってもいいのではないでしょうか。
今、開発中なんだけど、現場中継のシステムも模索しています。事件の現場で市民記者がリアルタイムで記事を更新できる仕組みができるわけです。
思えば阪神大震災以降、ボランティアやNGOなどで自分で行動して現場へ参加する人が増えてきたよね。そういう人が日本人の10%いれば、さらにその半分でもメディアの中で情報を発信していくことで日本という社会に関わっていければ、結果としていい方向に動いていくと思う。
こういう仕組みをオーマイニュースが開発して、記者が自由に利用できるというのは、オーマイニュースの強みですね。