惨敗情けない…中田初めて泣いたという記事より。
ドイツへ旅立つ前、中田は三浦知良(横浜FC)に「(ジーコ監督は)世界相手でも日本選手が個の力で何人も抜いて行けると信じている」と誤った認識を抱いていることを打ち明けた。
個人のクリエイティビティーを発揮させるサッカーを指向していたので、ジーコ監督は日本人の実力を誤解しているんじゃないかなぁと思っていたのですが、やっぱりそうだったみたいです。
だからこそ、中田は「1対1で負けている。個人個人のところを見直した方がいい」とチームメートとジーコ監督との誤差を埋めようとしたものの、最後まで埋まらなかったと記事。
しかし、中田がそういう認識をしていたということは、それをジーコ監督に伝える機会というのはなかったのでしょうかね。監督が誤解したまま、ワールドカップに突入してしまったのは、ある意味では悲劇的な気も。
日本人の実力を信じたジーコ監督、そのジーコ監督を支えてきた川淵チェアマン、一方でジーコ監督の誤解を感じていた中田、どうせ出場できないと冷めてしまった控えの選手たち‥‥。
ワールドカップが終わるまでは日本全体がイケイケドンドンでしたけど、終わるとこうしたマイナスの話も出てきたりして、こうしてみると監督、選手、日本サッカー協会、マスコミ、そしてサポーターと、いくつもの超えられない溝があったのかな、と感じてしまいました。
「最大限、力を発揮できればこんな結果にはならなかった」と中田は悔しそうに話した。チームのためを思い、鬼に徹した4年間。しった、苦言が周囲に煙たがられ、代表辞退を考えたこともある。それほど日本代表の事を考えてきた。
ピッチで流した中田の涙は、あがいたけれどどうにもすることもできなかった、そんな悔しさがこぼれ落ちたものだったのかもしれませんね。
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今大会では、少ない決定機を外したFWを責めたが、以前、柳沢については「点は少なくても勝利に貢献できる」と評価していた。得点力の不安は承知で起用した選手に1試合1、2回のチャンスで結果を求めるのは酷。決定力がないならフィニッシュの形をどれだけ多く持つかに主眼を置くのも手だった。
ただし「最終的には評議委員会が決めること」と話すように続投には47都道府県協会の評議員の信任が必要。ジーコ監督を最後まで後押しした批判もないわけではない。