主に松屋、たまにすき家、控えめに吉野家と、かつて牛丼チェーン御三家と呼ばれたファストフードに行きますが、すっかり牛丼を食べる機会は減ってしまいました。
が、すき家の「ニンニクの芽牛丼」が美味しいという話は聞いたのでチャンスを伺っていました。父と墓参りした帰りに牛丼を食べたいというので、チャンス到来。
「ニンニクの芽牛丼」をパワーアップした「黒マー油ニンニクの芽牛丼」を食べてみました!
黒マー油ってなんだっけ?
黒マー油というと、熊本ラーメンで使われているイメージですが、それ自体がどういうものなのかはちゃんと考えたことがありませんでした。
調べたところによると、焦がしニンニクをラードやごま油で揚げたもので、一般的には「焦がしにんにく油」とも呼ばれるそうです。
すき家のマー油は、おろしニンニクをごま油でじっくり炒めたものと説明されていました。黒くなるのはニンニクを焦がしているからです。
それでは、なぜマー油と呼ばれるのでしょうか? 熊本といえば馬肉なので、馬油みたいな意味があるのかと思っていたのですが、こんなエピソードがありました。
通説として、1955年に熊本ラーメンの名店・桂花ラーメンがマー油を作り出したとされている。(中略)なお、当初は「魔法の油(魔油)」と呼ばれており、それが「マー油」となった。
マー油って魔法の油だったの!? 衝撃的すぎます。
さらに調べると、こんなエピソードもありました。
病みつきになる香りはまるで麻薬のよう。麻薬ではあんまりなので「魔法の油」ということで、「魔油(マー油)」と名付けられた。
びっくりすぎるんですけど!
ということで、そんな麻薬のように病みつきになる魔法の油、マー油を使った牛丼を食べてきました。
すき家「黒マー油ニンニクの芽牛丼」食べた感想
ニンニクがゴロゴロとのっている「黒マー油ダブルニンニク牛丼」もあるのですが、ちょっとパンチが強すぎると思ったので、シンプルに「黒マー油ニンニクの芽牛丼」にしてみました。並盛600円です(味噌汁と生卵はオプション)。
これが「黒マー油ニンニクの芽牛丼」です。黒い。ニンニクの芽のグリーンとの対比が強めです。
しかも、マー油はかなりたっぷりとかけられているではありませんか。
食べ物に対してこういう表現が良いのか分かりませんが、初見ではコールタールのようだと思ってしまいました。
早速、食べてみると、これは美味しい!
絡みつくマー油のニンニク的な旨味で、牛丼が牛丼ではないように感じます。さらにニンニクの芽のシャキシャキ感もとてもよく、もはや牛丼とは別の丼のように感じます。
ラー油、唐辛子、刻みニンニクを合わせた“すき家特製旨辛だれ”で、ピリ辛も追加されて、箸はとどまることを知りません。
生卵で味変すると、強かったニンニクがマイルドになり、これはこれで旨味が残って食べやすくなる気がします。
やべぇな「黒マー油ニンニクの芽牛丼」は。
「ニンニクの芽牛丼」が美味しいと聞いたけど、もはやシャキシャキだけの世界には戻れそうもありません。食べるなら、マー油たっぷりの「黒マー油ニンニクの芽牛丼」に限ります。
ごちそうさま!!!!!
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