Googleが、より正確な天気予報が可能な「Googleナウキャスト」と、Google 検索でハッシュタグをつけて検索できる機能を発表しました。Google 検索の便利な新機能のご紹介 : より正確な天気予報とハッシュタグで検索可能にという記事です。
正確な天気予報が可能な「Googleナウキャスト」
現在の主流となっている気象予測の手法は、熱力学や物理法則に基づいて気象を表現するモデルを計算機上に構築し、スーパーコンピュータを駆使してシミュレーションを行うものですが、膨大な計算量と時間が必要となります。
そこでGoogle Researchのチームは、降水予測のためのニューラル気象モデル（MetNet）という新しいAIモデルを2020年に発表。過去の観測データから気象パターンの推移をAIモデルにより学習し、シミュレーションによらず、現在までの観測データからこの先の気象パターンを直接導きます。
それにより、MetNetは、米国全体の予測を数秒で、従来のモデルより早く、正確に行います。2023年11月に、アーキテクチャを改善し、より高精度な降水予測などが可能となった気象予測モデル「MetNet-3」が発表されました。
日本では、株式会社ウェザーニューズとのパートナーシップを通して「MetNet-3」のモデルを基に構築された新しい雨量予測モデルを開発。このモデルにより、最大12時間先まで5分ごとの降水量予測である「Googleナウキャスト」が表示されるようになります。
「Googleナウキャスト」は、2024年7月より順次、提供開始されます。
ハッシュタグで検索
流行を調べたり、共通の関心をもつ人とつながる手段として、最近は「ハッシュタグ」がよく使われています。
日本語は、単語の間にスペースが不要なため「＃写真好きな人と繋がりたい」のような、より長い文章など表現力豊かなハッシュタグが使われています。そこで、Google検索でハッシュタグをつけて検索できる機能が追加されました。
ハッシュタグ付きのキーワードを検索すると、結果ページには、ソーシャルメディアをはじめとするインターネット上の媒体から、タイムリーな話題やニッチな情報を表示します。
Googleのハッシュタグ検索機能は、現在は日本でのみで利用可能となっています。
SNSではハッシュタグで検索する人が多いので、それをGoogle検索でもSNSを横断的に実現した機能だといえるでしょう。
